kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「無駄なダム」をぶっ壊す公共事業をやれ!

小泉内閣が発足したばかりの8年前の春に、徳島県祖谷渓谷に泊まり、翌日そこから剣山の登山口まで宿の車で行き、剣山に登ったことがある。谷に沿って設けられた車道では、いたるところで補修工事が行われていた。厳しい地形だから、道路のメンテナンスも大変だ。その時に知ったのだが、この地域でも林業はすっかり衰退してしまい、土建業がなければやっていけない体質になってしまったとのことだった。政府が公共事業を見直す場合、林業再生に力を入れなければならないのは当然であって、現に菅直人は「森林・林業再生本部」の設置を検討し、来年度の予算編成と連動させる形で推進したいと言っている*1

とはいえ、一朝一夕で産業の構造を変えることはできない。文化大革命だとか言っている政権与党の大臣もいるが、実際に革命をやるわけではないのだから、産業構造の変革は徐々に行っていかなければならない。そのために、全国隅々にまで行き渡っている土建業をどうするか、という問題だが、「無駄なダム」をぶっ壊す公共事業をバンバン行ってはどうだろうか。これは、以前にも当ブログで紹介した天野礼子氏のコラム*2でも提唱されているし、ネット検索をかけると同様のことを考えている人が多いようだが、政治やマスコミの世界ではほとんど取り上げられていないように見える。日本の国土に自然を取り戻す、これぞまさしく「グリーンニューディール」(緑の新規まき直し、あるいは緑の公共事業)だと思うのだけれど、いかがだろうか。

「小泉構造改革」の手法を真似ているかに見える現民主党政権だが、この際、鳩山首相は「『無駄なダム』をぶっ壊す!」と大見得を切ってはどうだろうか。