kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

生方幸夫より中井洽の方がずっとひどいと思うがどうか?

民主党副幹事長を解任された生方幸夫が、民主党内閣の閣僚から批判されているそうだ。

民主党は、自民党の失敗を繰り返すな!&最後はまとまったもん勝ち : 日本がアブナイ! 経由で知ったのだが、

中井洽国家公安委員長は、「発言をする時には、出処進退をきちんとしていかないと駄目だ」と述べ、執行部を支持した。

とのことだ。

引用先のブログ主は中井洽のこの発言を特に問題視していないが、私は大いなる違和感を覚えた。というのは、
http://www.janjannews.jp/archives/2907562.html 経由で知った共同通信配信の日経ネット記事*1によると、

 中井洽拉致問題担当相は13日、鳩山由紀夫首相が高校無償化をめぐり朝鮮学校生徒との面会に意欲を示したことについて「(首相は)あほなことを言わないでほしい。右往左往しているように見える」と批判し、朝鮮学校を無償化対象から除外する一貫した方針を示すよう求めた。津市で開かれた民主党支部大会で話した。

と伝えられているからだ。

幹事長を批判した生方幸夫と、総理・代表を「あほ」呼ばわりした中井洽のどちらがひどいかというと、そりゃ圧倒的に後者に決まっていると私は思う。これがごく一般的な感覚ではないだろうか?

当ブログの読者の方はよくご存知だと思うが、JanJan中井洽の更迭を求める記事を書いたさとうしゅういち記者は、民主党員である。そのさとう記者が

 もし、「あほ」よばわりされながら、中井大臣を更迭できないなら、田母神幕僚長や中山国土交通大臣を更迭(後者は半ば強制的な辞任ですが)した麻生前総理よりも鳩山総理のほうが頼りない、ということになりかねません。

とまで書くのである。記事中にも書かれているが、朝鮮学校を高校授業料無償化から除こうとする動きについて、国連の人種差別撤廃委員会から懸念を表明された。「友愛」を看板に掲げながらなんというていたらくかと思う。

日朝関係に関しては、福田康夫政権時代(2007〜08年)に関係改善を模索する動きが当時の政府・自民党にあり、その頃マスコミ界の大物たちにも政府筋から拉致問題などに関する情報が提供された気配があって、田原総一朗がその一部をテレビでほのめかしたこともあった。しかし、福田康夫首相(当時)は「福田では総選挙に勝てない」として自民党に総理総裁の交代を求めた公明党の圧力に切れたのか、政権を投げ出してしまい、その後を受けた麻生太郎政権は安倍晋三政権時代の対朝強硬路線に戻してしまった。私は、政権交代によって再び福田政権時代のように日朝の改善関係を模索すると思っていたし、政権交代したとはいっても政権運営にいろいろ支障が生じて支持率が低下するのはわかり切っていたから、福田康夫も意図していたであろうように、政権人気の浮揚のためにも日朝関係改善を図るだろうと予想していたのだ。しかし、期待に反して鳩山首相は拉致担当大臣に旧民社系の中井洽を据えてしまい、今回の失態を引き起こした。

これで中井洽を更迭できないようなら、さとう記者も書くように、鳩山首相は、福田元首相はおろか麻生前首相よりも頼りないと批判されても仕方ないだろう。

しかし、マスコミからも政権を支持する論者からもいっこうに中井洽を批判する論調は盛り上がってこない。これでは、鳩山首相中井洽を更迭する展開は望めない。このままだと、鳩山政権は中井洽平野博文ら旧民社系の鳩山側近たちにずるずると引きずられて失政を重ねて行き、内閣支持率も低下する一方だろう。

生方幸夫より中井洽の方が悪質であることは明らかだ。民社国連立政権に政治を変えてもらいたいと思う人間であれば、もっと中井洽を厳しく批判して政権に危機感を与えるべきだと思う。