kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

楊逸(ヤンイー)よ、お前もか! 小池当選を示したテレビ画面に拍手を送るとは(呆)

間の悪いことに広島原爆忌リオ五輪開会式(今回の五輪には全く興味が起きない。昨日は柔道の山口香氏がテレビ解説でもやったのか、検索語「山口香」経由のアクセスが一時激増したけど)がかち合ったり、1986年の8月を思わせるカープ大失速と読売の反撃が始まるなど(こりゃまた「神が打たせた正義の一発」をお見舞いしなきゃいけないかもしれない)、蒸し暑い日々をさらに不快にさせることばかりの今日この頃。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160806/1470483233#c1470510671

id:axfxzo 2016/08/07 04:11

土曜の東京新聞、本音のコラムでも斎藤さんなんてもんじゃないひどい内容でしたね。
ハレルヤーって感じ。
『女性の時代』というタイトルで、ヤンイーなる作家は小池当選を示したテレビ画面に思わず拍手を送ったと絶賛(狂)。
『女なら誰でもいいってわけじゃない』と演説したのは、福島みずほさんだった。これこそ正論!中身で福島が気に入らないとか小池が正しいといった認識ならばまだしも(笑)、コイツらは女という入れ物で嬉々とする(怒)!エセですよ。
ヤンイーという作家の主張はまず間違いなく、小池百合子に投票したリベラルな女たちの気持ちを代弁していると思う。
彼女はメイという保守党の新首相もヒラリーもいっしょくたなんですよ。女性が社会進出しさえすればよい!それだけですな。
私は男性だろうが女性だろうが、新自由主義や極右思想に傾倒する奴等は絶対に許せない(笑)。
それにしても、江川までが…。
『都庁に…』のネットのあれくらいしか、マトモに小池百合子の特別秘書の事件を伝えているものはない。
明日の、あ、今日か。関口さんの番組でこれを伝えるかもビミョーだが、多分やらないだろう。
マスコミは小池百合子を東京の橋下徹として育てたいのではないか?
先日の羽鳥のモーニングショーについては記させて頂いたが、あの吉永さんや玉川さんが、いつもとはまるで切れのない(吉永は大日本帝国憲法というのがやっとな口ぶり、玉川さんに至っては『やはりそういう人なんだと』で言葉を抑えていた)コメントと、大日本帝国憲法を復活とかって?とやっとコメントした吉永さんに畳み掛けるように『都政とそうしたことは直接関係もないことですからねえ…?』と誤魔化したテレ朝与党担当なんとかの男性記者のザマをみるにつけ、これは小池百合子という商品を傷つけるのはご法度なんだと思わざるを得なかった。
玉川さんという人はテレ朝社員だったはず(笑)。彼は今のテレビメディアではマトモな方であると見ていたが、その彼をして『小池さんはテレビメディアがワタシの味方である』的な発言をしていましたくらいしかコメントできない。小池百合子がテレビで世間を手玉にとってやる、テレビの力で私は都政を支配すると言っているに等しいのに、そこを鋭く批判できないのは日頃の言動とのあまりのギャップであろう。

小池による自民党から独立した新党結成は、東京維新の会のバージョンUPに等しい。これが右旋回した世論と一気に調和してしまう確率は限りなく100%であり、同時に松原仁と連合によってグダグダにされてきた民進党派の消失すら誘発することになろう。共産党ではなく生活者ネットでもない。この二つの政党は差別化がクリアーなのでほぼ影響はなかろう。あるのは自民党民進である!
橋下徹が三時間もかけてお維新幹部と共に安倍晋三らと会食をしたのも、正にこの展開(そして壊憲活動)にこそあるのだ。
最も今こそ日本国憲法を大切に思う人々が垣根をうっちゃってでも連携しなければならぬ時に、リベラル左派の女闘士みたいな江川までが小池に靡くとは。
コジタサン、これは崩壊の時代というよりか、病理というよりか、むしろ『転向の時代』の始まりではないですかね?
自分の主張と意見が異なるから角を出しているのではないのです(笑)。
MR.スポックじゃないが『それは論理的ではない』ですぜ!
ヤンイーみたいな奴なら反論してくるかも。
石原や橋下がいて女石原や女橋下がいてもよい。土井たか子がいたら男土井たか子がいてもいい。それが男女平等とか?
私はそうは思えない。
石原も橋下も稲田朋美古事記女もルペンもその娘もマーガレットもロンもハゲソネも、みんなノン!
小池百合子、この筋金入りの極右女のことを都知事当選直後、毎日夕刊で本人にインタビューしたものを軸にして紹介していた。親父も娘もそろって石原慎太郎系なんだね。
お維新が教育無償化で改憲しようとか、大阪でヘイトを許さないなどとやるから極右ではないと主張するようなリベラルっぽいのもゴロゴロいるのだろうが、オレオレ詐欺にはまってもまだ反省しないバカと寸分変わらないよ。
個別の政策なんてものは政党や政治家の本質を捉える絶対的な根拠ではない…。
江川なんかがこんなことに気づかないわけはないと思う。だから私は転向か?と罵ったわけだ。


いや、坂野潤治の言う「崩壊の時代」とは「転向の時代」のことなんですよね。
坂野は民主党政権時代に刊行されて評判をとった『日本近代史』(ちくま新書,2012)で「異議を唱える者が絶えはてた『崩壊の時代』」と書きました。


日本近代史 (ちくま新書)

日本近代史 (ちくま新書)


正直言って当時、治安維持法もない今、どうやったら「異議を唱える者が絶え果て」たりできるのだろうかと思ったものですが、簡単なことでしたね。各自が転向するんです。
小池百合子に投票したり、小池が大量得票をとったことに「理解を示し」たりする人たちは、自覚なしに「転向」したってことですよ。

今回起きたのは、「自民でなければ誰でも良い」という現象で、これは2008年の大阪府知事選当選に始まる大阪の「橋下ブーム」、いやすっかり今では定着してしまったから「橋下現象」ですかね、それと同じです。

さらにいえば、2009年に政権交代をなしとげた民主党自体「自民でなければ誰でも良い」という人々の思考につけ込んで政権をとったといえます。

小沢一郎鳩山由紀夫岡田克也。みんな自民党にいた人たちです。

最近またしばしば槍玉に挙げるようになった「リベラル」のブログ主は、小沢一郎自由党が2003年に民主党に合流した時、「ヤダヤダー」と拒絶反応を示したと以前書いてましたが、小沢が2006年に民主党の代表に就任したあと民主党の党勢を拡大させると、すっかり小沢びいきに変わってしまいました。

2010年に、千葉6区選出(当時)の「リベラルの会」所属民主党衆院議員の生方幸夫氏が小沢を批判した時、当該ブログ主は生方氏を強く批判しました。同区に住む私の友人はそれに怒りましてね。生方氏はブログ主が支持しなければならない立場の人なのに、小沢に味方して生方氏を批判するとはなにごとかと怒ってました。それであのブログを読むのを止めたとも。当時私は下記の記事を書いたものです。

○○経由で知ったのだが、

中井洽国家公安委員長は、「発言をする時には、出処進退をきちんとしていかないと駄目だ」と述べ、執行部を支持した。

とのことだ。

引用先のブログ主は中井洽のこの発言を特に問題視していないが、私は大いなる違和感を覚えた。というのは、
http://www.janjannews.jp/archives/2907562.html 経由で知った共同通信配信の日経ネット記事によると、

 中井洽拉致問題担当相は13日、鳩山由紀夫首相が高校無償化をめぐり朝鮮学校生徒との面会に意欲を示したことについて「(首相は)あほなことを言わないでほしい。右往左往しているように見える」と批判し、朝鮮学校を無償化対象から除外する一貫した方針を示すよう求めた。津市で開かれた民主党支部大会で話した。

と伝えられているからだ。

幹事長を批判した生方幸夫と、総理・代表を「あほ」呼ばわりした中井洽のどちらがひどいかというと、そりゃ圧倒的に後者に決まっていると私は思う。これがごく一般的な感覚ではないだろうか?


axfxzoさんには「釈迦に説法」とは思いますが、中井洽は旧民社系で鳩山由紀夫に近い政治家でした(既に引退)。

当時「リベラル」ブロガー氏は、リベラル派のブロガーであれば当然問題視しなければならないはずの中井洽の発言には何の反応も示さず、小沢一郎を批判した生方幸夫ばかり責め立てたわけです。

今にして思えば、当時既に「リベラル」氏は実質的な「転向」を果たしていたいえるかもしれません。

私にしたところで、2007年の参院選小沢民主党が安倍自民党に圧勝し、その1か月半後に安倍が政権投げ出しに追い込まれた頃にはそれを手放しで喜んでいたわけですから、無実とは到底いえませんけどね。ちなみにその後福田康夫自民党との「大連立」騒動(2007年11月)頃から徐々に「小沢信者」ブロガー連と距離を置き始め、政権交代選挙を前にした2009年の初夏に彼らと訣別しました。

まあそういった小さな「転向」が積み重なって、大阪維新の会地域政党)・おおさか維新の会(国政政党)は今や大阪・兵庫で自民党と勢力を二分する勢力となったのに続き、東京では多くの「リベラル」たちが小池百合子を積極的に受け入れているに至っているわけです。

それにしても楊逸、ひどいですね。私は彼女の小説を読んだことはありませんが、芥川賞作家であることくらいは知っています。

楊逸


楊 逸(やん いー、本名:劉 莜(りゅう・ちょう、「ちょう」は草冠に「攸」)、1964年6月18日 - )は、日本の小説家である。中国ハルビン市出身、中国籍。2008年、「時が滲む朝」で第139回芥川賞受賞。中国籍の作家として、また日本語以外の言語を母語とする作家として史上初めての受賞となった。

略歴

父はハルビンの大学で漢文を教えていたが、1970年1月に文化大革命で蘭西県の農村に下放され、1973年9月にハルビンに戻る。中学生の頃、日本にいる親戚が送ってきた日本の都会の風景写真を見て日本に憧れる。ハルビンの大学に進学し、会計学を専攻するが、将来に不安を感じて卒業の半年前に中退。

1987年、留学生として来日。この時点では日本語が全くわからなかったため、パソコンの外枠の組み立て工場や、中華料理店での皿洗いなどの仕事をして授業料を稼ぎ日本語学校に通った。歌手の松田聖子が歌うカセットテープをゴミ捨て場から拾って、それを日本語の聞き取りの勉強に使ったりもした。お茶の水女子大学教育学部地理学専攻卒業後、繊維関係の会社や在日中国人向けの新聞社勤務を経て2000年に中国語教師となる。この間、1991年に日本人と結婚して2児をもうけるが、2001年に離婚。

2005年頃から反日デモの影響で仕事が減ったため、小説を書き始める。2007年、「ワンちゃん」で第105回文學界新人賞を受賞し小説家としてデビュー。2008年、「ワンちゃん」で第138回芥川賞候補。同年、「時が滲む朝」で第139回芥川賞受賞。2009年より関東学院大学客員教授、2012年より日本大学芸術学部文芸学科の非常勤講師に就任。

なお、主として無国籍の研究を行っている早稲田大学国際教養学部准教授・陳天璽とは従妹(陳天璽は、楊逸の母の兄の娘)になる。

楊逸なんて、上記の経歴を見る限り、「もっとも小池百合子を支持してはならない」はずの人だと思うのですが、その楊逸をしてこのていたらくですか。いやはや。

そうそう、サンデーモーニング、今やってますけど、小池百合子の話題は伊藤友里が伝える3番目に取り上げられましたが(トップはリオ五輪、2番目は稲田朋美防衛大臣就任=稲田が保守系ワシントンポストを含む米中韓のメディアに「極右(far-right)」と報じられたことは伝えたものの、岸井は石破茂が閣外に出たことに焦点を当てた政局漫談でオチをつけてしまった)、「都議会のドン」内田某が役職辞任に追い込まれたとどうとか、「抵抗勢力と戦う小池知事を応援しよう」みたいな伝え方ですね。まだ「風を読む」その他は残ってますけど、多数派のご機嫌を損ねることをこの番組がやるとは思えません。

サンデーモーニングも小池の軍門に下った、と言っても良さそうですね。

こういう「一億総転向」が「崩壊の時代」だってことです。

東京新聞も、そういうのを「本音のコラム」で取り上げてるわけですよね。私は2012年にこの新聞が社を挙げて「日本未来の党」を応援したことを未だに根に持っているので、正直言ってこういう報道にも驚きませんが、すっかり「死んで」しまったかに見える朝日なんかより、積極的に小池の害毒を垂れ流すことに協力している点で東京新聞の方が「より悪質」なのではないかと思えてなりません。