kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サンプロ終了。影の薄かった谷垣禎一、存在感抜群だった亀井静香

サンプロが終了。最終回は、与野党の党首(民主党だけは菅直人財務相)が出演しての討論会だったが、民主、社民、国民新党の与党三党間の議論になってしまい、自民党谷垣禎一総裁にはさっぱり存在感がなかった。出演した8人の中で一番影が薄かったのではないか。

逆に最も存在感があったのは亀井静香だった。私は国民新党の政策には賛成できない点も多いし(普天間基地外国人参政権の問題など)、亀井静香が取り調べの全面可視化にも反対していることも問題視しているが、税制の議論では財務相で税調会長でもある菅直人よりもよほどしっかりしていて、税制全体の見直しという軸を決してぶれさせなかった。亀井静香は、財源のない政治はあり得ない、所得税法人税など税制全体を見直すのだとはっきり述べ、田原総一朗に「そんなことは聞いてない。消費税をどうするのかと聞いてるんだ」と突っ込まれても、「消費税は4年間上げないと言ってる」と一蹴した。この点菅直人は妙に自民党の政策に理解を示すなどしていて失格だし、歳入を増加させること(増税)に一切言及しようとしない福島瑞穂も信頼できない。国民新党の右翼イデオロギーに起因する問題点もいろいろあるけれども、そのデメリットを差し引いても、国民新党を連立から外すわけにはいかないと思った。国民新党を外してしまうと、間違いなく新自由主義の経済政策が軒並み復活してしまう。

右派の亀井静香の方が、菅直人福島瑞穂よりも、税制調査会専門家委員会座長である神野直彦教授の思想をよほどよく理解しているのではないかと感じたほどだ。