kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

亀井静香の理性と小沢一郎の情念

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011060100545

小沢氏は不信任に賛成せず=国民新党・亀井代表


 国民新党亀井静香代表は1日、党本部で記者会見し、自民、公明両党が提出する内閣不信任決議案について、民主党小沢一郎元代表は賛成しないとの見方を示した。
 亀井氏はその理由として、小沢氏を支持するグループには、自民党小泉政権時代に推し進めた政策に否定的な議員が多くいると指摘。「そういう人たちが(自民主導の)不信任案に賛成するかどうか、私はしないと思っている。小沢さん(について)もだ」と述べた。 
 亀井氏はまた「党内の亀裂を修復し挙党態勢を得るには人事しかないという気持ちを菅直人首相は抱いている」と述べ、不信任案が否決されれば内閣改造が行われるとの見通しを示した。(2011/06/01-15:17)


亀井静香の見立てが完全に外れたことはいうまでもないが、こういう記事を読むと、亀井静香という人は基本的に理念で動く政治家なのだと思う。彼の右翼イデオロギーには私は賛成しないが、彼の立場からしたら政治家は彼の言うような行動をとって当然だ。

ところが小沢一郎は違う。ドロドロとした情念で動く政治家だ。だから、理屈では全く考えられないような行動をとる。そして、いかなるオーラがあるのかどうかは知らないが、周囲の人間に殉死を強いるような行動をとる。

小泉純一郎は、小沢一郎型の政治家だ。というより、小沢一郎小泉純一郎型の政治家だというべきだろう。だからこそ、「小泉信者」がいるのと同じように「小沢信者」がいるのだ。90年代以来、小泉純一郎小沢一郎という二人の政治家が日本の政治を引っ掻き回し、この二人の行くところ、常識では考えられないことが起きるとよくいわれる。小泉首相時代の「郵政総選挙」だとか、小沢一郎がレールを敷いた「政権交代総選挙」などはその典型例だ。

亀井静香は、「郵政解散」で完全に小泉純一郎に不意を突かれ、国民新党立ち上げまでの間に逡巡して出遅れた。それが、選挙における小泉自民党圧勝の一因になった。常識人には、常識はずれの人間のやることは理解できない。今回の、ひたすら情念にのみ突き動かされた小沢一郎の異常な行動も、亀井静香には全く理解できなかったに違いない。