kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小宮悦子の新番組はめちゃくちゃなネオリベ宣伝の場

これでは、田原総一朗が司会していた『サンデープロジェクト』よりもっと悪い。

小宮悦子が司会を務める新番組は、今日が第3回だったが、ゲストに呼んだ中田宏山田宏ら「首長新党」の宣伝番組と化していた。

中田や山田は、何がしたい新党なのかを全然語らなかったが、そのことを小宮は突っ込めない。中田や山田は、気持ちよさそうにしゃべりたいだけしゃべっていた。ようやく、コーナーの終わり近くになってフリップで政策の骨子が示されたが、何のことはない、つまらない新自由主義政党だった。

後半の消費税特集はさらにひどく、大塚耕平野田毅の議論だったが、本音では早期消費税増税容認派の大塚耕平と、露骨に「消費税増税による財政再建」を口にする自民党税調会長の野田毅との議論は、大塚がマシに見えるほど魅力のないものだった。それにもましてひどかったのがコメンテーターたちで、朝日新聞編集委員星浩衆議院の定数80減などをもっと早くやれ、毎日新聞論説委員の福本容子は早く消費税率を上げろ、政治学者の藤原帰一は消費税増税を恐れない政府であれ、などと主要なコメンテーターが全員新自由主義の立場から政府の大塚耕平をけしかけ、その尻馬に小宮悦子が乗っていた。

この特集でいちばんひどいと思ったのが、一瞬神野直彦教授の記者会見の模様を映した場面であり、そこで神野教授は、消費税の使途を社会保障財源と結び付ける議論は出たと語ったのだが、15日付当ブログで紹介したロイター通信の報道*1によると、そのあとに「狭い意味での目的税化を支持する意見はなかった」とする言葉が続いたはずなのだが、それをカットした。それどころか、神野教授の記者会見では消費税増税について「踏み込んだ議論をするつもりはない」ことが基調だったはずだが、テレビ朝日はそのほんの一部だけを切り取って神野教授の発言を歪曲した。

ロイター通信の記事にもう一度リンクを張るので、ご確認いただきたい。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-14818320100414

マスメディアの劣化と腐敗、ここに極まれりと思った。