kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

おそらく大企業の正社員からも共感されない「元御用労組幹部」平野博文

とにかく、福島瑞穂の罷免劇ほど不快なニュースは滅多にあるものではない。生活に支障を来すほどひどいショックを受けた。

嘘つきが主張を貫いた者を切り捨てた福島瑞穂の罷免劇を見て、それでもなお鳩山由紀夫を擁護したり、「それでも社民党は連立に踏みとどまるべきだ」などと言っていた人は、たぶん幸せな人生を送ってきたんだろうなと私は想像する。

私がかつて勤務していた一部上場の大企業では、特に新自由主義の風潮が強まった90年代後半に、業績のふるわない部署では、しばしば部長の個人的好き嫌いに基づいて、理不尽な人事が行われた。

私のかつての上司も、私が部署を去ったあとにそんな目に遭った。彼は、彼の上司(私から見ると2段階上の上司)と折り合いが悪く、他部署に飛ばされる人事を発令されたのだが、能力は認められていて、他部署に移ったあとも「兼務」で協力せよとの職務命令を受けた。しかし彼は兼務、すなわち古巣への協力を拒否し、その結果窓際に追いやられた。

私自身は、彼よりももっと理不尽と思える目に遭った。退職する覚悟を決めて、必死の抵抗を試みたものの、最後には屈した苦い想い出がある。これについては、自分のことでもあり、客観的には評価できないから、ここには書かない。だが、この時のトラブルがのちに私が退社する遠因になった。

今回民主党がとった、社民党に対する強硬姿勢を主導したのは、おそらく無能な平野博文だが、この件を報じるニュースを見ていて、まるで大企業の理不尽な人事みたいだと私は思い、かつての私の上司や私自身のことを思い出して、何とも嫌な思いになったし、その不快感は、罷免劇から4日経った今も消え去らない。

そして、大企業の御用組合ほど組合員にとって頼りにならないものはない。無能な平野博文がかつて勤めていた松下で、御用組合の幹部、要するに実質的に企業権力側の人間だった無能な平野博文は、いったい何をしていたのだろうと想像してしまい、そんなことを考え始めると、ますます不快感が募って、鬱に近い状態になってしまった。

今回の罷免劇でいうと、何と言っても不快なのは、大政党である民主党が小政党である社民党を見下しきったやり方である。福島瑞穂を切っても、辻元清美をとどめておけば連立は維持できると計算した無能な平野博文の尊大な発想は、いかにも大企業の御用労組出身の人間らしいと思った。辻元清美がどう思っていたかは知らないが、全国の社民党員たちが怒り狂ったのは当然だ。無能な平野博文らは、社民党員たちの尊厳を踏みにじったのである。

そんなわけで、今回の福島瑞穂の罷免劇は、おそらく大企業の従業員の中でも、「勝ち組」の人たちは何とも思わないかもしれないが、「勝ち組」に属さない人たちには不快感や不信感を抱かせるものではなかったかと、かつて一部上場企業の社員だった私は想像するのである。

ましてや、非正規の人たちの共感が得られるはずもない。無能な平野博文に、「国民の生活が第一」の発想で政治をすることなど、絶対に不可能である。

そして、そんな無能な平野博文に全幅の信頼を寄せていた鳩山由紀夫にも、「国民の生活が第一」の政治など絶対になし得ないことはいうまでもない。

これぞ「旧民社の害毒」である。