なぜ日本人はここまで「小さな政府」が好きなのだろうか。
昨年、政権交代論者が多く集まった掲示板でも、こんな投稿があった。
http://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=liberal7&mode=res&no=12873
菅さん・民主党幹部は総理続投支持60%の意味を謙虚に間違うことなく理解すべし! - 地
まず結論を
- 最大の得票数を取りながら、大敗することは何を意味するか。単純明快にいえば、民主党はとりあえず信任されたが、菅総理・政権は不信任を突きつけられたということである。
- 7月29日のNHKニュースナインで、菅内閣を支持する39%で、支持しないをしたまわる。一方で菅総理の続投を支持する60%。
- これが何を意味するか。菅氏は②によって①の菅総理・政権は不信任が信任に変わったと勘違いしてはならない。
- 国民は当面の政治の混乱を避けるため、内閣支持者も不支持者も、政権与党の当面の総理大臣続投を支持したまでのこと。
- 国民は選挙期間中に、菅総理を始とする党幹部の野放図な発言の尻拭いを、逆風のなかで黙々と果たしてきた候補者たちの実直さを目にしてきた。選挙後の当選者はもちろんのこと、落選者の言動も真にりっぱであった。国民は民主党もまんざら棄てたものでもないな。川村名古屋市長の愚直なまでの選挙公約を守ろうとする姿勢と重ね合わせたに違いない。
- 菅総理は自らが信任されたのではない。総理の資質をもった、政治と金の問題なく、ただひたすらマニフェストを実行する能力・見識を備えた人材を発掘するための猶予期間を国民から与えられているに過ぎない。
- 今回、民主党がうやむやにした、政権交代マニフェストの中身を掲げて、民主党の票を奪って躍進をしたみんなの党の法案提出・成立は国民の期待するところである。民主党がこれを蹴るために、自民との大連立を企てるようなことがあったら、国民はこんどこそ民主党を完全に見放すことを菅氏・民主党は銘記しておかねばならない。
- 菅政権の役目は国民が我慢できる期間内に、新しく発掘された人材の内閣にスムーズに政権移譲を行うこと。そのための置き土産がいかほど残せるかにかかっている。
- それが出来なければ、民主党は再び野に下るしかないのである。
詳細の補足
長くなるので割愛します。[No.12873] 2010/08/01(Sun) 00:38:36
どうやらこの投稿者は民主党支持者で特に河村たかしを支持している(その割には変換ミスをしているが)一方、「みんなの党」の主張にも惹かれているようである。
今朝のテレビ朝日のサンデーなんとかでも、またもや河村たかしをマンセーしていた。河村たかしの主張は「民主党を減税の党にせよ」ということであり、要するに政府による再分配を行わず、格差を拡大せよという新自由主義者である。
河村たかしを支持する人間なら、みんなの党にも惹かれて当然だろうし、そんなことなら選挙での投票先を、天木直人に倣ってみんなの党にすれば良い。みんなの党の支持者が大勢集まる掲示板もあるから、そちらで活躍したらどうか。
そう思うのだが、おそらくこの投稿者は小沢信者でもあり、だから民主党に執着しているのだろう。
菅直人首相は国会議員の定数削減を持ち出して人気取りをするつもりのようで、どうしてこの男は次から次へと悪手ばかりを放つのか、よほど早く総理大臣を辞めて四国遍路の続きをやり、「延命寺」(54番札所)にたどり着きたいらしいとしか思えないが、ふがいない菅直人への批判と、「小さな政府」への傾斜をますます際立たせる小沢信者に対する批判は、並行して行わなければならない。
政府の財政政策が失敗して逆再分配になってしまえば、そんなことなら政府は何もしない方がまだマシだとばかり「小さな政府」論者の勢力が増すのである。