kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

阪神タイガースのファンに広島やヤクルトの悪口を言う資格はない

プロ野球の「二部リーグ」ことセントラル・リーグは、私には「2強1弱3番外地」に見える。

オールスター明けに、その「2強」たる巨人と阪神が相次いで3位の中日と対戦して手こずり、現在までの対戦成績は巨人、阪神とも中日に1つずつ負け越している。中日は、下記球団との対戦での取りこぼしが多いために3位に甘んじているが、巨人や阪神とは互角に渡り合っているわけだ。

さらに詳しく言えば、巨人がホームゲームで中日に1勝2敗と負け越したあと、首位の阪神がその中日とやはりホームゲームで当たって1勝1引き分けと勝ち越しているが(もっとも今日の3戦目に負けると3連戦は五分になってしまう)、それでも、昨夜の試合で中日と引き分けた阪神は、広島に連勝した巨人に半ゲームだけ差を詰められ、首位阪神と2位巨人の差は0.5ゲームとなった。

広島は、いまや球界のエース格に成長した、防御率1点台のエース・前田健マエケン)が、7月30日に行われた本拠地の巨人戦で、大量リードをもらった直後に巨人打線に打ち込まれて大逆転負けを喫し、火だるまになったマエケン防御率も2点台に急上昇(悪化)した。無惨に打たれたマエケンはマウンドで悔し涙にくれるという、なんともやりきれない敗戦だったが、阪神タイガースの公式ページを見ると、巨人に負けた広島を批判する書き込みが見られた。

そんなものを見てしまうから、私は阪神や巨人をどうしても嫌ってしまうのだが、阪神にたとえば城島が加入しないばかりか、藤川球児をはじめとする主力選手が次々と引き抜かれたらどんな戦いを強いられるか、「暗黒時代」を知っている阪神ファンならそれを想像するのは難しいことではないと思う。

だが、彼らはそれをしようとはしない。同じ西日本のチームである広島に対しては、阪神自体が大きく勝ち越していることもあって攻撃はさほど厳しくないが(もっともかなりの数の広島ファンは、巨人ともども阪神を激しく嫌っている)、ヤクルトはここ数年巨人にカモにされていたり、昨年には阪神クライマックスシリーズ進出を阻止したこともあって、阪神ファンに「犬ルト」などと罵倒されている。1992年に阪神とヤクルトが一騎打ちを演じた末、ヤクルトが阪神を倒して優勝したことも、古い阪神ファンに影響しているのかもしれない。

だが、昔からプロ野球を見てきた人間の目からすれば、阪神ファンに広島やヤクルトを批判する資格などないことは明白だ。私はセントラルリーグペナントレースクライマックスシリーズなんか早く終わらせて、巨人か阪神か、はたまた中日かは知らないが、日本シリーズパシフィックリーグの覇者に打ちのめされてほしいと思う。

もちろん、昨年のように、パシフィックリーグの覇者の方が巨人なり阪神なりに負けるのだけは勘弁してほしいけれど。