kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

植草一秀は「段階的消費税率引き上げ」を主張しただけだよ

私たちが小沢一郎氏を守らねばならない理由: 植草一秀の『知られざる真実』 より(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20110105 経由)

 私は1993年の細川政権樹立時から一貫して小沢一郎氏の政治行動を支持し続けてきている。「政権交代」のある政治状況を生み出すことが、日本の政治浄化のために不可欠だとの考えを保持してきたからである。

 1996年に橋本政権が消費税大増税の方針を定めたとき、在野でもっとも強く反対論を唱えたのは私だった。この主張を当時の新進党が採用した。


何か植草は、1996年の消費税増税(1997年に消費税率を3%から5%に引き上げ)に反対したかのような印象を読者に与える書き方をしているが、実際に植草が主張したことは、いっぺんに消費税率を上げると景気に悪影響を与えるから、1997年に一度に税率を2%引き上げるのではなく、97年に3%から4%、98年に4%から5%と、1%ずつ引き上げよと主張したに過ぎない。新進党が採用したというのも、その政策だろう。確かに橋本龍太郎がとった政策よりはマシだったが、消費税率引き上げそのものには、植草は反対しなかった。

そもそも、1993年から一貫して小沢一郎を支持していたという植草は、小沢一郎の指示*1を受けて1994年に細川護煕首相が唱えた、「福祉目的税」という名目での消費税率引き上げ(3%から7%へ)にも賛成だったということになる。

植草は、小沢一郎が植草の言うことを聞いた(「わしが育てた」?)といわんばかりだが、一昨年の政権交代直前、鳩山代表小沢幹事長時代に衆議院の比例定数80削減を民主党が言い出した時には、定数削減は望ましくないと主張していたはずだ。

だが、小沢一郎は植草の主張に耳を傾けてくれなかった。この件に関しては、植草の方が小沢よりも正しかったと私は思っているが、小沢信者たちは、植草と小沢の意見が異なる時には必ず小沢に付き従うので、植草の主張は小沢信者たちから完全に無視されてしまったのだった。

*1:「支持」の誤変換ではない。