上記記事のコメント欄より。
れxx新選組の信者でない支持者
いや、植草一秀との接点があるだけでアウトですよ。
山本太郎新党の経済政策を立案したのは、植草一秀氏らだという。それは前から指摘されていたが、支持者のなかには、松尾匡氏がブレーンだと植草氏の関与を否定したがる人もいた。植草氏は以前、沖縄県知事選投票日直前の台風について、「人為的な気象操作」といっていた。https://t.co/YNx9g5y9PU
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) October 30, 2019
上記ツイートに「支持者のなかには、松尾匡氏がブレーンだと植草氏の関与を否定したがる人もいた」と書かれていますが、植草がそれくらいトンデモな陰謀論者であるという認識が、山本太郎支持者たちの間にも広く共有されているということです。彼らも松尾匡がブレーンなら希望は持てるけど、植草は勘弁してほしいと思っているわけです。
植草は2000年代前半まではテレビにもよく出演していた売れっ子の「エコノミスト」であり、岩波書店からも著書を出し、石橋湛山賞の受賞歴などもありますが、2004年と2006年の二度にわたって痴漢で逮捕され、2009年には有罪が確定して収監されました。そこから再起する際に、植草は小沢一郎一派を熱烈に応援するとともに、陰謀論に手を染めたわけです。
植草はもともと小泉構造カイカクには批判的ではありましたが、安倍晋三のシンパでした。それは、彼が二度の逮捕後自費出版した『知られざる真実 - 勾留地にて』を読めば、まともな読解力のある人間なら誰でも読み取れます。彼は元来、右翼民族主義系の人なのです。同系列の人として孫崎享がいます。孫崎の『戦後史の正体』(2012)は、日本国憲法をわずか7頁の「押しつけ憲法論」で退け、岸信介や佐藤栄作を「敢然とアメリカに対峙した『自主独立派』の政治家」と称揚するトンデモ本です。私は、政権再交代前の2012年の段階では、孫崎は当時自民党内で不遇をかこっていた安倍晋三を小沢一郎一派と共闘させたかったのではないかと推測しています。孫崎は本心から陰謀論を信じている可能性がかなり強いと思います。
植草の場合は、孫崎とは違って、おそらく本心から陰謀論など信じていなかったと思いますが、ブログに陰謀論を書いたら簡単に「信者」が賛同してきたので、それに味をしめて、多数のブログ読者を獲得したのを足がかりとして、出版業界や、あわよくばアカデミズムの世界でも復権を果たしたかったのでしょう。実際、2007年に『知られざる真実 - 勾留地にて』を自費出版するまでに追い込まれていた植草は、民主党への政権交代に一定の貢献をしたと認められたのか、2013年には講談社から本を出すまでに復権しました。しかしその頃には既に安倍晋三が政権に返り咲いていて、民主党が長い低迷期に入ったことから、植草の復権は中途半端に終わり、彼の野望は成就しませんでした。
私が植草を全く信用ならないと思うのは、おそらく当人も全く信じていないであろう陰謀論を、読者を騙すために平然と利用する彼のニヒリズムにあります。いかにも東大(経済学部)卒の人間にありがちな大衆蔑視だよな、と前々から苦々しく思っていました。本業はスリーネーションズリサーチ代表取締役という、投資コンサルタント会社の経営者である植草が、「本当に困っている人たちの味方」であろうはずはありませんし、こんな人士とつるんでいるだけでも政治家として信用されないのは当たり前です。
実際、2009年の政権交代期から2012年までの民主党政権時代から既に、植草は鳩山一郎とは本当につるんでいたものの、小沢一郎とは単なる「おつきあい」の間柄に過ぎませんでした。リアルの権力闘争に命懸けだった小沢にとっても、植草はまともに相手にする存在ではなかったということです。
今回の斎藤まさしのインタビューがどこまで真実を語っているかは明らかではありませんが、植草や鳩山由紀夫とつるんでいると見られるだけでも、山本太郎には大きなダメージとなります。本当に政界で生きていこうと思うのであれば、山本太郎は鳩山や植草とは絶縁しなければならないと思う次第です。
同じ記事のコメント欄からもう一件。
私も某人のツイッター経由で「オールジャパン平和と共生」の「運営委員会」が「れいわ新選組の政策を作った」なる話を見たばかりでした(同じ流れのソースかもしれませんね。)。私が見たツイートには、この「運営委員会」へのリンクと簡単な一部人物解説がありました。そのリンクが次のものです。
https://www.alljapan25.com/2018/03/18/運営委員2018年%EF%BC%91月現在/
名前を見ると、
植草 一秀
長内 経男
黒川 敦彦
斎藤 まさし
佐久間 敬子
さゆふらっとまうんど
高橋 清隆
壺井 須美子
野田 靖志
安田 節子
山田 正彦となっています。
さゆふらっとまうんどとは、N国党から千葉で立候補した平塚正幸とのことです。こちらのブログで名前が登場したことがあるのは、植草、斎藤以外には、黒川敦彦と山田正彦でしょうか。黒川は天木直人の仲間として、山田は小沢一味としてですかね。
おえおえっですね。
壺井須美子の名前もありますね。この日記で取り上げたことはなかったかもしれませんが、三宅雪子に「極オ(極端なオザシン)」と呼ばれたエキセントリックな「小沢信者」として、その悪名は存じ上げています(笑)
山本太郎は、頭の良い人で、他人の良いところから学び、悪い影響は排除する。植草一秀や小沢一郎の政策でも、間違っていると思えば、躊躇なく捨て去る。
結果として、彼はほぼ正しい選択をしている。反緊縮の積極財政を主張し、困っている人たちの味方であり、反グローバリストであり続け、それが変わることは全く考えられない。この点に関しては非常に頑固で一貫している。