kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

事故後1か月も「レベル6」とさえ書かずに真実を隠した読売新聞は直ちに廃刊せよ

この報道にも呆れた。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110413-OYT1T00215.htm

与野党から首相批判噴出…1か月過ぎてレベル7


 菅首相東日本大震災発生後の対応は不適切だとして与野党で12日、首相への批判が噴出した。

 統一地方選前半戦での民主党敗北に加え、東京電力福島第一原子力発電所事故の暫定評価が、発生から1か月を過ぎて「レベル7」に引き上げられたことが退陣論を勢いづかせている。

 みんなの党の渡辺代表は党会合で、「政府は『レベル7』の原発事故という懸念を示してこなかった。過小評価を続けた菅政権の責任は重大だ」と述べ、首相は危機管理に失敗したと断じた。その上で、「首相に代わってもらうのが危機管理の要諦だ」と、退陣を迫る考えを表明した。

 自民党の小池総務会長も記者会見で、「初動の遅れが(事故の)レベルを上げてしまったのではないか」と批判。地震津波の被災地復興にも首相の指導力が欠如しているとし、「さっさと退陣することが復興への早道だ」と強調した。

 「レベル7」問題は、同日の各党・政府震災対策合同会議の実務者会合でも取り上げられ、野党側から「『チェルノブイリ級』という言葉が出てくると国民は驚く。情報開示をもっときちんとすべきだ」などと厳しい注文が相次いだ。


(2011年4月13日14時27分 読売新聞)


読売新聞はよく自分のことを棚に上げてこんな記事が書けるものだ。


朝日新聞「福島第一、レベル6相当」と一面トップで報じたのは3月25日だった。私は直ちにこの記事をブログで取り上げ、「『レベル6』とは過小評価だ」として朝日新聞を批判したが、それでもまだ報じただけ朝日の方が読売よりマシだ。


この日の朝日新聞5面を見ると、高橋真理子記者の署名で下記のように書かれている。

 放射能の飛散状況の推測結果を原子力安全委員会が23日夜、ようやく公表した。

(中略)

 23日に公表されたのは、原発から放出された放射性物質の広がり方を、地形や気象データを踏まえて予測するSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)の試算結果だ。


(2011年3月25日付朝日新聞5面掲載記事「安全委は国民の前に立て」=高橋真理子記者署名記事=より)


ここに朝日新聞の3月25日付記事のニュースソースが明記されている。朝日新聞原子力安全委員会が「公表」した(朝日のスクープではない)データに基づいて「レベル6」との記事を書いたのだ。記事にはセシウム137のデータが抜け落ちているうえ、ヨウ素131だけでも「レベル7」に相当する放出量であったにもかかわらず「レベル6」としか書けなかった朝日に私は大きな不満を持っているが、何も書かなかった読売は論外だ。

読売は、

 統一地方選前半戦での民主党敗北に加え、東京電力福島第一原子力発電所事故の暫定評価が、発生から1か月を過ぎて「レベル7」に引き上げられたことが退陣論を勢いづかせている。

などと書いて、菅内閣を退陣に追い込もうと躍起になっているが、発生から1か月を過ぎて、原子力安全・保安院原子力安全委員会が発表するまでの間、本当は「レベル7」相当だと知っていたにもかかわらずこれを報じなかった読売新聞は、社の方針である「原発推進」を死守するために真実を意図的に隠していたと私は断定する。

こんな読売新聞は「ジャーナリズム」の名に全く値しないどころか、国民を騙して国民の生活に危害を加えるだけの犯罪的企業以外のなにものでもない。

読売新聞は直ちに廃刊せよ。