kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

5月23日に「菅政権を終わらせる」もくろみが外れた安倍晋三と、今後警戒すべき西村康稔

http://syoon.iza.ne.jp/blog/entry/2300981/ より。

原発見直し論」に焦った原発推進勢力のガセネタ劇

2011/05/28 11:36

朝まで生テレビで、司会者の田原は有力自民党の議員が

「田原さん 23日で菅総理は終わると事前に打ち明けていた」と爆弾発言をした

海水注入 停止 の騒動は 突如5月20日にTBSが18時のニュースで

仕掛けた

その報道内容は

一号機をめぐる新たな事実です。震災が発生した翌日の3月12日の夜、東京電力が海水注入を開始したにもかかわらず、総理官邸の指示により、およそ1時間にわたって注入を中断させられていたことがJNNの取材で明らかになりました。

ところが ここに大きな報道の間違いがある

5月2日の参議院予算委員会では

海江田大臣は 19時過ぎに 注入を一旦開始と答弁している

つまり 別に TBSが報道している様な隠された事実でもないのである

この報道に直ぐに反応したのは、下痢で辞任した安倍だ。

停止をしたのは菅が怒ったからだというガセを間髪入れずにメルマガで流した

能力は無いくせにプライドだけは高い安倍

遡る数日前「安倍さんみたいに投げ出さない」と菅首相が発言した事がよほど

気に食わなかったみたいだ。

TBSの報道を受けて 各社 流れをきって デマを報道した

これは、27日のG8で菅が「 自然エネルギーへの転換」が

発信され「原発見直し論」がさらに広がるのを恐れた原発推進勢力と菅おろしの勢力の仕組んだ罠ではないかと

懸命な国民なら気づいていただろう。

ところが予想と違っていた事が起こった

東電 福島原発所長の吉田氏が

「国会で騒動になっているから真実を伝えなければならない。

海水注入は停止していない」と打ち明けたからだ。 

東電からすれば思わぬ吉田所長の逆襲に焦ったことだろう

吉田は、どす黒い勢力が仕掛けた罠から菅を救ったのだ

吉田所長は 東電本店と原発推進官僚 自己保身の対応にうんざりしていたのだろう

むしろ同じ東工大卒の菅が福島原発に視察し 手動でもいいからベントを開放しろと命令してくれたことに心強いと感じたのだろう

震災当日午後九時五十一分1号機の原子炉建屋への入域禁止の「社長指示」では

手足をもぎ取られた状態で 容器の圧が高くなって現場に行けなければ

もどうすることも出来なかったからだ

こうしてわずか数日でこのどたばた騒動は終わった

産経 読売をはじめ原発推進勢力の目論見は外れたのだ


巨大な赤色ボールド文字は、リンク先の表記を再現しようとしたもので、新たに当ブログで強調した部分は青字ボールドにした。

引用したブログが書くように東電福島第一原発吉田昌郎所長が菅直人を救おうとしたのかどうか、私には判断できないが、安倍晋三をはじめとする原発推進勢力が菅直人を追い落とそうとしたことは間違いないと思う。青字ボールドにした田原総一朗の発言は、私も聞いていた。

安倍晋三らは、「偽メール事件」で前原誠司を追い落とし、民主党ライブドア事件追及をかわした夢よもう一度と、この騒動を仕掛けたものに違いない。情報源は原発推進派の経産省官僚だったと私は聞いており、TBSが報道する前に安倍晋三のところにも情報が行っていたのではないか。

で、周知のようにこれは安倍が流したガセネタだったことがわかった以上、安倍は永田寿康と同様に議員辞職をしなければならないと私は思うのだが、東京電力からさんざん広告料をもらっていたテレビ局に安倍を責めるつもりなど全くない。4年前の参院選の時と同様に、国民が安倍を追い詰めるしかないだろう。

この記事を取り上げる気になった理由はまだあって、一つには菅直人が「安倍さんみたいに投げ出さない」と発言したらしいことにウケたためだ。

他の理由はベントの件である。今朝のサンデーなんとかでも、もう少し早くベントしていたらメルトダウンにならなかったかもしれないと原子力村の学者が言っていたが、番組では結局ベントの判断が遅れたのは東京電力が原子炉を守りたかったためだという、以前からずっと定説になっている解釈を再確認してこの騒動を総括した。

これは当たり前の話であるのだが、私が何が言いたいかというと、今回の騒動は、安倍晋三原発推進勢力が菅直人を追い落とすと同時に、この「定説」を覆して原発推進を継続するために起こしたものだったということだ。


結局、原発推進勢力が「定説」を覆すことはできなかったし、今朝もTBSテレビ「サンデーモーニング」に出演していた毎日新聞岸井成格原発推進に戻ることもなかった。谷垣は公明党と一緒に6月1日に内閣不信任案を提出するようだが、これにはもともと谷垣自身は消極的だったのを、森喜朗町村信孝ら清和会系の連中*1が谷垣を突き上げたものだ。これには、不信任案が否決されたらされたで、党内で谷垣を追い落とす動きを強める狙いがあると私は想像している。谷垣禎一の任期は来年(2012年)の9月までだが、一昨年の自民党総裁選を思い出してほしい。河野太郎西村康稔谷垣禎一対立候補に立った。清和会としては、将来は西村康稔を総裁にしたいのではないか。そのために邪魔なのは河野太郎であって、河野がまだ自民党総裁になるに至る力をつけていない今のうちに「反谷垣」の気運を高め、原発推進勢力の代表として西村康稔を早めに自民党総裁の座につけたいという思惑を感じる。2008年の総裁選では石破茂だの石原伸晃だの小池百合子だのも立候補していたが、石破や石原も清和会とは合わないし、一昨年の総選挙で幸福実現党とコラボした小池百合子は、その後トンデモとのつながりが指摘されるなどして市場価値が暴落しており、もはや総裁の目はない。山本一太棚橋泰文の目もないだろう。


安倍晋三? あの男にはもう復活の目はない。あまりに総理大臣時代の印象が悪過ぎるし、その後森喜朗とも衝突した。今回の件で安倍が突出したのも、安倍に焦りがあったからだろうが、安倍はその賭けにも敗れた。今は、西村康稔が新たな「プリンス」なのだろう。西村の経歴は安倍とは全く異なり、灘高から東大法学部に進み通産省に入省。通産省では風力発電の導入促進も手がけたから、自然エネルギー開発に関してもでかい顔ができる。要するに、弱っちかった安倍とは全然格が違う強敵なのだ。

西村康稔は、一昨年の総裁選に出馬するために町村派を抜けはしたが、この西村の立候補は党内の中堅や若手を分断するための森喜朗町村信孝の差し金だったといわれている。つまり、シンキローや町村にとっては「脱原発」派の河野太郎を当選させないための「隠し玉」だった。この西村康稔は、若手IT起業家などとのつながりもあり、ライブドア事件では、例の安倍晋三の非公式後援会「安晋会」の理事を務めていたエイチエス証券元副社長・野口英昭の「自殺」(とされた謎の死)で注目されたライブドア投資事業組合に関係しているのではないかとも疑われた。

今後、脱原発勢力、反新自由主義勢力にとってもっとも警戒すべき政治家の一人が、この西村康稔だ。西村は、現在も再生可能ネルギーの固定価格買取法案の審議入りを拒否するなどの怪しげな動きを見せている。この男の台頭だけは、何が何でも阻止しなければならない。


安倍晋三は早く平沼赳夫城内実と一緒になって、「たちあがれ日本」の後継代表に就任すべきだろう。平沼はもうすぐ引退だろうから、このままだと「たちあがれ日本」が消滅してしまう。同党にも「世代交代」が必要だ(笑)。

*1:森喜朗安倍晋三と仲違いして現在は距離を置いているかもしれないが、根は同じだ。