kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ドラゴンは燃え尽きたが、前原誠司が原発の国民投票に反対

結局ドラゴンはあっさり燃え尽きた。自分のことを「お客さん」と呼ぶ復興担当大臣なんて要らないから辞任は当然だが、この辞任に関して、岩手県達増拓也知事がふざけた陰謀論かましていた。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110706k0000m010148000c.html

復興相辞任:岩手知事厳しく批判「首相は任命責任明確に」


 岩手県達増拓也知事は5日の記者会見で、松本龍復興相辞任と後任人事について、「復興大臣をだれにするかという問題ではなく、どの総理の下で、どういう復興体制を作っていくかが問われている」と述べ、菅内閣を厳しく批判する姿勢を鮮明にした。

 同日午後の会見で、達増知事は松本復興相について「(松本氏は)あってはならない内閣で、重要な大臣をやらなければならないというなかで、苦悩の末、ぐれた対応をするという格好になったんだと思う」と同情を示す一方、菅内閣については「自民、公明も加わり可決したオールジャパンで作った法律の執行をこの内閣ではできないということだ」と述べた。

 岩手県出身の平野達男参院議員が後任に決定した後の談話で達増知事は「首相はまず松本氏の任命について自身の責任を明確にすべきだ。今回の不始末は、内閣全体として責任をとるのが筋ではないか」との見解を改めて示した。

 達増知事は元民主党衆院議員で小沢一郎元代表に近い。

【狩野智彦】

毎日新聞 2011年7月5日 23時47分(最終更新 7月6日 0時28分)


松本龍もひどいものだが、この達増拓也だの村井嘉浩だの佐藤雄平だのといった東北の知事たちにもろくな人間がいない。もちろん首都圏や大阪や愛知はもっとひどい。国政ばかりではなく地方政治においても政治家の劣化は著しいが、彼らを選んだのはそれぞれの地域の民だ。


松本龍にあきれ果てていたら、今度は前原誠司朝日新聞の「原発国民投票で問う」に、反対論者として登場している。何やら屁理屈をかましているが、隣に掲載されている今井一氏の国民投票賛成論と比較すると、前原の主張には説得力が全くない。今井一氏はこう主張する。

 脱原発原発容認かは、憲法9条を変えるか変えないかに匹敵する、この国の未来を左右する問題です。国会や政府、一部の政党や政治家、官僚が決めていいことではありません。主権者である国民が自ら選択すべきです。


一方、前原の主張は下記だ。

 日本は間接民主主義の国です。主権者である国民が意思表示をするのは、衆院選参院選で一票を投じることです。

 国民が選んだ議員が議会を構成し、国民の代弁者として法律や予算を議論し、決定する。原発の今後についても、プロフェッショナルたる政治家が知恵を絞り、判断し、しっかりと国民に説明する。判断の是非は、次の国政選挙で国民の審判を受ける。そういう制度ですし、政治家はその気概でことにあたるべきです。


前原に言いたいが、現在の衆議院選挙制度は、「剛腕」で鳴らす親父らがゴリ押しした小選挙区制度のせいで、民意から懸け隔たったものになっている。現在、自民党議員も民主党議員も、前原を含めて大半が「原発推進派」ないし「原発容認派」というていたらくだ。そんな現状で「選良を信用して」なんて言われたって、誰に信用できるというのか。現時点では前原は、

 原発について私は、20年なら20年と期間を区切って徐々に止めていく、しかしその間は安全性を高め、代替エネルギーの導入で経済全体に大きな影響を与えないようにし、さらにこれを日本の新たな強みにしていくような「電源のベストミックス」を提案していくべきだと考えています。

などと、一見「脱原発」論にも配慮したようなことを言っているが、前原の本音は違う。仮にこの男が総理大臣になることなんかがあったとしたら、「20年なら20年と期間を区切って徐々に止めていく」などという言葉はあっという間に反故にされてしまうだろう。この男の本音は今でも「原発推進論」なのだ。


こんな男が総理大臣になるくらいなら、8月いっぱいまで菅直人が総理大臣を続ける方がまだマシだと思ってしまう。