kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

『院長の独り言』批判のあと始末

『院長の独り言』の件では、人間の心の闇を見てしまったとの思いが強い。この件に関してお寄せいただいたnesskoさんのコメント*1に書かれている下記のご助言

「院長」のブログには、不気味なものを感じますね。とりあえず避ける、見ない、ということでいいんじゃないでしょうか。

に従って、今後「院長」こと小野俊一(以下呼び捨て)のブログは避けた方が良さそうだ。


meditation2011さんのコメント*2を下記に紹介し、2点ほどコメントしてこの件の締めとしたい。

meditation2011 2011/09/07 02:03


確かにかみ合いそうもないですねぇ。


まず申し上げておきますが、私はベトカウ効果も広島長崎の入市被爆における検証も、科学的にすべて論破されたとは考えていませんので、低線量内部被爆に急性期障害が起こらないことは、仮説としても成り立っていない、とは断言できません。
そしてそれは反知性だとは考えていません。
まさに山下先生ではありませんが、今後福島どころかもっと大きな範囲でわれわれが研究対象になるんじゃないの?くらいには思ってます。
その上で、管理人さんがご指摘のとおり情報公開の問題ですよ。
SPEEDiの拡散予測でさえ、いったいいつ公開されたでしょうか?
関東各地で詳細な線量計測が行われていたでしょうか?
現在も十分とは言えませんけど。
といった問題が根底にあります。
そしていまや食料ほか流通の問題もあります。もはや日本全国で気にする人は気にするでしょうね。
そして放射線量データの情報公開せよ、にはもちろん異論を挟むつもりはありませんが、果たして可能なのか?とも思っています。
ざるのような検査体制、実際に福島の農家の方でも警鐘を鳴らしているくらいですし、物理的にも完璧な検査体制などちょっと考えられない。
ですから低線量域での障害を心配される親がなるべくリスクを避けたいと願い、学校給食に関し食材の産地を明らかにしてほしい、あるいは子供に弁当を持たせる、といった動きが出たのは当然だと思うし、それが保護者同士で軋轢を生むことだって無くはないと思います。
そして、江川氏のコラムは読む人によって力点が変わると私は思っていますし、場合によっては低線量の急性期障害なり放射能を”心配しすぎる人”はエセ科学に染まった人だと認識されかねない、と思うからこそ、彼女に対しては再度真意なり反論すればよいじゃないか、と思っているわけです。彼女の影響力は今回のエセ科学批判クラスタなどとは比べ物にならないですからね。また、ブログも運営されているわけですし。


最初に管理人さんに対し、考え方の違いを認識された上での小野先生批判なら理解できる、と書かせていただきましたが、どうやら難しいようですね。
なお、念のためですがエセ科学批判クラスタによる被害者は、かけはしを信奉しているわけではないことは、前回お示ししたリンク先でご確認いただけるかと思います。
もちろん彼女のつぶやきが信用できないとされるならばそれまでですが、EM菌のほか、「釜の中で原子転換させて、あるはずのない物質が生まれている」とか「波動が高いものだと、放射能の負のエネルギーを原子転換させることができる」などという話を信用などしていません。被害者の話を曲解して自称研究者たちが素人だとバカにし、「死にたい」とまで言わせたことこそ糾弾すべきだと思いますよ。
そして私は明らかに江川氏はかけはしを対象に書いていると思いますが、そうでないとするなら腐った豆乳を売りつけている業者はぜひ消費者庁にでも告発していただきたいものです。かけはしにもこういう例があるよ、と取材して申し入れしてもらいたいものです。ジャーナリストなんですから。
またいくら菊池氏がMDなどおきない、とか、チェルノのようにならない、と言ってたとしても(事実言ってましたが)あのエントリーが私にも納得できればそれは認めますが、そうではないので、残念ながら。


最後に。前回のエントリーでお示しになった小野先生の態度は卑怯千万です。これは断じて許される行為ではありません。彼に江川氏を批判する資格が無いことは明らかだと思います。


まず、「低線量内部被爆に急性期障害が起こらないことは、仮説としても成り立っていない、とは断言できません」との件について、私の頭にあったのは「急性期障害」一般の話ではなく、「急性骨髄性白血病」のことです。「8月上旬に低線量の内部被曝を受けて、8月中旬に急性骨髄性白血病で亡くなることはあり得ない」のは科学(医学)的に確かな知見です。『NATROMの日記』に詳しいほか、他ならぬ小野がさほどの注目を集めなかった別記事で明記しています。meditation2011さんが「急性期障害」一般の話をして、私が急性骨髄性白血病に限定した話をしているのであれば噛み合わなくて当然ですが、それは議論を「急性骨髄性白血病に限定した」と明記しなかった私の責任だろうとは思います。


もう一点、

前回のエントリーでお示しになった小野先生の態度は卑怯千万です。これは断じて許される行為ではありません。彼に江川氏を批判する資格が無いことは明らかだと思います。

とのことですが、私にとってはそれが全てであって、小野ごときに江川紹子氏がわざわざ労力を割いて反論する必要など全くないと考える次第です。当ブログには、かつて癌を患われた方からの痛烈な小野批判のコメントもいただいていますが、小野のような人間が医師という職業に就き、患者が自らの命を小野の手に委ねている、そればかりか、あのような人間が「反原発」の論客として一定の支持を得ているという事実に耐え難い不条理を感じ、ブログ記事を書く気力も萎えそうになった次第です。