土日には図書館に行くことが多いが、東日本大震災・東電原発事故発生の翌日に東電批判の記事を一面に載せた毎日新聞や、その後原発批判で在京各紙の中では突出した目覚ましい記事を載せていた東京新聞も、最近はさっぱりだ。たまに土日に両紙を目にしても、これでは朝日に代えて購読するほどの新聞ではないなと思う。どうせなら「毒食わば皿まで」で朝日をとり続けていた方が、ブログの記事を書く上でも好都合かなと思う今日この頃だ。
早川由紀夫に対する群馬大の「訓告」の件を取り上げた東京新聞の下記記事も全く感心できない。同紙はネットには記事を公開しなかったようなので、記事を文字起こししたブログ記事にリンクを張る。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-11102756336.html
私も群馬大のやったことは大人げなかったと思うが、いただけないのは記事の終わり近くにある下記の文章だ。
群馬大は日本原子力研究開発機構(原子力機構)と連携協定を結んでおり、原子力ムラ批判の言論封じと疑う向きも。
これは「いくらなんでもトンデモ」の陰謀論だろう。この記事に触発(?)されたか、下記のようなTwitterが発信され、リツイートされまくっている。私はさる「小沢信者」のTwitter経由で知った。
http://twitter.com/#!/hyodo_masatoshi/status/144875676699344896
@hyodo_masatoshi
兵頭正俊
なんだ、そういうことだったのか。群馬大学の早川由紀夫教授に訓告処分した学長には、もともとこんな背景が。学長主文 の「本学の名誉若しくは信用を失墜する行為」をしていたのは学長だった。この写真、わかりやすいなぁ。jaea.go.jp/02/press2009/p…
12月9日 webから
これをつぶやいた兵頭正俊という男は、かつては全共闘の闘士で、今では「小沢信者」という典型的な「小沢左派」の人間である。
兵頭がリンクを張ったサイトは下記。
http://www.jaea.go.jp/02/press2009/p10030501/index.html
なるほど群馬大は2010年に日本原子力研究開発機構(原子力機構)と連携協定を結んでいるが、そこから張られているリンクを見てみよう。
http://www.jaea.go.jp/02/press2009/p10030501/gaiyou.html
国立大学法人群馬大学と独立行政法人日本原子力研究開発機構との連携協力に係る協定概要
- 協定の目的
群馬大学及び日本原子力研究開発機構双方の有する研究施設、研究成果、人材等を連携活用し、相互の研究及び人材育成の充実を図ることを目的とする。- 連携の具体的な内容
具体的には、(1)共同研究等の推進、(2)技術交流を含む研究者の相互交流、(3)人材育成の推進及び相互支援、(4)研究施設・設備の相互利用、(5)その他、本協定の目的遂行上必要な事項の連携協力活動を行う。- 協定の締結に至る経緯等
- 群馬大学と日本原子力研究開発機構とは、平成13年より工学研究科において「先端機能材料」、「環境保全科学」、平成15年から医学系研究科において「生体機能解析学」分野での連携大学院方式による教育研究を実施してきた。
- 平成16年度から平成20年度まで、文部科学省21世紀COEプログラム「加速器テクノロジーによる医学・生物学研究」等の共同研究を行っており、イオンビームを用いた医学・生物学分野での数多くの研究成果を上げてきた。
- このような共同研究による研究成果は、重粒子線照射施設の設置に大きく貢献されることとなり、本年3月からの稼働に至ったところである。
- これまでの研究成果のさらなる発展を目指すとともに、地域性の特性を活かし、双方が有する研究施設、研究成果及び人材等を活用した研究及び人材育成の充実を図ることについて合意に至ったことから、協定締結の運びとなった。
- 連携協力に関する協定を締結することにより、組織的、継続的な連携交流が可能になり、情報の共有化が図られ、即時性が向上し、今後の研究活動等の継続性が確保される。
- この度の組織的連携により、地域社会の発展には大きく貢献することができるものと双方とも確信している。
なお、本協定は、他の団体・機関等との連携を排除するものではない。
東京新聞もこんな「飛ばし記事」を載せるようになってはおしまいだ。同紙もまた、「原発推進勢力の協力者」に堕してしまうのだろうか。