kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「原子力ムラ」の総本山・東大の原子力工学科はとうの昔に没落し、19年も前に名称変更に追い込まれたんだよ。今頃何言ってるの読売サン(笑)

例によって読売の社説がひどい。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120406-OYT1T01291.htm より。

 原子力を担う人材を今後、どう育て、確保するか。官民が協力して取り組むべき課題である。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故後、原子力を学ぼう、という学生が減った。原子力関連産業への就職も敬遠されている。

 事故の深刻さもあろうが、菅前首相が安易に、「脱原発」を標榜(ひょうぼう)し、野田首相も、原発の具体的な活用策をなかなか打ち出そうとしないことが響いている。

 将来の展望が開けない分野に人材は集まらない。


原子力ムラ」の総本山たる東大では、チェルノブイリ原発事故(1986年)の影響を受けて原子力工学科の人気が暴落した。もう1993年には学科の名称を「システム量子工学科」に変更するところにまで追い込まれていたのだ*1。今頃何言ってるんだよ読売サンは。


東大の進路振り分けについて -東大は3年生になると進路振り分けがある- 大学・短大 | 教えて!goo より。2006年5月の質問。

東大の進路振り分けについて

質問者:ban505 投稿日時:2006/05/25 00:09

(質問)

東大は3年生になると進路振り分けがあると聞いたのですが、ということはそれをうまく利用すれば、とりあえず簡単な学部に入り、3年で希望の学部に行くという事も可能なのでしょうか?


(回答 No.2より)

工学部だと昔は電子工学科や原子力工学科が難関で、鉱山とか火薬は人気がなかったものです。原子力工学科はかなり前に人気が落ちて名称を変えました。


pha11.info より。東電原発事故の直後、2011年3月31日に公開された匿名のはてなダイアリーのログ。

■東大の教養時代に受けた原子力概論だったかの授業の思い出


今回の原発事故を見ていて、ひとつ思い出したことがある。

10年くらい前の東大教養時代に原子力についての講義を受けた。

講義名は原子力概論だっただろうか。

当時の私は部活だけに励む典型的な落ちこぼれ東大生だった。

東大生は2年の終わりに進学振り分けなるものがあり、それまでの成績で進学先が振り分けられる。

人気の学科に行こうと思うなら、単位を揃えるだけでなく、その単位を高得点にする必要がある。

めざす学科もないが、漠然とした点数を上げなくてはというプレッシャーに追われる日々だった。

私が進路に関係ないであろう原子力についての講義を受けたのは、そのせいだ。

東海村に行き、何時間かの講義を受けるだけで簡単に高得点がとれると有名だったからだ。

少しでも点数を上げるのに必死だったのだ。

そんな適当な理由で受けたのだから、講義の内容はほとんど覚えていない。

東海村まで出向かなくてはいけないからか、受講人数は少なかった。

ヘルメットをかぶり、施設の中を歩いた。

もちろん施設はきれいで塵一つない。

巨大で機械だらけのそこには、科学の粋を集めたようにも見え、ヒューマンエラーなど入り込む隙がないように見えた。

そんな機械の前で、案内してくれた人はそっと言った。

点数があるなら来るところじゃないよ。

よっぽどの使命感がある人以外には勧められない。

未来のない学問だよ。

どこまで本気かはわからなかった私はあいまいに頷いた。

原子力を研究しようと思っていた学生が他にいたかは知らない。

私の時代には、原子力工学はシステム量子といわれ、人気がなかった。

進学振り分けでは、最低点がつかない、いわゆる「底が抜けている」、どんなに点数が低くても必ず行ける学科として有名であった。

今ではシステム創成科とさらに名前を変えているらしい。

東大の実験炉は廃炉が決まったと聞く。

今でも底は抜けているのだろうか。

今でも講義に来た学生に点数があるなら来るなっていってるんだろうか。

原子力の未来ってなんだろうな。


「システム創成科」などというと、もう誰も覚えていないであろう極右&原発推進政治屋集団「創生『日本』」を思い出すが、それはともかくとして、事実は、東京電力福島第一原子力発電所事故前から原子力を学ぼう、という学生が減っていたのである。「将来の展望が開けない分野に人材は集まらない」からである。

昨年、東電原発事故が起きた時にテレビに出てくる「原子力ムラ」のコメンテーターたちは年寄りばっかりだったことに読売の論説委員たちは気づかなかったのだろうか。同じことは、日本の原発の技術は世界一だとかほざいていた安倍晋三についてもいえるが。

もうとっくに日本の原子力工学関係の技術者は人材が払底していたのである。

ずっと「原発推進」を社論にしてきた読売新聞は、そのことについて一度でも社説で取り上げ、「警鐘を鳴らした」ことがあったのだろうか。


バッカじゃなかろかルンバ♪

*1:但し、大学院には「原子力専攻」専門課程の名が残っているらしい。