kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日社説「小沢一郎は政治家失格」それはその通りだが

朝日新聞の1/13社説1本目は「小沢氏公判 政治家失格は明らかだ」。
http://www.asahi.com/paper/editorial20120113.html#Edit1


昨年1月に強制起訴された時には、「法廷で真実を述べる」と言っていた小沢一郎が、いざふたを開けると「記憶にはない」、「秘書に任せていた」の繰り返しだ、と社説は指摘する。確かに、「記憶はない」はロッキード事件証人喚問の小佐野賢治みたいだし、「秘書ガー」は政治家のいつものセリフ。

朝日に言われるまでもなく、政治資金収支報告書に目を通していないなどと主張する小沢一郎を弁護する人間は、いまや「小沢信者」だけになった。社説は、

「小沢氏は検察にはめられた」と主張してきた人々は、これでも小沢氏を擁護するのだろうか。

と書いている。


それはその通りなのだが、小沢一郎にはもっと大きな罪がある。それは、かつて「国民の生活が第一。」というスローガンと「大きな政府」的な政策を掲げて民主党を躍進させながら、一昨年来河村たかしの「減税日本」を支援したり、最近では露骨に橋下徹にすり寄るなど、さる地方議会議員の言葉を借りれば「小泉純一郎よりどぎつい」新自由主義勢力に接近したがることだ。河村や橋下は「国民の生活が第一。」とはベクトルの向きが正反対であるのにもかかわらず、未だに口を開けば「マニフェストマニフェスト」。しかも民主党幹事長時代には自ら率先して「マニフェスト破り」をしてきた男。それが小沢一郎だ。これほど無定見な政治家は他に類を見ないのではないか。


私も結論は朝日社説と同じ「小沢一郎は政治家失格」だが、朝日の小沢批判が限定的であるところに物足りなさを感じた。