kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞の橋下徹インタビュー、中身全くなし

朝日新聞が一昨日(2/10)にもったいぶって1面で予告した橋下徹インタビューが11面に大きく掲載されているが、悲しいくらい中身がない。

引用する気力も萎えるほどスカスカなインタビュー記事だが、橋下が行政サービスをユーザーの選択に晒す、つまり市場原理を働かせると言っている時点で終わっている。市場原理になじまないから行政の範疇になるのだ。橋下の思想は手あかのついたサッチャリズムの変種に過ぎず、そんなものは小泉純一郎自民党右派の政治家たちがずっと追求してきたことだ。橋下の教育改革にしても安倍晋三平沼赳夫が熱心だった領域であり、そのせいか最近は安倍晋三も「橋下スリ寄り競争」に参戦してきている。

あとは「明治以来続いた社会システムや統治機構を変える」というお題目だけ。このくだりを読んでいて思い出したのは、最近来なくなったのだが、つい最近まで『きまぐれな日々』の常連だったある「小沢信者」の常套句だった。なるほど橋下のお題目は小沢一郎のそれとよく似ており、小沢が橋下にすり寄りたくなる気持ちもわからなくはないが、橋下の方がもはや格下の小沢など相手にしていないことは、橋下が小沢と強く結びついている河村たかしを切り捨てたがっていることからも明らかだ。

しかし、このインタビュー記事を読んでいると、橋下ブーム自体がバブルに過ぎないことがはっきりわかる。こんなバブルは早いとこ弾けさせてしまわなければならない。