kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下が「水伝」に参入したのかと一瞬思ったよ

もう一件、橋下に関する読売(大阪)の記事。こちらは消されていない。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120309-OYT1T01310.htm

橋下市長、水道民営化で「水ビジネス」目指す


 大阪市橋下徹市長は9日、報道陣に対し、市の水道事業の民営化を目指す考えを明らかにした。

 実現すれば全国初で、民営化により「水ビジネス」への積極参入を探る。

 同市は府内42市町村で構成する大阪広域水道企業団への加入方針を示しているが、橋下市長は「世界を凌駕(りょうが)する技術を持つ市の水道局が先に民営化してでも、国内外で仕事を取っていきたい」と述べた。

 また、「公務員では成果をあげても給料が上がるわけではなく、仕事を取ろうとする動機付けがない」と指摘。民営化のメリットについて、「努力した分だけ実入りが増えるし、競争で水道料金が下がり、市民に還元できる」と強調した。

(2012年3月9日23時59分 読売新聞)


「水ビジネス」なんていうと「水からの伝言」かと思ってしまうのだが、こちらは「波動ビジネス」だった。


「水からの伝言」のススメ ( その他自然科学 ) - さつきのブログ「科学と認識」 - Yahoo!ブログ

 タイトルにある「水からの伝言」(以下、「水伝」)は、「水をいれたビンに「ありがとう」や「平和」など「よい言葉」で声をかけたり文字を書いた紙を貼ったりして凍らせると美しい結晶ができ、「ばかやろう」や「戦争」など「悪い言葉」にすると汚い結晶になったり結晶をつくらなかったりする。また、水を入れた瓶に音楽を聴かせると曲によって結晶の形が変わる。」という「お話」で、波動ビジネスの「株式会社I.H.M」の江本勝氏が彼の著書を通じてひろめたものである。


だが、橋下の「水ビジネス」もろくでもない可能性がきわめて高い。なにせ橋下の大好きな「民営化」である。国際公務労連(PSI)のサイトの、2003年に書かれた下記URLの記事を参照されたい。


http://www.psi-jc.jp/topics/2003_03water_forum/siryo/water/02.htm


橋下の大好きな「競争」が起きないとか、水道料金には逆に値上げ圧力が働くとか、メンテナンスや修理の不足、水道管や排水管の管理・維持のまずさなどサービスの悪化が起きる(プエルトリコの例)などなど、デメリットが列挙されている。


橋下の「水ビジネス」は、「水伝」江本勝の「波動ビジネス」に負けず劣らずの「トンデモ」になる可能性が高いといえそうだ。