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沖縄密約と毎日新聞・・・その2 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/ウェブリブログ
毎日新聞の新人記者が沖縄密約事件のことをまったく知らなかったことに驚いた・・・ということを前項で書いた。このやりとりからしばらくして、毎日新聞の記者OBと酒の席でご一緒することがあったので、私は率直に聞いてみた。
「オタクの新人記者は、沖縄密約事件のことも西山記者のこともまったく知らないと言っていた。そんなものなんですか?」
「キミ(30代)くらいの年齢でも、そんなことを知るヤツはまずいないよ」
えーっ、と思った。
「西山事件」当時、私は小学生だったが、家の購読紙は事件の前年から毎日新聞だった。「ひそかに情を通じ」を理解できる年齢ではなかったが、連日紙面に「知る権利」という言葉が大きく出ていたので、親に質問したら嫌な顔をされた。親はセンセーショナルに週刊誌に書き立てられた西山記者(当時)の取材方法を良く思わなかったのだろう。
だが、そののち「ひそかに情を通じ」が理解できる年齢になっても、なぜあの時、取材方法に問題があったからといって日米政府間の密約が不問に付されたのか、全く納得できなかったのだった。
そんなわけで、事件当時ある年齢層以上だった人なら誰でも知っている事件だし、年少であっても家の購読紙が毎日新聞だったらいやでも記憶に残った事件であるはずだ。それを、事件当時にまだ生まれていなかったとはいえ、いまや30代にもなった毎日新聞記者の間に「知るヤツはまずいないよ」とは。
ちなみに、毎日新聞が1977年3月に倒産してからしばらくして、家では同紙をとるのを止めた。倒産した新聞なんかとってられるか、というのが父の弁だった。これも「西山事件」の影響といえるかもしれない。
上記ブログ記事は「その2」とあるので、当然その前の記事がある。そこに、ブログ主さんに「沖縄密約事件と報道の自由の関係」について聞かれた毎日新聞の新人記者が「なんですか、沖縄密約事件って?」と答えるやりとりが書かれている(下記リンク先参照)。これにはびっくり仰天した。
沖縄密約事件と毎日新聞 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/ウェブリブログ
「西山事件」について知らないのであれば、並行して進められた「核密約」についても若い毎日新聞記者たちはご存じないかもしれないと思った次第。
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下記は若泉敬について一昨年に書いた記事。翻訳家・池田香代子さんによる若泉評を批判したもの。
池田香代子氏の「若泉敬」論があまりにひどい - kojitakenの日記(2010年10月23日)
記事中で、若泉敬の自著について「レビューは後日書くかもしれない」と書いたが、結局書かずじまいに終わった。書いておけば良かったかもしれない。