kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

西山事件

「西山事件」でナベツネが「蓮見さん『聖女』説にみる論理的矛盾」と題した記事を『週刊読売』に書いていた/澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』(岩波現代文庫)は必読の名著

下記記事のコメント欄より。 kojitaken.hatenablog.com suterakuso ↑ スターwww カーマインスパイダーさん、こっちへおいでと招待されていますよw 失礼しました。 上記コメント主の真意を測りかねるのだが、西山太吉元記者や毎日新聞の訃報記事につけられた…

西山太吉氏夫人・啓子(ひろこ)さんの訃報を遅ればせながら知る/佐藤栄作を英雄視する孫崎享の犯罪的悪行への怒りを新たにする

昨日、週刊誌(『週刊現代』だったかと思う)を立ち読みしていて初めて知ったのだが、西山太吉・元毎日新聞記者夫人の啓子(ひろこ)さんが今年2月に亡くなっていたとのこと。孫崎享が「自主独立派の政治家」として英雄視している佐藤栄作に陥れられた西山元…

ドラマ『運命の人』きょう最終回

今日(3月18日)最終回のTBSドラマ『運命の人』は、なんと「2時間スペシャル」らしい。結局このドラマを、第1回の冒頭数十分を除いてずっと見てしまった。平均視聴率11%ほどの不人気ドラマらしいが、40年前に時の権力(佐藤栄作政権及び検察)や『週刊新潮』…

今の若い毎日新聞記者は「西山事件」を知らないのか。これは驚いた

下記の記事をトラックバックいただいた。 沖縄密約と毎日新聞・・・その2 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/ウェブリブログ 毎日新聞の新人記者が沖縄密約事件のことをまったく知らなかったことに驚いた・・・ということを前項で書いた。このやりとりから…

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第5回「我部政明教授と西山太吉元記者と澤地久枝さんと」

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第4回「澤地久枝さんとナベツネに会った男の告白」 - kojitakenの日記 の続き。今回が最終回。 「西山事件」の二審裁判でも、弁護側の証人はそうそうたる顔ぶれだった。 密約―外務省機…

Wikipediaの「西山太吉」の項がひどい

Wikipediaの「西山太吉」の項がひどい。 記事にせず、社会党に証拠を渡して政局にしようとした などと太字で書かれている。ソースは高山正之の『サンデルよ、「正義」を教えよう 変見自在』(新潮社、2011年8月)らしいが、もともとは『週刊新潮』の連載コラ…

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第4回「澤地久枝さんとナベツネに会った男の告白」

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第3回「天声人語と市川房枝」 - kojitakenの日記 の続き。 小説及びテレビドラマの『運命の人』は、「『ひそかに情を通じた』西山太吉元毎日新聞記者の悪行を不問に付す、『(ミンスと…

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第3回「天声人語と市川房枝」

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第2回「38年後、フィクションに『裁かれる』蓮見喜久子元事務官」 - kojitakenの日記 の続き。 外務省機密漏洩事件(「西山事件」)の一審判決の翌日、1974年2月1日付の朝日新聞「天声…

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第2回「38年後、フィクションに『裁かれる』蓮見喜久子元事務官」

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第1回「リアルのナベツネはいかに動き、いかに書いたか」 - kojitakenの日記 の続き。 1972年に起きた外務省機密漏洩事件、通称西山事件は、沖縄返還を巡る日米密約を、男女の下半身の…

フィクションと史実と - 澤地久枝『密約 - 外務省機密漏洩事件』を読む・第1回「リアルのナベツネはいかに動き、いかに書いたか」

TBS系のドラマ『運命の人』第7話の視聴率は13.2%で、一桁の9.9%に終わった第6話から盛り返したらしい。 それでも相変わらず「視聴率低迷」とはいえそうだが、第7話の視聴率が前回より上がったらしいことは、当ダイアリーのアクセス数から想像がついた。先週…

「女エルズバーグ」になれなかった蓮見喜久子元外務省事務官

今週号の『週刊現代』にテレビドラマで話題の「西山事件」のグラビア記事が出ていたので立ち読みしたが、そこでも元外務省事務官の名前は徹底的に伏せられていた。だが、光市母子殺害事件で死刑が確定した死刑囚とは異なり、蓮見喜久子氏を匿名にすべき理由…

リアルの西山太吉氏夫人・啓子さんが「負けたくない」と言った対象は

このところ週末恒例にしている「西山事件」関連記事。TBSのドラマ『運命の人』で懸念したのは、第1話最後の予告編で告知された主人公の妻・弓成由里子を演じる松たか子の「あの女に負けたくないの」というセリフだった。このセリフは山崎豊子の原作には出て…

リアルのナベツネが「西山事件」で演じた役割(『サンデー毎日』2/19号のナベツネ「寄稿」より)

新聞のテレビ欄を見ると、今晩9時のTBSテレビ放送のドラマ『運命の人』第5話で、読日新聞記者・山辺一雄が主人公を訪ねるシーンがあるらしい。そこでリアルの渡邉恒雄(ナベツネ)が『サンデー毎日』2月19日号に寄せた寄稿文から一部紹介しておこう。「ゆす…

「西山事件」そのものより、蓮見喜久子元事務官のテレビ出演が毎日新聞にトドメを刺したのではないか

「外務省機密漏洩事件」は別名「西山事件」、西山太吉氏に言わせれば「日米密約事件」とのことだが、あの事件が毎日新聞社を一度倒産に追い込んだ(1977年)とはよく言われることだし、実際その通りだと思う。しかし、前々から私が疑問に思っていたのは、毎…

テレビドラマ『運命の人』巡り西山太吉氏に謝罪 岡田副総理

http://www.asahi.com/politics/update/0207/TKY201202070462.html 岡田副総理「西山氏に申し訳ない」 沖縄返還密約問題で 外相時代に日米間の密約の存在を認めた岡田克也副総理が7日の参院予算委員会で、1972年の沖縄返還密約を示唆する機密電文を入手…

本多勝一と小沢一郎と横路孝弘、それに「西山事件」裁判で見せたナベツネの意外な活躍など

孝弘、勝一、そして若干の訂正 - Living, Loving, Thinking, Again より。 ところで、古寺多見さんは、本多勝一が小沢一郎と「意気投合」したと書いている。それも知らなかった。 これっていつ頃のことだったか思い出せなかったのだが、ネット検索したらあっ…

「西山事件」を拡大させ「原発推進派」の過去に頬かむりする横路孝弘

テレビの影響力というのはやはりすさまじい。先週、TBSテレビのドラマ『運命の人』第2回が放送された。沖縄密約に絡む「西山事件」を描いた山崎豊子原作の小説をドラマ化したものだ。私は以前から沖縄密約の件に関心があり、西山氏の著書を2冊、並行して行な…