kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原発再稼働反対が多数なのに「野ダメ」内閣支持率が下げ止まった理由

「野ダメ」(野田佳彦)内閣は原発再稼働に向けて一直線だが、世論は「反対」が多数だ。


http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201203120551.html

原発再開「反対」が57% 朝日新聞世論調査


 朝日新聞社が10、11日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、定期検査で停止中の原発の運転を再開することに57%が反対し、賛成の27%を大きく上回った。原発に対する政府の安全対策については「信頼していない」という人が80%に上った。

 原発の再開賛否は、男女の違いが目立つ。男性は賛成41%、反対47%とそれほど賛否の差がないのに対し、女性は賛成15%、反対67%で差が大きい。

 現在稼働中の原発は、全国で2基。原発の停止による経済への影響を「心配している」人は、「大いに」と「ある程度」を合わせて75%に達したが、こうした人たちでも運転再開に賛成は31%にとどまり、反対54%の方が上回った。

朝日新聞デジタル 2012年3月12日21時54分)


無料版の記事はここまでだが、政府の原発に対する安全対策は「あまり信頼していない」52%、「まったく信頼していない」28%という数字が紹介され、新聞本体(東京本社最終版)の見出しは「原発再開『反対』57% 安全対策『信頼せず』80%」となっている。

しかし不思議なことに「野ダメ」内閣の支持率は前回(2月)と同じ27%(不支持率48%)と下げ止まっている。それどころか読売やNHKの調査では支持率が上昇しているほどだ。

なぜ、原発問題で信用を完全に失っている「野ダメ」内閣の支持率がここにきて下げ止まったのか。1つだけ思い当たるところがある。

それは、一時の大ブームで橋下徹になびき、「野ダメ」不支持に回った人たちが、橋下ら「維新の会」が策定を進めていた「維新版船中八策」のあまりのトンデモぶりに橋下から離れ、「野ダメ」支持に回帰したのではないかということだ。

私の身の周り(というか職場)でも、一時の橋下ブームはすさまじく、背筋が凍る思いがしたが、「船中八策」の内容が報じられて以来、橋下を賛美する声がぴたっと止んだ。橋下の「公務員叩き」に熱中していた頃には大目に見られていた「教育基本条例」も批判されるようになったのだった。橋下自身、あまりの不人気に音を上げてか、「『船中八策』は党政策ではない」と言い訳を始める始末だ。

「野ダメ」内閣支持率の下げ止まりは、橋下の「敵失」*1に助けられたものではないかとの仮説を立てている今日この頃である。

*1:もっとも、本当の意味で橋下が「野ダメ」に敵対しているわけではないが。