kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民主党、なお「核燃サイクル」に固執(呆)

朝日新聞(6/8)1面真ん中あたりに載っている記事。


http://www.asahi.com/politics/update/0608/TKY201206080004.html

核燃料サイクル政策、全量再処理「転換を」 民主提言へ


 今夏に決める政府の新たなエネルギー基本計画に向け、民主党が近くまとめる提言案が7日わかった。原発から出る使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル政策については「柔軟な政策選択を可能とするべきだ」としている。すべての使用済み核燃料の再処理を目指してきたこれまでの政策からの転換を求める。

 政府は8日から、関係閣僚でつくるエネルギー・環境会議で、エネルギー基本計画や新たな原子力政策の議論を本格化させる。使用済み核燃料については、(1)すべて再処理(2)すべて直接処分(3)再処理と直接処分の併存、の選択肢を検討している。民主党のエネルギープロジェクトチームがまとめた提言案は(3)が望ましいとする内容で、政府の検討も(3)が軸になりそうだ。

 提言案では「原発への依存度をできる限り低減させる」とした上で、使用済み核燃料の処理は「原発に推進、慎重いずれの立場でも避けて通れない課題」と位置づけた。さらに、使用済み核燃料の発生量などの情報開示を進め、「国民と共有すべきだ」としている。

朝日新聞デジタル 2012年6月8日6時44分)


民主党にも朝日の見出しにも呆れた。「民主党のエネルギープロジェクトチーム」というのは、元日立のエンジニアで原発にも関わった大畠章宏が座長を務めており、原発推進の指向性を強く持っている。「再処理と直接処分の併存が望ましい」って、何それ。要するにこれからも日本政府は(ほとんどの国が撤退した)「核燃サイクル」に国家予算を注ぎ込み続けるべきだと大畠ら民主党原発推進派が言っており、その方向で「提言」とやらをまとめたに過ぎないのだ。

だが、何も知らずに朝日の見出しだけ見た読者は、いかにも民主党が「核燃サイクル」の政策転換を目指しているような誤った印象を受ける。実際には「すべての使用済み核燃料の再処理を目指してきたこれまでの政策」のお題目を一部書き換えるだけで、「税金の無駄遣い」を依然として続けようとしているのである。

論外だ。