kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原口一博は「右翼」だ

民主党代表選だが、私は「野ダメ」こと野田佳彦の再選で構わないのではないかと思っている。民主党はどうせ下野するのだから、「3党合意」路線を推進した野田佳彦の手で解散し、粛々と下野すべきだ。細野豪志の出馬が取りざたされたが、結局細野は出馬しなかった。細野というのはコウモリか「鵺」(ぬえ)のような政治家だから、この男の不出馬は残念だとも何とも思わない。


この件に関して、民主は非野田連合作れるか+乱立状態続く自民+沖縄&オスプレイ : 日本がアブナイ! より。

 細野くんは、あまりにも若過ぎるし。元前原Gで、近時は小沢氏に近いと言われていたのだけど。基本的には前原氏に近い感じのプチ保守&新自由主義系だし。よく言えば考え方が柔軟(発展途上?)、悪く言えば、その場その場で相手に合わせちゃうとこがあって、代表になった後、どの方向に飛んで行くかわからないようなコワさがあるのよね。^^;


私もほぼ同感で、細野豪志というのはいかようにも変わり得る、きわめて可塑性に富んだ政治家だから、現在のような「アブナイ」時代には危ないことこのうえない。


しかし、同じブログ記事の原口一博に関する記述には疑問符がついた。

 赤松氏は、既に公約の元になる政策提言を発表。mewが最も重視する「原発ゼロ」「集団的自衛権の解釈見直し認めず」を明記しているので、その点では高く評価している。<TPPは慎重、消費税は野田陣営の運営を批判>
 
 他方、原口氏はまだ政策がわからないので、何とも言えない部分はあるのだが。<かつては9条護憲、脱原発支持だったような記憶が。
 同氏は、小沢氏と少し近い立場にいて、消費税増税法案に棄権していたので、増税&TPP反対派からの支持が強いのではないかと察する。また、まだ53歳で赤松氏(64歳)より若いこと、近時は赤松氏より知名度があることなども、「選挙の顔」として期待される面があるかも知れない。(・・)

 正直を言うと、mew的には、原口氏は好みのタイプの政治家ではないのだが。<話し方とか人間的にどうもね〜。^^; それに、やっぱどこかで松下政経塾出身&元自民党のニオイを感じるとこがあるし。道州制地方分権に熱心なことから「日本維新の会」などを結成し、今も尚、橋下くんたちと連携しようとしてたりもするからな〜。^^;>

 ただ、野田再選阻止を実現するためには、この2人に頑張ってもらうしかあるまい。
 まずはそれぞれが非野田派の支持をできるだけ多く得て、代表選で野田首相過半数をとらせないようにすると。そして、決選投票に持ち込んで2.3位連合で逆転するという形を作れないものかな〜と、ひそかに願っているmewなのであった。(-人-)


赤字ボールドの部分を見て、目が点になった。原発に関しては、東電原発事故以降の「にわか脱原発派」「なんちゃって脱原発派」は橋下徹小沢一郎を筆頭にいくらでもいるが、原口が「9条護憲派」とは初耳だった。思い出したのは、3年前に某ブロガーが「城内実さんは9条護憲派」と書いた件だった。それくらい驚いた。

しかし、原口も小沢一郎同様の「解釈改憲派」かもしれない。そう思い直してネット検索で調べてみたが、原口が9条に関して見解を示した例は見つからなかった。ただ、従来私が持っていた印象通り、原口がバリバリの「タカ派」であることは改めて確信できた。


その一つは、上記に引用したのと同じ『日本がアブナイ!』の記事だった。


退職金1千万円上積み、経産官僚更迭+枝野が尖閣に自衛隊出動&原口は基地設置を提言 : 日本がアブナイ!(2011年8月12日)より。

『民主、自民両党など超党派でつくる「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」(共同座長・原口一博岩屋毅衆院議員)は9日、沖縄・尖閣諸島を国有化し、国境警備を強化するための議員立法案をつくり、来年の通常国会に提出する方針を決めた。将来的には、海上自衛隊海上保安庁の常駐基地の建設も視野に入れる。<産経新聞10日・全文3>』

* * * * *

 まあ、原口くんは、去年から保守タカ派仲間と尖閣諸島に視察に行くなど、チョコマカ動いているので、「またか」と思ってしまったとこがあったのだけど・・・。


また、原口は小沢一郎ともども「靖国神社に参拝する国会議員の会」の会員だった。これは私自身が書いた記事に出ていたが、そういえばそうだったなあと思い出した次第。


「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に小沢一郎が参加? - kojitakenの日記(2010年8月15日)より

終戦記念日の今日、菅内閣の閣僚は誰一人靖国神社を参拝しないようだが、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーが靖国を参拝し、その中には民主党議員11人が含まれると報じられている。

いったい誰が参拝したのか調べていたところ、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に小沢一郎が参加していることを知った。小沢に急接近している原口一博の名前もある。
みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会 - Wikipedia


予想通り、原口一博は「右翼」以外の何者でもなかった。細野豪志との比較でも、私はずっと細野に「民主党の政治家としては」ニュートラルな印象を持っていた*1のに対し、原口一博には「極右」に限りなく近い「右翼」というイメージを持っていたが、その印象が正しかったことを再確認した。野田佳彦も「ネオコン」の名に値する右翼だが、原口は野田よりももっと極端な「右」だ。

こんなやつが「9条護憲派」のはずがない。仮に「9条護憲」を口にしたことがあったとしても、「解釈改憲派」に違いあるまい。

赤松広隆が出馬の意向を示していたことは、上記引用の『日本がアブナイ!』の記事で初めて知ったのだが、仮に旧社会党系の議員が原口と共闘するなら私は彼らを軽蔑する。それより何より、原口はかつて橋下にすり寄るために「日本維新の会」なる政治団体を結成した男だ。民主党代表選で原口に投票する議員は、橋下新党「日本維新の会」を肯定していると私はみなす。私はただただ原口一博のみじめな敗北を願うばかりだ。

そんなわけで、原口一博と比較すれば、「野ダメ」野田佳彦の方がまだなんぼかマシではないかと思ってしまう今日この頃なのである。

*1:もちろん私の立ち位置から見れば「右」だけど。