http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201304020694.html
自民、岩手奪還に執念 小沢王国崩し狙う 平野氏支援、党内異論も 参院選
自民党が参院選岩手選挙区(改選数1)で議席奪還に執念を見せている。民主党に離党届を提出した平野達男前復興相の支援を検討する動きも顕在化。小沢一郎氏に敗北してきた歴史からの脱却を図るためだ。ただ、党内には平野氏の支援に異論もあり、決着はもつれそうだ。
(朝日新聞デジタル 2013年4月3日)
続きは登録していなければネットでは読めないが、河村建夫が平野達男擁立を推進し、石破茂が反対しているとのこと。他の議員では麻生太郎と二階俊博が平野擁立に賛成、高村正彦が反対しているらしい。
もはや元小沢系、反小沢系を問わず、民主党の政治家は自民、維新、みんなの党などの右翼ないし新自由主義政党にとって格好の草刈り場となっている。4月11日告示、同28日投票の参議院山口補選でも、当然のごとく「野党共闘」が成立する可能性は全くない。朝日の記事にはこの件も出ていて、平岡秀夫への推薦依頼を維新の怪に対して行わないという民主党の方針について、維新の松野頼久(鳩山由紀夫の元側近)は「無所属なのに民主党が推薦を求めるとか求めないとかを決めるのは不思議な話。偽装無所属だ」と批判したという。そもそも民主党「リベラルの会」に所属していた平岡秀夫を維新の怪が推薦する可能性など最初から皆無に決まっていると私などは思うのだけれど。
そういえば、「自民、維新の保守二大政党制はアブナイ!」という声も聞くが、そういう論者の意見に、二大政党制を目指すとして小選挙区制を推進した民主党、特に小沢一郎に対する批判がほとんど見られないのは実に不思議だ。小選挙区制はもはや所与のものとして、その正統性を疑ってはならないものという刷り込みが人々になされているようにさえ思われる。