kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「下品で無知な」高市早苗、「原発事故で死者出てない」妄言を撤回

あの「下品で無知な」(by 田原総一朗, 2002)高市早苗が、やはりというべきか、「(東電の福島第一)原発事故で死亡者が出ている状況ではない」という妄言の撤回と謝罪に追い込まれた。


http://www.asahi.com/politics/update/0619/TKY201306190113.html

高市氏、原発発言を撤回 自民福島県連は党本部に抗議文


 自民党高市早苗政調会長は19日、「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」と述べた自らの発言について「福島のみなさんがつらい思いをされ、怒りを持ったとしたら申し訳ないことだった。おわび申し上げる」と謝罪した。そのうえで「私が申し上げたエネルギー政策のすべての部分を撤回する」と語った。

 党本部で記者団に語った。高市氏の発言をめぐっては、福島県内のほか、与野党から批判が噴出。党福島県連は19日、党本部を訪れて、発言の撤回と県民への謝罪を求める抗議文を提出した。

朝日新聞デジタル 2013年6月19日13時43分)


同じサイト(朝日新聞デジタル)の記事から一連の流れをメモしておく。発端はこの妄言。

http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY201306170249.html

原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長


 自民党高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発再稼働を目指す考えを強調した。

 原発事故により多くの避難者が出ている現状で「死亡者が出ていない」との理由を挙げて、再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。

 自民党参院選公約の最終案で、再稼働について「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と推進する考えを盛り込んでいる。高市氏は産業競争力の維持には電力の安定供給が不可欠としたうえで、「原発廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。

朝日新聞デジタル 2013年6月17日23時21分)


高市は、「野党」とは名ばかりの極右仲間である旧改易クラブ、現「新党改革」の荒井広幸からも批判されたが、菅義偉高市を擁護した。

http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201306180077.html

高市氏発言は事実誤認」野党批判 菅官房長官は擁護


 自民党高市早苗政調会長が「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」などとして原発再稼働を目指す考えを示したことについて、福島県出身の荒井広幸新党改革幹事長は18日、国会内で記者会見を開き、「事実誤認だ。避難中に亡くなられた人がいる。実態を直視できていない」と批判した。

 一方、高市政調会長は同日、国会内で記者団に「福島の原発事故では、被曝(ひばく)が直接の原因で亡くなった方はいないが、安全基準は最高レベルを保たなければいけないということをお伝えしたかった」と釈明。菅義偉官房長官も会見で「前後を見るとそんな問題になるような発言ではなかった」と問題視しない考えを示した。

朝日新聞デジタル 2013年6月18日12時26分)


しかし高市は妄言の2日後には早々と発言の撤回と謝罪に追い込まれた。

高市自民党の政権奪回に伴って政調会長に任命されるやいなや、「下品で無知」とされる持ち味を発揮して妄言を連発しては批判を浴びているわけだが、5年前に映画『靖国 YASUKUNI』を検閲しようとして高市と同じように田原総一朗に罵倒された稲田朋美との、その後の処世術の差は歴然としている。

稲田朋美は、小泉純一郎終戦記念日靖国を参拝するなどして今よりもさらに右翼言論がのさばっていた第1次安倍内閣発足直前の2006年に、講演会で加藤紘一の実家が全焼したことを笑いものにするなどといった、高市に優るとも劣らない、いや劣るとも優らない妄言を吐いたことがあるが、自らも出演している映画『靖国 YASUKUNI』の公開を封じる妄動が失敗して批判を浴びたあとは、稲田の妄言や妄動への批判を封じる裏工作でもしているのかどうか、あまり批判の矢面に立っていないように思われるのである。最近では「ゴスロリ」を僭称したわけのわからないパフォーマンスで失笑を買ってはいるけれども*1

一方、安倍晋三譲りの「KY」でTPOをわきまえずに、その場で思いつくままに妄言を垂れ流しているのが高市早苗だといえよう。2003年の衆院選で当時奈良1区から出馬していた高市民主党馬淵澄夫に比例復活も許さない惨敗を喫して落選した時には快哉を叫んだものだが、高市は次の「郵政総選挙」では奈良2区に鞍替えして当選し、2009年の「政権交代選挙」でも選挙区では負けたが比例復活当選し、これには歯噛みさせられた。

いい加減奈良の有権者高市が「奈良の恥」であることをよく認識してもらいたい。

*1:そういえば田原総一朗が稲田を罵倒した時にも稲田は番組に出演しないで逃げていた。