http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014031700663
安倍首相は「愚かな坊ちゃん」=古賀氏
自民党の古賀誠元幹事長は17日、横浜市で講演し、安倍晋三首相が憲法解釈をめぐり「最高責任者は私だ」と発言したことについて「愚かな坊ちゃん的な考え方だ」と批判した。その上で「権力を隠した中でいつの間にか権力を行使しているという首相になってもらわないといけない」と述べ、権力行使は抑制的であるべきだと強調した。
首相が集団的自衛権の行使容認に向け解釈変更を閣議決定する意向を示していることに対しても、「そういうルール違反、姑息(こそく)なことは絶対にやってはいけない。憲法改正し、行使をどうするのかという議論が筋だ」と指摘した。(時事通信 2014/03/17-17:52)
お説ごもっともだが、古賀誠は2012年の自民党総裁選で古賀誠が無用な「谷垣(禎一)降ろし」をやらかしたあげくに安倍晋三を自民党総裁にしてしまった責任をどうとってくれるのか。
「古賀誠 谷垣降ろし」でググったら、2番目に「きまぐれな日々」の下記記事が表示された。
- きまぐれな日々 「谷垣降ろし」の軽挙妄動が招いた悪夢の「安倍晋三浮上」(2012年9月18日)
前記にリンクした、昔書いた私の記事から以下に抜粋する。
前回の記事を公開したその日(9月10日)、自民党総裁の谷垣禎一が総裁選出馬断念を明らかにした。森喜朗のみならず出身派閥のオーナー・古賀誠が谷垣を推さず、石原伸晃を推す意向を示したために「勝ち目なし」と見た谷垣が撤退を決めたのだった。
(中略)
ところがところが。石原伸晃を忌避する自民党の一部は、石原の代わりになんとその安倍晋三を担いだのである。麻生太郎と高村正彦の、やはり世襲政治家の2人だ。麻生と高村の2人は、谷垣禎一が立候補していれば谷垣を支持するつもりだったが、森喜朗や古賀誠が石原伸晃を推すと、安倍晋三支持へと転じた。
普通に考えれば、今回総裁選に立候補した5人の誰と比較しても、政治思想的には穏健な谷垣禎一から、5人の中でももっとも突出した極右である安倍への乗り換えであって、常識外れもいいところなのだが、自民党という政党には常識は通用しないらしい。
麻生などは、森や古賀らによる「谷垣降ろし」「石原伸晃擁立」に対して、
私は衆議院で負けた。安倍さんは参議院で負けた。しかし、谷垣は全選挙に勝った。どこに瑕疵があるのかという点を考えた時に、谷垣とどこが違うのかということを明確に言ってもらわないといかんでしょうね。
(RKB毎日放送のインタビューに答えて)などと正論らしい言葉を吐いておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、谷垣を褒めるために引き合いに出して貶めたはずの安倍晋三を担ぐのだから、開いた口がふさがらない。
この一連の動きは、谷垣禎一を総理・総裁にさせたくない森喜朗や古賀誠の妄動に端を発している。思い出されるのは2000年に当時総理大臣の小渕恵三(「小沢一郎が殺した」とも言われている)が倒れた時、加藤紘一だけは総理大臣にしたくなかった長老連中(その中にはのちに国民新党を結成し、最近党を追われた亀井静香も含まれる)が密談で森喜朗を総理大臣にしたことである。既にこの頃には自民党の「右バネ」は相当強まっていたというべきだろう。
(中略)
それにしても、「右バネ」が働いた結果、5年前の参院選で「総理・総裁失格」の審判を下されたはずの安倍晋三が浮上するとは、自民党とは何と恐ろしい極右政党なのか。
古賀誠が前記2012年自民党総裁選における失態の責任を頬被りしている以上、いくら安倍晋三を批判する正論を吐いたところで、説得力を感じないのである。