kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

いかにもキナ臭い喜納昌吉−三宅洋平−山本太郎ライン

沖縄県知事選出馬予定の翁長雄志氏を叩く植草一秀に「小沢信者」内部から批判の声 - kojitakenの日記の続きだが、三宅洋平喜納昌吉を応援するのではないかという憶測は、先週既になされていた。

http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140917(2014年9月17日)より

  • 去年の「選挙フェス」に喜納氏が出ていた
  • 三宅氏の裏方さんも、喜納氏とつながりがある

そこまでバカじゃなかろうが、これで本当に三宅氏が喜納氏を応援する事があれば、日本の市民運動の歴史に多大なる汚点を残す事になるでしょう。(でもって山本太郎氏もセットでついてきたら更に最悪


だが、その「最悪」の事態が現実味を帯びつつある。

これももう4、5日前だが、山本太郎がこんなことをつぶやいていた。

https://twitter.com/yamamototaro0/status/512798706739851266

山本太郎 Japan, No War!
@yamamototaro0

「埋立申請撤回」を翁長氏が公約出来ぬ理由は?もう既に弱みを握られているなら「撤回」は公約に入らず、当選後は権力側に転ぶ流れだろう。喜納昌吉氏の出馬意向は本質を突いてる。翁長氏が「撤回」を約束すれば喜納氏は出馬を止めるのでは? http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-46e3.html


山本太郎がつぶやきの末尾に張っているのは、「小沢信者」とおぼしき者が書いたブログ記事だが、その末尾には植草一秀の下記ブログ記事が引用されている。
埋立承認撤回提唱喜納昌吉氏を岡田克也が攻撃へ: 植草一秀の『知られざる真実』(2014年9月18日)

id:vanacoral氏は山本太郎を諫めている。
https://twitter.com/a1675ka/status/512953490801307648

先に翁長氏に撤回を約束させるのが筋 RT@yamamototaro0 喜納昌吉氏の出馬意向は本質を突いてる。


また、「小沢信者」系の『反戦な家づくり』のブログ主も山本を諫めている。
https://twitter.com/sensouhantai/status/514214605308960768

@yamamototaro0 憶測の謀略論は現地で闘う人たちにプラスにならないと思います。まずは事実関係の確認を→ http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1357.html


だが私には、山本太郎はもう一定の意図をもって動き出しているように思えるのである。

もう規模がすっかり縮小してしまったが、小沢一郎系列の政治勢力の中にはいろいろ動きがある。まず小沢一郎本人はといえば、自らについてきた「生活の党」の衆院議員の大部分を、次の衆院選前までに古巣の民主党に引き取ってもらい、自らは無所属で立候補するか、または出馬せず政界を引退するかのどちらかを選ぶ意向を持っているように見受けられる。だが、末端には必ずしもこうした小沢一郎の意図に沿わない流れもある。

その一つが、もう一度小沢一郎を軸として「国民の生活を第一」の旗を立てて、リベラルや左派に「保守」も巻き込んだ大きな流れにしたいと考えているのが『反戦な家づくり』のブログ主氏のグループであろう。これを仮に「『小沢信者』左派」と名づけることにする。少し前の言い方に則っていえば、「『小沢左派』左派」といったところだろうか。

しかし、実際に山本太郎が乗ろうとしているのは、これとは少し違う、「右」とも「左」とも言い難い政治勢力である。これを私は「『小沢信者』右派」と名づけたい。同じく少し前の言い方に則れば「『小沢左派』右派」である。具体的に言えば、このところ山本太郎は元民主党衆院議員の山田正彦と行動をともにすることが多いようだが、この山田正彦は中野剛志らとつながりを持つ保守政治家であって、いつぞや皇居に向かって90度の角度でお辞儀をした山本太郎とはいかにも相性が良さそうである。山田は、一時河村たかしとつるんで「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」なる政党に属していたことがある。植草一秀も、本質的に右派の人間であるから、彼らと相性が良いのは当然だ。

喜納昌吉は、鳩山由紀夫が代表当時の2010年に「辺野古現行案に回帰」して以来、その立場を守り続ける民主党沖縄県連に属していながら、翁長雄志辺野古沖の「埋立申請撤回」を撤回していないと批判する。その「鵺」的な態度は、喜納が属していた民主党内のグループのボスであった鳩山由紀夫そっくりである。そんな喜納が沖縄県民から信頼されていないのは当然というほかない。

しかし、そんな喜納であっても、「脱原発」を掲げて参院選東京選挙区で当選した山本太郎の応援が得られれば、かなりの得票を翁長雄志から奪うことはあり得る。そうなれば得をするのは誰が考えても仲井真弘多である。

山本太郎がここで喜納昌吉沖縄県知事選支持に踏み切れば、その正体が明らかになると言わざるを得ない。今こそ山本太郎の真価が問われている。