kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ベテランのオザシンブロガーも指摘する、山本太郎と某新選組の「ファシズムやカルトに流れやすいリスク」

 ベテランのオザシン(「小沢信者」)の方が公開したブログ記事が興味深い。

 

sensouhantai.blog25.fc2.com

 

 以下引用する。

 

れいわ新選組が抱え込んでいる「ファシズムやカルトに流れやすいリスク」について、徹底的に自己切開し、大西氏もふくめて、支持者も含めて、なぜ「正しい」と思ってやることが差別やカルトやファシズムにつながってしまうのか、自己確認することは、不可欠に重要なことだと思うからです。

 

出典:http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1823.html

 

 なんだ、そういう認識があったんじゃないか。「ファシズムやカルトに流れやすいリスク」って、去年の春頃からこたつぬこ(木下ちがや)氏がよく言ってたことと同じだよね。山本太郎の批判派も擁護派も同じ意見だったってことだ。ただ、私の認識では上記ブログ主はオザシンではあってもヤマシン(「山本太郎信者」)とはみなし難い。おそらくヤマシンたちの意見はまた異なるだろう。

 

ナチスがいやなら、2.26事件の青年将校 と言いましょうか。
彼らも、世の不景気、貧困、汚職と腐敗を嘆いて立ち上がり、そして、それが一気に戦争の道をおし進めたのです。

公開処刑的な「つねきが矯正されている状況を全国に公開する」というのではいただけませんが(文革か!)、私が書いたような、「正しい政策」が「ファシズムやカルト」に直結してしまうリスクを、しっかり認識する学習は、時間をかけて、公開でやるべきだと思います。
なにやら2日間ほど非公開でやる、と昨日の発表でしたが、そんな2日やそこらでできることではありません。

では、言ってることが矛盾してるじゃないか と言われるかもしれませんが、そんなことありません。

党としては「除名」 個人としては「自己切開と学習」 です

 

出典:http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1823.html

 

 私は山本太郎の掲げる政策が「正しい」とは必ずしも思わないけれども(他の政党や政治家と同様、正しい政策も正しくない政策もあると思う)、それ以外はほぼ全面的に首肯できる文章だ。

 山本太郎が示した「大西恒樹が強制されている状況を全国に公開する」と言わんばかりの解決案に対して私は、はっきり言って「何考えてるんだこいつ」と猛烈に腹が立ったし、ブログ主が文革(や2.26事件の青年将校)になぞらえたことは適切だと思う。そして、山本太郎と某元号新選組が間違いなく抱えている「ファシズムに直結するリスク」を「自己切開」できるのであれば、これは滅多に見られないほどの真っ当なあり方ではないか。

 但し、私は山本太郎と某元号新選組にそれができるとは全く考えていないけれども。

 

 ブログ記事中、下記のくだりは特に興味深い。

 

私が太郎さんと関わりを持つようになったのは、2014年3月にはたともこさんが太郎事務所の秘書になったことがきっかけでした。
はたさんはその後事務所を辞め、いまは立憲界隈にいってしまわれましたが、2013年の参院選では生活の党の候補者で、私たち関西の仲間は彼女の応援をしていた縁があったのです。

そんなわけで、この年の9月から、大阪などでの太郎さんの街宣のお手伝いをするようになり、大阪の道路使用許可も取りに行っていました。一昨年の秋までは。

ただ、この9月の関西街宣のさなかに、ちょっと事件がありました。
ちょうど11月に翁長雄志さんの沖縄知事選を控えた時期に、当時民主党だった喜納昌吉氏が割って入る形で立候補表明し、それにあわせて植草一秀氏が「翁長氏は隠れ辺野古基地容認派」というデマを流したのです。

喜納昌吉氏の立候補はおかしい2014.9.21

その後の翁長雄志氏の闘いを知り、そして、玉城デニー県政を切り崩す裏切り集団の顧問に就任した喜納昌吉氏を目の当たりにするとき、この謀略説がいかに許しがたいモノだったかがわかります。

儀間氏ら政治集団設立 「21令和の会」
2020年2月29日琉球新報


植草氏はこの一件で、完全に信用を失ったと言っていいでしょう。

ところがところが、驚天動地。
このとき、山本太郎さんまでが同じようなことを言いかけたのです。
うそでしょ と思われるかもしれませんが、理由はハッキリしています。
喜納昌吉氏は斉藤まさしさんたち市民の党が応援してきた人だからです。

はたさんを通して抗議した私の話を、太郎さんは街宣が始まる前の路上でしたけれども、しっかり聞いてくれました。
おそらく、他にもたくさんの抗議や忠告があったのだろうと思います。
結果として、太郎さんは翁長さん批判は撤回し、双方にとって致命的な事態は避けられました。
信頼する人からの情報でも、他の人の意見を聞いて判断するという太郎さんの柔軟な姿勢でした。

 

出典:http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1823.html

 

 はたともこが山本太郎から離れたのは、2016年の参院選東京選挙区で山本が三宅洋平を担いだのがきっかけだったはずだ。私はその参院選終了後だいぶ経ってからこの件を聞きかじったのでネットで経緯を調べたことがあるが、ブログ記事にはしなかった。はた氏が立民を応援するようになったことはその時に知った。この時の経緯も、山本太郎に軍配を挙げるわけにはいかないものだったと思う。何しろ、山本が担いだ三宅洋平は右翼民族主義者であるばかりか、一時期安倍昭恵とつるんだこともあるトンデモな人間なのだ。

 そして2014年の沖縄県知事選の件。喜納昌吉の立候補はブログ主が指摘する通り全く筋の通らないものだったが、これには植草一秀に加えて鳩山由紀夫なども一枚噛んでいたはずだ。ただ、この時斎藤まさしが喜納昌吉を推していたことは最近知った。

 このあたりから想像がつくのは、どうやら遅くともこの頃に、斎藤まさしと植草・鳩山一派がつるんだらしいことだ。

 本ブログに時折、今山本太郎に食い込んでいるのは斎藤まさしではなく副島隆彦や「アルルの男」中田安彦の系統だと指摘(主張)するコメントをいただくのだが、私は斎藤まさし一派(「市民の党」)と植草・鳩山・副島・中田ら陰謀論を共通項とする連中とが野合しているのではないかと疑っている。まさしく「右」も「左」もない野合が展開されている。

 山本太郎と某新選組をダメにしたのは、彼らとヤマシンと、何より山本太郎本人だろう。

 ことここに至っては、もはや「解党的出直し」では不十分であって、山本太郎は少なくとも一度、政治の世界から退くべきだと思う。今後の彼の生き方によっては政治の世界への復帰を認めてやっても良いが、少なくとも現段階では彼が政治の世界にいることを、私は全く首肯できない。特に昨年春に山本太郎元号政党を立ち上げて以降、こう言わざるを得ないくらい山本太郎と彼が独裁する政党による有害な影響が強かった。上記引用記事の最後にある通り、山本太郎は元来は人の言うことに耳を傾ける人だったが、最近の彼はそのような自然体を失っているように見える。

 

これまで、わかっていても勝手に太郎さんに忖度して言わずに来たことがたくさんありました。
そういう人がたくさんいるはずです。たぶん田中龍作さんも、そういう忸怩たる思いで書いているのでしょう。
ある意味でそのことが、結果的にこういう事態に至ってしまったことを反省し、もはや忖度はやめようとおもいます。

 

出典:http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1823.html

 

 正直言って「あんたの『忖度』は百害あって一利なかったぞ。こんなこと今頃言うなよ」とは思うが、とはいえ率直にブログ記事で正直に告白したことは大いに評価できる。わかっていてもこれができない人が大部分だからだ。