kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

松下村塾は「近代日本のテロリズム遺産」(笑)

笑ってしまった。

Sites of the Meiji Industrial Revolution - Living, Loving, Thinking, Again(2015年5月6日)より

 「世界遺産」を鍵言葉にして検索すると、韓国の反発のネタが上位を占めていた。韓国の批判は理解することはできる。そもそも、「産業革命」なんて、裏を返せば、労働者搾取と環境破壊(公害)の遺産であるわけだ。歴史は正も負も併せた仕方で記憶されなければならない。でなければ、歴史は愚民化のための〈国史〉に成り下がってしまう。その意味では、例えばオウム真理教関連施設とかも負の遺産として史跡に指定されて然るべきだろう。

 それよりもわからないこと。(上の記事では言及されていないが)「明治日本の産業革命遺産」と銘打ちながら、山口県萩の城下町、「松下村塾」が含まれていること。これって、「明治日本の産業革命遺産」とどんな直接的関係があるの? 特に「松下村塾」。〈近代日本のテロリズム遺産〉じゃないんだからさ。


テレビを見ていたら「明治日本の産業革命遺産」というのは安倍晋三肝煎りの案件だと言っていた。100年以上前の「富国強兵」のイデオロギーにご執心の安倍晋三ならではの時代錯誤だなと鼻白む思いだったし、

産業革命」なんて、裏を返せば、労働者搾取と環境破壊(公害)の遺産である

というのは、本家イギリスでも工場での労働を強いられた少年少女の平均寿命が20歳前後だったと言われていることなどから、日本でも(朝鮮半島から徴用した労働者の強制労働に限らず)本家イギリスと同様の労働者搾取が当然あったと思われるが(現に『ああ、野麦峠』に代表される女工哀史がよく知られている)、現代日本においてもブラック企業の社員や派遣労働者の生活に思いを致すことなど全くない安倍晋三にとってみれば、そんな産業革命の負の側面など知ったことではないのだろう。

しかし、安倍晋三があつかましくも「松下村塾」の世界遺産登録までたくらんでいたとは知らなかった。冒頭に「笑ってしまった」と書いたのは、もちろん

〈近代日本のテロリズム遺産〉じゃないんだからさ。

という箇所でのことだ。

実は、少し前にコメント欄でのやりとりで、下記のように書いていたのだった。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150430/1430347797#c1430654784 より

それから吉田松陰についてですが、何よりも嫌いなのは吉田松陰という男がテロリストの親玉であることです。だから吉田松陰なんかは欠片ほども評価しません。
私は生理的にテロリストを受け付けない人間です。だから、幕末の志士では、土佐の武市半平太なんかも大嫌いです。


ところで、吉田松陰記念館に展示されていた歴代の山口県出身総理大臣経験者の蝋人形の話だが、ネット検索をかけると、2011〜12年頃には、ともに山口県出身の総理大臣経験者である安倍晋三菅直人の蝋人形は置いていなかったとのこと。現在どうなっているかは知らない。