kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎らの「政治改革」が「極右政治家・安倍晋三の独裁」を招いた

今の自民党の体質が宇都宮徳馬がいた頃とは全く違うのは当たり前のはずだが… - kojitakenの日記(2015年6月12日)のコメント欄より

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150612/1434067081#c1434074354

id:axfxzo 2015/06/12 10:59
どうしてパパは離党しないの?
僕が離党したら、自民党憲法改(正)悪に突き進むから。
と、こんなやり取りで有名なのは、議会の子、三木さんだ。
大平さんもアザトイことはお手のものだったとはいえ、今の自民党から見たらバリバリの左翼扱いなのでは?
晩年の福田赳夫なんかも、スパイ防止法案などにも暗躍していた事実なども加味しても(笑)、よほど自制心があったと思えるね。
ここまで狂った右翼政党に成り下がった理由は、実に簡単!
小沢一郎が第八何とか会なる朝日をはじめとする大手メディアのボス連中らと結託してキャンペーンを張ったおかげ!
筑紫哲也ニュース23以外のニュース番組は、狂ったように細川万歳!改革に異議を唱える者は『守旧派』とレッテルを張り付けて、小選挙区制度導入を礼賛したことによりますね。
朝日の石川真澄、毎日の長崎、日経の金指といった理路整然とした主張を貫いた少数派、そして東京新聞の『平成の大愚行』という主張記事以外は、救いようのない言葉の乱立であった。
議会とは何か?
それは民意の縮図を表したもの。
てめえらの権力闘争に選挙制度をオモチャにして改革なる水戸黄門の印籠を振りかざした挙げ句の、当然の結末だ。
村上さんみたいなのは、文字通りレアキャラなんだよ。
金と人事を本部が握れば、金権政治がなくなりますというお題目が一見、正しくも見えるだけに(笑)余計、ヤバイ現実となっている。
極右が自民党本部を仕切れば、みんなそのトーンになるのは、あったり前じゃあ、なくなくない?(後略)


さすが。記事の執筆意図を読み取っておられる。
そう、あの記事の隠れた論点は、90年代の「政治改革」に対する批判だった。
コメント中、「第八何とか会」というのがわからなかったので調べてみたところ、「第8選挙制度審議会」というもので、確かに大新聞の幹部記者が多数参加していた。朝日新聞からは川島正英編集委員が参加していたようだが、この記者の名前には記憶がない。朝日の政治記者では早野透星浩が政治改革賛成の立場だったかと記憶する。星浩など、なんであんな文章しか書けない記者が朝日で偉くなれたのかと呆れるほかない。主義主張が合わない以前に、文章が全く面白くないのである。

小選挙区制に反対した新聞記者のうち、朝日の故石川真澄編集委員についてはこの日記でも何度か取り上げた。昔は購読していない新聞の記事をネットで見るなどということはできなかったので、毎日の長崎記者と日経の金指記者の名前は知らなかった。長崎記者の方はネット検索をかけてもわからなかったが、日経の金指正雄記者のフルネームは確認できた。それから、東京新聞の「平成の大愚行」という記事は全く知りませんでした!(すみません)。

金と人事を本部が握れば、金権政治がなくなりますというお題目


このフレーズを見ただけで、あの小沢一郎の強面が思い浮かんでむかつく。そもそも、小沢一郎などというのは、1999年に小渕内閣が次々とアブナイ法律を成立させた時、自民党と連立を組んで(1999年1月に自自連立政権が成立)、もともとは主義主張のはっきりしない鵺のような人間だった小渕恵三をいいように操縦して「剛腕」を発揮し、諸悪法成立の最大の立役者となった人間だ。小沢は最初は明文改憲、のちには解釈改憲、それこそ集団的自衛権の政府解釈変更という、昨年安倍晋三がやらかしたことを唱えていた。小沢とは、「経世会中の清和会」ともいうべき異端だった。その異端の男が経世会自民党)を飛び出し、新生党新進党自由党民主党国民の生活が第一、生活の党、生活の党と山本太郎となかまたち、と次々と党籍を変え、その信者もいつの間にかネオコンネオリベ人士から陰謀論系トンデモ左翼へと変わっていった過程で、日本の政治はぐちゃぐちゃに劣化してしまった。小沢の変節は、単に自らが占めようとしていた思想的地位を、本家本元(孫崎享安倍晋三が信奉する岸信介が元祖!)の小泉や安倍の清和会政権にトリモロされてしまったから、止むを得ず立場を変えたものに過ぎない。小沢自身は2012年の衆院選大敗で死に体となって久しいが、それまでに小沢が流した害毒は今も強烈に政界を腐蝕しているといえる。万死に値する、とはこの男のためにあるような言葉だ。

だが、小沢がそんな男でも、それを支持する国民がいなければこんな惨状にはならなかった。安倍晋三についても同じことが言える。小沢一郎安倍晋三を支持した日本国民の罪は重い。