kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党の極右議員、木原稔らの処分に「恐怖政治」と猛反発(呆)/幕引きを図る谷垣禎一にも呆れ返る

開いた口がふさがらない。

http://www.asahi.com/articles/ASH6X5QSHH6XUTFK001.html

「恐怖政治だ」自民党内、執行部に不満も 報道威圧問題
笹川翔平

 安倍晋三首相に近い自民党議員でつくる勉強会で、沖縄の地元紙を含む報道機関を威圧する発言が出ていた問題をめぐり、自民党執行部は勉強会の代表者らを処分したことで早期の幕引きを図る。ただ、党内では「恐怖政治だ」との不満がくすぶり始めたほか、野党も国会で引き続き追及する方針。余波は今後も続きそうだ。

 「軽率な議論で自民党の姿勢に誤解を与えた。まことにけしからん事件だ。申し訳なかった」

 自民党谷垣禎一幹事長は28日のNHK番組で、25日の「文化芸術懇話会」に出席した議員が「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」と発言したり、講師に招かれた作家の百田尚樹氏が「沖縄の二つの新聞社は絶対につぶさなあかん」などと述べたりしたことについて陳謝した。

 自民党は27日、懇話会代表の木原稔・党青年局長を1年の役職停止に、問題発言をした議員3人を厳重注意とした。28日に秋田市で講演した菅義偉官房長官は勉強会問題には触れず、安保関連法案について「今国会で何としても成立させていただきたい」と訴えた。

 党内には、勉強会の発言について「面白かった」と賛同する声がある一方、閣僚経験者の一人は「同じ自民党として恥ずかしい」と批判する。さらに、党内で主立った政権批判は出ていないものの、安倍首相(党総裁)や谷垣氏らの判断で代表者更迭などとした対応には不満の声が上がりはじめた。

朝日新聞デジタル 2015年6月28日21時37分)


この記事は今朝(6/29)の朝日新聞3面にも出ている。実は私のような「朝日新聞デジタル」無登録の人間でもネットで読める上記の引用文の続きが、真に呆れ返る文章なのである。以下引用する。

 ある派閥領袖の一人は党幹部に「木原氏が発言したわけでも、発言を促したわけでもない」と抗議。首相に近いベテラン議員も「処分すると責任を認めたことになる。一気呵成に更迭するのは問題だ」と話す。

 また、党幹部は問題発言に過敏になり、若手議員の番組出演にまで締めつけを強める。27日未明放送のテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」では、出演を決めていた複数の議員を呼び出し、出ないよう指示。議員は「日程の調整がつかない」という理由で出演をとりやめた。これに対し、党三役経験者は「圧力だ」と批判。閣僚経験者の一人は「恐怖政治だ」と指摘する。(後略)

朝日新聞 2015年6月29日付3面掲載記事より)


上記手入力の引用部分の前半では、自民党の極右政治家たちの発言に呆れるほかないが、後半では谷垣禎一にも「呆れ」の対象が及ぶ。

なぜなら、谷垣は一連の処分で「幕引き」を行い、安保法案の可決成立に突き進もうとしているからだ。

しかし、テレビの討論番組への出演をドタキャンさせることに象徴されるように、政府のみならず自民党も国民に対する説明責任を果たしていないことは明らかだ。

そんな状態で自民党極右議員たちが百田尚樹とつるんでやらかした「言論弾圧の暴言」騒動に幕引きして、「さあ、あとは粛々と法案成立だ」などというふざけた態度が許されるはずがない。

私は、谷垣禎一に対して、安倍晋三や「文化芸術なんちゃら」で暴言を吐いた大西英男井上貴博・長尾敬の3議員や会の責任者である木原稔らに対するのと同じくらい強い非難を浴びせる。

これが元「保守本流」の人間のなれの果てだ。谷垣禎一もまた世襲政治家だが、その情けない脆弱な本性を露呈したとしか言いようがない。

とにかく野党も国民も、このようなふざけた谷垣の「幕引き」を絶対に許してはならない。