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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三、広島の平和式典で「非核三原則」に触れず

安倍晋三がまたもやってくれた。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015080600687&g=pol

安倍首相、非核三原則触れず=民主「堅持に疑念」−広島式典

 安倍晋三首相は6日、広島市の平和記念式典でのあいさつで、「『核兵器のない世界』の実現に向けて、一層の努力を積み重ねていく決意だ」と述べる一方で、「非核三原則」について言及しなかった。政府側は「三原則は国是。方針を変えたわけではない」と説明しているが、民主党からは批判の声が上がった。
 非核三原則は、核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という日本政府の基本方針。1967年に佐藤栄作首相(当時)が表明し、歴代政権が継承している。安倍首相も過去に出席した同式典でのあいさつでは「非核三原則の堅持」に言及してきたが、今回は見送った。
 これに関連し、民主党蓮舫代表代行は6日の記者会見で、「戦後70年の節目に三原則に触れないのは『もしかしたらこれを変えるんじゃないか』との懸念が生じる」と批判。さらに安全保障関連法案審議で中谷元防衛相が核兵器輸送は法律上可能との認識を示したことに関し、「首相の発言とどうしても関連付けてしまう」と指摘した。
 首相は6日夜、自身のフェイスブックで広島の式典について報告。「非核三原則を堅持し、核兵器のない世界の実現に向け、国際社会をリードしていくことをお誓いした」と記載した。懸念を払拭(ふっしょく)する意図があるとみられる。
 これに先立ち菅義偉官房長官も記者会見で、「非核三原則はある意味で当然で、全く揺るぎないことだ」と述べた。

時事通信 2015/08/07-00:06)


時事通信の記事を引用したのは、佐藤栄作の名前を出していたからである。

「革新づらした右翼」の孫崎享が、兄の岸信介ともども「アメリカと敢然と対峙した『自主独立派』の政治家」としてほめたたえる佐藤栄作だが、「非核三原則」を表明しておきながら、その実アメリカとの密約によって核持ち込みを認めていたことは広く知られている。安倍晋三も大叔父の悪行をよく知っているはずだが、安倍はもちろん佐藤の悪行を悪行として認めず、そのくらいの嘘はついても構わないと認識しているはずだ。また、安倍晋三自身、内閣官房副長官時代の2002年に早稲田大学で行われた講演会で、核兵器保有はおろか使用についても「違憲ではない」と述べたことのある人間である。

安倍晋三は、そうした「筋金入りの極右政治家」のプライドにかけても、何か物議を醸すことをやってやろうと、わざと挨拶から「非核三原則」を抜いたものであろう。

安倍晋三の本音が透けて見える不愉快なニュースだった。