kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍内閣支持率35%、ほぼ横ばい(朝日)

『きまぐれな日々』は明日更新する。

第3次内閣になってから3度目の内閣改造を受けた世論調査は、内閣改造当日に行って早々に結果を公表した毎日新聞共同通信の調査こそ「V字回復」を思わせるものだったが、あとから発表した社の調査ではいずれも微増で、内閣改造から日を置いて5〜6日に調査が行われた朝日新聞の調査では、前回比わずか2ポイント上昇の35%で、前回比9ポイント上昇した毎日の調査と数字が並んだ。朝日は内閣支持率を「横ばい」と書いた。誤差を考えれば妥当な表記といえる。 不支持は45%で、これも毎日の47%とほぼ同じ。

http://www.asahi.com/articles/ASK865FTGK86UZPS001.html

内閣支持率35%、ほぼ横ばい 朝日新聞世論調査
2017年8月6日22時59分

 朝日新聞社が5、6日に実施した全国世論調査(電話)によると、内閣支持率は35%で、第2次安倍内閣の発足以降で最低だった7月調査の33%と比べ、ほぼ横ばいだった。不支持率は45%で、こちらも前回調査の47%から大きく変わらなかった。調査直前に行われた内閣改造は、支持率回復にはほとんどつながらなかった形だ。

 内閣改造については、菅義偉官房長官らを留任させ、野田聖子氏を総務相に、河野太郎氏を外相に起用するなどした安倍晋三首相の今回の人事を全体として評価するか尋ねると、「評価する」43%が「評価しない」34%を上回った。

 その一方で、今回の内閣改造が安倍政権の信頼回復につながると思うか聞くと、信頼回復に「つながる」は26%にとどまり、「つながらない」は55%と過半数に上った。今回の改造で「人づくり革命」を掲げ、新たに担当大臣を設けた取り組みに「期待する」は37%、「期待しない」は51%だった。

 また、内閣改造前に防衛相を辞任した稲田朋美元防衛相について、安倍首相の任命責任は大きいと思うか聞いたところ、「責任は大きい」61%が「そうは思わない」30%を引き離した。

 調査はコンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で実施。計2153人から有効回答を得た。

朝日新聞デジタルより)


結局、内閣改造による支持率の上昇は、10年前の第1次安倍内閣時代の参院選惨敗直後の改造よりもしょぼい「線香花火」に終わりそうだ。

特に土日に行われた朝日の調査は、木曜日の内閣改造で、テレビ局各局が「誰それが何々大臣に内定しました」などと「ニュース速報」まで流して騒いだ効果もあって上昇した内閣支持率が、あっという間に再び下降局面に戻ったとも解釈できる。

今回の各社の調査結果からはっきりしたことは、都議選に自民党の要人が語ったという「THIS IS 敗因」という分析はやはり間違いで、安倍晋三本人こそ内閣支持率劇落や都議選に自民党惨敗の原因だということだ。そんなことはあまりにも当たり前だが、自民党の連中はどうしても認めようとしなかった。

それでも安倍晋三が10年前の持病の悪化がない限り総理大臣の座に固執することは確実だから(なぜなら安倍には「僕ちゃんの手による改憲の達成」というライフワークがあるから)、そうなると岸井成格が言っていた「自民党も含めた政界再編」の可能性が出てくる。

そこに絡むのが、あの不快極まりない「小池ファ★スト」だが、ここでは深入りしない。

ただ言えるのは、民進党代表選が行われるのが9月1日になったこと、「小池ファ★スト」が細野豪志を一本釣りしたこと(細野の民進党離党表明の真相は間違いなくこれだろうと推測している)、さらにどう票読みしても民進代表になるのは前原誠司であろうことなどは、今回の世論調査内閣支持率が「V字回復」とまでは行かなかったことと合わせて、安倍晋三の「内閣改造直後の衆院解散」をためらわせるに十分なものであろうことだ。

なぜそう考えるのか。その理由は明日の『きまぐれな日々』に書くことにする。