実は「kojitaken氏は小沢一郎ばかりではなく『野党共闘』やそれに関与している学者たちも批判せよ」との批判も受けているのだが、現実問題として安倍晋三の改憲を阻止するためには私には「野党共闘」を棄てるという判断はできない。昨年7月の参院選までは「野党共闘」批判派だったのだが、参院選の「激戦1人区」で結果を出したのを見て意見を変えた。しかし、木下ちがや、山崎雅弘両氏のように、「野党共闘」を支えた学者たちの小沢一郎に対する根拠のない信頼の呆れた実態を知るにつけ、「野党共闘」の弱点を痛感した次第。
「野党共闘」系学者には、かつて「政治改革」の旗を振って小選挙区制導入に「貢献」した山口二郎もいる。山口二郎と小選挙区制については、もうずっと前から批判してきたが(但し、最近では山口二郎批判の記事は少なくなっていた)、昨年(2016年)1月の下記産経新聞記事を見ると、山口の責任はきわめて重いと思う。
なお、前記の私に対する批判者の方は、山口二郎が小沢一郎と前原誠司を引き合わせたと書いておられたように記憶するが、産経の記事を読む限り、小沢が山口と前原とを引き合わせたようだ。その頃から、小沢と前原の共謀は既に始まっていたと見るべきかもしれない。
生活・小沢氏、民主・前原氏らとの会談で野党結集や憲法を議論 「僕は『仲人』、多くはしゃべりませんでした」(1/2ページ) - 産経ニュース
生活・小沢氏、民主・前原氏らとの会談で野党結集や憲法を議論 「僕は『仲人』、多くはしゃべりませんでした」
生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表は26日の記者会見で、24日夜に民主党の前原誠司元外相らと会談したことを認めた上で、夏の参院選に向けて野党勢力の結集が不可欠との認識で一致したことを明らかにした。前原氏が「シロアリ」と酷評する共産党との連携が話題になったかどうかには「そんなになんやかんやの議論はなかったんじゃないか」とはぐらかし、根強い抵抗感を抱える民主党に配慮した。会談は小沢氏が呼びかけ、参院選で野党統一候補を後押しする市民団体系の組織「市民連合」の中心メンバーの山口二郎・法政大教授も出席した。
小沢氏は会談を用意した理由について「山口先生と前原さんは意見も違うから、個別に議論をしたこともないというので、ほんじゃあ、お互い誤解のままで過ごすことはないだろうということで僕がセットした」と説明した。
会談の話題は野党結集に加え、「憲法論議も(前原、山口両氏の)2人でやっていた」と明かし、「僕は2人を引き合わせた『仲人』だから、多くはしゃべりませんでした」と語った。
ただ、小沢氏は会見で、前原氏が唱える民主や維新の党の解党による新党結成の実現性に関して「難しい」と断言。一方、比例代表選を野党統一名簿で戦う「オリーブの木」構想を改めて提唱し「参院選までにできると期待している」と述べ、野党の大同団結を訴えた。会談でも持論を展開したとみられ、前原氏を取り込もうという思惑がありそうだ。
(産経ニュース 2016.1.26 20:46更新)
ところで、最終的に小沢が「希望の党」入りを果たすかどうかにはまだ不確定要素があると私は考えている。
しかし、現時点まで小沢は前原や小池百合子を批判する言葉を一切発していないから。小沢が「どちら側」の人間であるかは明らかだ。