kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「新潟県知事選、花角氏がやや先行」(朝日)

恐れていたが、やはりそういう情勢らしい。

https://twitter.com/miraisyakai/status/1003274422336098304

はる/みらい選挙プロジェクト
@miraisyakai

新潟県知事選、花角氏がやや先行 朝日新聞情勢調査
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00000039-asahi-pol
「自民と公明が支持する前海上保安庁次長の花角英世氏がやや先行し、野党5党が推薦する前県議の池田千賀子氏が激しく追い上げている。元同県五泉市議の安中聡氏は厳しい」

6:57 - 2018年6月3日


志位和夫辻元清美が、小泉純一郎が「野党共闘」候補を応援してくれた! などと言って浮かれているから票が逃げてるんじゃないか。そう文句の一つも言いたくなる。もっとも、前回の知事選では朝日の情勢調査と異なる結果が出たのだが。
https://twitter.com/miraisyakai/status/1003281347299823617

はる/みらい選挙プロジェクト
@miraisyakai

2016年の前回新潟県知事選でも、朝日の情勢は「森氏やや先行、米山氏猛追」だった。このときは、逆転している。

7:24 - 2018年6月3日


https://twitter.com/Kohta_Asagiri/status/1003310258855411712

光太
@Kohta_Asagiri

いろいろと疑問が...。
1.前回は、なぜその調査結果に反して米山候補が当選したのだろう?サンプリング誤差?情勢の変化?
2.前回は、社民・共産・自由推薦だけで、どうして米山候補が勝てたのだろう?
3.今回は立憲・連合もついて、内閣支持率も低いのに、どうして優勢じゃないんだろう?

9:19 - 2018年6月3日


この中で「2」と「3」についてはいろいろ要因があろう。

たとえば、国勢の対立構図を過剰に地方選に巻き込もうとして、それに付き従わない人間や勢力には全力で罵声を浴びせるという度し難い体質がある。この件に絡めて、下記のツイートを挙げておく。

https://twitter.com/edonowest/status/1003259991753519104

\江戸西/
@edonowest

野党陣営が国政直結とイキればイキるほど、負けた場合には与党陣営に政権信任のお墨付きを与えた事になると思うけど

5:59 - 2018年6月3日


あと、「野党共闘」自体が支持を失いつつあることが挙げられる。私自身も、昨年秋の衆院選までは「野党共闘」に一定の期待をかけていたが、選挙直前から選挙中にかけて起きた例の「希望の党」設立劇をめぐる「野党共闘」側の対応や、その後の同勢力の動きを見ていて、すっかり元の「野党共闘」懐疑派*1に戻りつつある。

野党共闘」に失望した大きな理由として、明らかに「希望の党」設立に関与した小沢一郎の責任を不問に付したばかりか、共産党が岩手3区で小沢を応援したことや、選挙直後には少しだけ起きた小選挙区制批判と選挙制度再改変への議論が全く起きなかったことを挙げておく。

市民連合」内では、かつて学者として小選挙区制推進の旗を振った山口二郎小選挙区制の誤りを認める発言をしたことがあるが、それでも選挙制度の議論は前に進まず、山口二郎もそれ以上踏み込んだ発言はしていない。その最大の理由として、小沢一郎が激しく小選挙区制に固執していることが挙げられる。それは、衆院選の選挙戦中で森裕子が「小選挙区制オセロ論」を唱えて小選挙区制を擁護していたことからも窺われる。小沢は「小選挙区原理主義者」以外の何者でもなく、私見ではそれは菅直人にも当てはまる。枝野幸男には小沢や菅ほどの小選挙区制への固執は認められないが、それでも民主党の幹部議員として「衆院比例区定数80減」を掲げていた一人であり、立憲民主党野党第一党になったこともあって、特に支持層からの突き上げがなければ選挙制度の改変に動こうとしないことは明らかだ。要するに、ボスの小沢一郎の気に染まず、立民も間違っても積極的ではない選挙制度再見直しの議論を「野党共闘」がタブーにしてしまっているようにしか私には見えない。

市民連合」の理論的支柱は小沢一郎だ、との指摘が一部からされているのだが、私はその指摘はどうやら正しいのではないかとの判断に傾かざるを得なくなっている。そんなものは支持できない。もちろん選挙になれば自公の候補を当選させないために消去法で「野党共闘」候補に投票することになるだろうが、それは何も今の「野党共闘」を支持するからではない。

「信者」体質の強い「小沢一派」と「民主集中制」に固執する共産党との「共闘」だと、こんな形にならざるを得ないのかと絶望を感じる次第だ。

絶望といえば、これまで信頼してきた共産党支持系のさる弁護士が、あの孫崎享トンデモ本『戦後史の正体』に肯定的に言及したツイート*2を発信したことを知って驚き呆れた。あの『戦後史の正体』は、日本国憲法をわずか7頁の「押しつけ憲法論」で軽く退けた国粋主義右翼臭ふんぷんの本だ *3小沢一郎岸信介佐藤栄作とともに「自主独立派」の政治家に位置づけたあの本を「小沢信者」がありがたがるのはわかるが、護憲派のはずの共産党支持系の法律専門家があれを肯定的に引用するとは……

共産党支持者の「『小沢信者』化」はここまできていたのか。愕然とした。「野党共闘」が「小沢一派」的性格を強めていくわけだ。

国政の対立構造を地方選に持ち込むな、という以前に、その「国政の対立構造」自体がまやかしになっているのではないかとの疑念が強まる。同様の、あるいは私とは違った観点からのさまざまな懐疑が「野党共闘」に対して持たれているから、「野党共闘」は支持が伸び悩んでいるのではないか。

本当は「野党共闘」派内での活発な議論を望みたいところだが、「信者体質」の小沢一派と「民主集中制」の共産党とのコラボでは、それも望み薄ではないかと思う今日この頃だ。

そうそう、「小沢一派」はボスの小沢一郎自身も含め、労働問題への関心もいたって低いようだ。共産党は末端はしっかり活動しているが、執行部(志位和夫)が新潟県知事選に小泉が応援にきたなどとツイートして、下部の活動をぶち壊しにしている。だから、500件以上の「はてなブックマーク」を集めた上西充子氏の下記記事も、「野党共闘」にしか関心のない人(多くは「小沢信者」の流れを汲むか、あるいはその同傾向の人たち)にはたいして顧慮されない。記事の主旨からは離れるので、ここではリンクのみ示しておくが、多くの方に読んでいただきたい良記事だ。

*1:2016年の参院選で「野党共闘」が一定の結果を出す以前には、私は「野党共闘」を馬鹿にする記事をさかんに書いていた。

*2:https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1002398581196668928

*3:著者の孫崎享は、1993年に「山本七平賞」を受賞した筋金入りの保守派、というより国粋主義系の右翼人士である。だから岸信介佐藤栄作に肯定的評価を与えた。