kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

プロ野球交流戦、ヤクルトが7連勝で単独首位

今週は週半ばに重い仕事があったので日記の更新は4日ぶりになる。安倍政権が「働かせ方改革」法案をゴリ押しで通そうとしているのと軌を一にするかのように、ここ2,3年イレギュラーな仕事が入ったりして老骨にこたえるようになっている。

新潟県知事選にもし負けたら小泉純一郎志位和夫辻元清美小沢一郎と括弧付き「リベラル・左派」のせいだぞなどと書くのもマンネリなので、現実から逃避してプロ野球ヤクルトスワローズがぶっちぎりの最下位から一転して、多分一時的にだろうが3位に浮上し、交流戦で単独首位に立ったことを記録しておく。

プロ野球:セ・パ交流戦 ヤクルト4-3ソフトバンク ツバメ、サヨナラ7連勝 - 毎日新聞

プロ野球
セ・パ交流戦 ヤクルト4−3ソフトバンク ツバメ、サヨナラ7連勝

 (2)神宮(ヤクルト2勝)

ソフトバンク 0001000200=3
ヤクルト   0100001011=4

 (延長10回)

 <勝>石山   2勝8S 登板25
 <敗>モイネロ 3勝1敗 登板26

 ヤクルトがサヨナラで3年ぶりの7連勝。交流戦単独首位に浮上した。1点を追う九回にバレンティンのソロで追いつくと、延長十回に雄平が押し出し四球を選んだ。ソフトバンクは八回、連続ソロで逆転したが、抑えの森が誤算だった。

毎日新聞 2018年6月8日 東京朝刊


実は昨夜は2日連続で報棄てのスポーツニュースの時間まで起きていられなくて、早朝にテレビをつけた途端アナウンサーが「……首位に立ちましたあ!」と叫んでいるのが目に入ったので、これはもしかしてヤクルトのことかと思ったらその通りだった。「……」には「単独」が入るのだろうが、毎年のように交流戦で優勝しているソフトバンクがヤクルトに勝って単独首位に立ったところで、そんなのは当たり前のことだから叫んで報じるには値しない。これは勝ったのはヤクルトに違いないと思ったのだ。その通りのサヨナラ勝ちだった。

ついでに他球場ではDeNA(5連敗)と読売(楽天に負け越し)が負けたので、ヤクルトはこの2球団を抜いて3位に浮上した。これで阪神も負けていれば2位だったが、そうは問屋が卸さなかった。しかし阪神交流戦2勝6敗だ。

2010年以降、交流戦には良い思い出が全くない。もっとも、2010年の交流戦中に確か9連敗して大嫌いな高田繁が首になったのは良いニュースだったといえるかもしれないが(というのは、高田が監督をやっていた頃、あまりに高田にむかつくためにヤクルトファンを中断していたのだった)、その2010年のロッテ戦で10者連続安打を打たれた(同じ日に広島がオリックス戦で同じ記録をやられるという超珍事が起きた*1。去年(2017年)は読売の13連敗(交流戦開幕から9連敗)と歩調を合わせるかのように交流戦開幕から1引き分けを含んで10連敗した。この時には、連敗を止めた千葉ロッテ戦をスタンドで観戦した。優勝した2015年*2交流戦は負け越しだった(8勝9敗1引き分け)。

だいたい交流戦パ・リーグが大きく勝ち越すのが通例で、交流戦前にセ・リーグで首位だった球団が交流戦で失速した例は、交流戦1年目(2005年)の中日、翌年の読売を皮切りに、広島とDeNAも経験した。ヤクルトはそもそも交流戦前に首位に立つことは滅多にないが、9月まで首位を走った2011年の記録*3を調べてみると2011年に10勝12敗2引き分けで、優勝した中日が14勝10敗だったから、ヤクルトもこの例に入ることになる*4。となると、阪神以外のセの5球団は全部このジンクスにはまった経験があるようだ。

今年も交流戦初戦でロッテに神宮で負けた時にはまたかと思った。しかしその翌日からまさかの連勝が始まった。ヤクルトを除くセの5球団は例年通り苦戦しているが、ヤクルトは最初の週にロッテと楽天が相手だったことが幸運だった。今週からが難関だったが、まずはソフトバンクに2勝して単独首位に立った。とはいえ、今日からは過去2年連続3タテを食っているオリックスが相手で、来週はパの首位西武と2位日本ハム相手のロードだから、終わってみれば9勝9敗くらいになるのでないかとか、それどころか今晩から交流戦閉幕まで去年と同じ10連敗を食うのではないかなどとついつい後ろ向きのことばかり考えてしまう。去年の悲惨極まりない成績を思い出せばどうしてもそうなってしまうのだ。

しかし昨夜は雄平が2本塁打を放ち、サヨナラ四球を選んだ。この雄平に加えて川端や畠山が復活してくれれば、山田哲人バレンティンもいるから、4年前の2014年にパの球団を震え上がらせた「猛打のヤクルト」が復活する*5。今季は2人とも打率1割台だが、昨夜は5月20日以来の出場となった川端が2安打を放った。かすかな光明が見えたといえるかもしれない。

まあ7連勝したとかリーグの順位も3位に上がったとか言っても、逆に現在のやる気のないヤクルトの球団経営を甘やかす負の効果もあるから痛し痒しではあるのだが、ヤクルトに本拠地で3タテを食った楽天に読売が本拠地・東京ドームで負け越したことには心から喜べるので、瞬間最大風速かとも思える今回の快(怪?)進撃を記録しておいても良かろうと思う今日この頃だ。

*1:https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20100608-639116.html

*2:http://npb.jp/interleague/2015/

*3:http://npb.jp/interleague/2011/

*4:この頃は読売と阪神ばかり気にしていて、ヤクルトはこの両球団よりは成績が良かったから交流戦の失速のせいで負けた印象はなかったが、結果的には交流戦で中日との差を詰められたことも逆転優勝を許した一因になっている。この年は9月に落合博満監督を降ろそうとした中日フロントの妄動が逆に中日選手の危機感に火をつけて、終盤に9試合も組まれていたナゴヤドームでのヤクルト戦に圧勝して電光石火の逆転劇を実現させてしまったのだった。この中日フロントの妄動と、阪神戦10勝14敗の負け越しが痛恨のシーズンだった。

*5:但しこの年も打線が打つ以上に投手陣が悲惨に打たれまくって交流戦は10勝12敗2引き分けの負け越しだった。http://npb.jp/interleague/2014/