前原誠司は今でも自分のとった行動の正しさを確信しているようだ。
http://www.asahi.com/articles/ASKCK0CSRKCJUTFK025.html
「一番割を食ったのは小池さん」 前原・前民進代表
2017年11月17日01時38分
私は(衆院選で)一番、割を食ったのは小池(百合子・東京都知事)さんだと思うんですよ。小池新党のまま民進党と協力せずにやっていたら、60〜70議席はとったんじゃないですか。なんで私が希望の党に合流したかといったら、民進党のままで戦ったら、もっとひどい結果になっていたということ。この判断しかなかったと今でも思っています。環境が整ったら(小池氏は衆院選立候補を)やるつもりだったと思いますよ。(民進の希望への合流方針をいったん決める過程で)彼女は「60〜70議席をとって何が意味があるのか」と。なんで落ち目の民進党と組むのか。民進党には政権を担った経験者もいっぱいいる。自らが総理としてこの国を変える思いを持って希望の党をつくられたと思いますよ。(BS報道番組で)
(朝日新聞デジタルより)
人間というのは変わらないものだ。
だから、一度失敗した人間が同じ地位に戻ろうとする「再チャレンジ」をさせてはダメなのだ。人間には適性というものがある。適性がなかったから最初に失敗したのである。「再チャレンジ」そのものは大いに結構なことだが、それには失敗した人間の方も自分の適性に合ったポジションをみつけてそれを目指そうとする努力が必要だ。
前原誠司にはそれが欠けていた。その結果、11年前には半年近く保持した党代表の座を、わずか2か月で失うことになった。前原は希望の党への入党もスムーズには果たせず、「共同代表選」に投票することさえできなかった。
そんな前原と枝野幸男とが争った9月1日投票の民進党代表選で、「どっちが勝っても『野党共闘』路線に大きな影響はない」と言っていたのが、「野党共闘」のイデオローグたちであり、民進党支持者の中でも左派・リベラル系に属する人たちだった*1。さらに論外だったのは小沢系で、小沢一郎自身に加えて小沢支持者や「小沢信者」のうち右派の人たちは、積極的に、あるいは三宅雪子氏らが「マエハラシン」と呼んでいる人たちなどは今も熱狂的に前原誠司の擁護を続けている。「小沢信者」系ブログでも、「反戦な家づくり」が立憲民主党を「たしかな野党」と呼んで、小沢らの動きを婉曲に擁護している。そのうち「立憲民主党は共産党ともども『自公の補完勢力』だ」と言い出す日も遠くないかもしれない。
そんな論外の小沢系はともかく、「野党共闘」のイデオローグやその追随者たち、それに民進党支持系のうちリベラル・左派系の人たち(これには前原誠司がブレーンとして迎えた井手英策の社会保障政策に惹かれて前原を応援した人たちも含む)には、ご自身らが犯した誤りを総括してもらわなければならないと強く思う。「総括」というと、「こたつぬこ」(木下ちがや)氏などは脊髄反射的に拒絶反応を示されるようだが、はっきり言って欺瞞に満ちた態度だと思う。
なにしろ私は、民進党代表選前の段階で下記の指摘をはっきり行った人間なのだ。誤りを犯した人たちに総括を要求する筋合いは、ありあまるほどあると確信している。
前原誠司と井手英策への危惧 - kojitakenの日記(2017年8月17日)より
民進党代表選の話に戻れば、「前原でも枝野でも大きな違いはない」なんてまさかまさか。枝野が選ばれた方がずっとマシに決まっている。前原誠司が民進党代表になった場合、まるで「死に体」のように思われている安倍晋三が息を吹き返すのではないか。
そう危惧する今日この頃なのである。