kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

来日したバノンに激しくすり寄った前原誠司と原口一博の「不見識」

前原誠司がまたやらかした。「キャリコネニュース」より。

https://news.careerconnection.jp/?p=47708

前原氏、バノン氏と笑顔のツーショット写真投稿で炎上 党内からも「いくらなんでもバノンはまずい」
2017.12.21
キャリコネ編集部

民進党前代表で現在、希望の党に所属している前原誠司氏が、来日中のスティーブン・バノン氏の夕食会に参加したことを12月19日に自身のツイッターで明かし、批判を浴びている。バノン氏は、トランプ大統領の大統領選勝利を陰で支えた人物で、政権では今年8月まで主席戦略官として活躍。イスラム圏からの入国拒否政策やTPP脱退などの政策に影響を与えた。

極右的思想の人物として知られており、更迭後は、保守系ニュースサイト「ブライトバード」の会長に戻った。17日に来日してからは、NHKを「フェイクニュース」と批判するなど、何かと話題の多い人物である。

新潟県知事「好きでない人と会って話すのも仕事だが、笑って握手する写真は添えない」

バノン氏に会った前原氏は、ツイッター

昨夜、来日中のスティーブン・バノン氏との夕食会に参加しました。仕事のためにお酒も飲まなければ、ゴルフもしないというストイックさと、雄弁さに感銘を受けました。有意義なひと時をありがとうございました

との文章と、笑顔で握手を交わす写真を投稿していた*1

たかが夕食会ではあるが、政治家は誰と親しくしているかがイメージに大きく影響することもある。そういう意味では、バノン氏は注意して接するべき人物だろう。

新潟県知事の米山隆一氏も前原氏のツイートに言及。「政治家となれば、好きな方ともそうでもない方とも幅広く会って話すのは当然です」と前置きした上で、

ただそうでもない方と会った場合は、通常にこやかに握手をしている写真を添えてツィートはしません。

と苦言を呈した*2希望の党政調会長で、野田内閣で防衛副大臣を務めた長島昭久氏も「いくらなんでもバノンはまずい」とツイート*3。前原氏への直接の言及は避けたものの、同氏の行動を受けての呟きだと思われる。

著名人では、映画評論家の町山智浩氏が前原氏のツイートに返信する形で「スティーブン・バノンが誰だか本当に知っているんですか?」とコメントしていた*4。バノン氏の人となりを知っていれば政治家の立場で会わない、もしくは、会ってもこんな形で公にするのは常識的に考えられない、との見方が一般的のようだ。

嬉しそうに握手する画像を見たネットユーザーからは、前原氏もバノン氏と同じ人種差別的思想の持ち主なのではないかとの憶測や、「前原氏はストイックさと雄弁さに感銘を受けただけで、思想は何一つ肯定していない」との反論が飛び交っている。

前原誠司といえば、少し前に小沢一郎小池百合子と組んで「保守二大政党制」の野望を暴走させた希望の党設立劇の印象が生々しいが、前原は過去には橋下徹にも激しくすり寄って橋下との合流は「100%」と言い切りながら実現できなかったこともあった。


要するに前原とは「力のありそうな」右翼であれば誰にでもすり寄る人間らしい。

もっとも、バノンにすり寄ったのは何も前原誠司だけではない。自民党の政治家も数多くすり寄っているし、マスメディアでも星浩がバノンにインタビューしやがった。

衆院選前に泥舟(希望の党)から脱出して議席を守った計算高い右翼政治家・原口一博は噴飯もののツイートを連発している。

https://twitter.com/kharaguchi/status/943079751077412864

バノン氏は極右の不見識な人と言うディープ・ステートが作ったイメージのもとでの批判なのでしょうか?国防総省初の全省監査が行われます。「戦争屋」を退治する勢力を私は支持し連帯したいと考えています。バノン氏はNHKを「CNNのようなフェイクニュース」と言い切ったと報じられていますが真相は?


https://twitter.com/kharaguchi/status/943219440786669568

NHKフェイクニュースではないかと私は言いませんがバノン氏が反新保守主義、反新自由主義である事は確かでは?4.4万人の管理簿に載らない軍隊、5.8兆ドルの使途不明金。これらは国防総省発表した事実です。FMSの出鱈目は会計検査院も指摘した所。DSは幻に非ず。ボデスタメールなどもご覧ください。

バノンが本当に「反新保守主義」「反新自由主義」かどうかはともかく、仮にそれが本当であったとしても、そのことがバノンのむき出しのレイシズムを免罪できるかのような原口の思想はまことに興味深い。

私が原口のツイートから直ちに思い出すのは、「政権交代」の気運が高まってきた頃、2005年の郵政民営化法案に反対して同年の郵政総選挙で小泉純一郎に刺客を送られた平沼赳夫城内実を応援する「政権交代を叫ぶブロガー」の連中だ。

彼らの多くは「小沢信者」だった。また、原口も民主党政権時代には激しく小沢にすり寄っていた政治家だった。ただ多くの「小沢派」の政治家たち(特に「小沢ガールズ」などと言われた連中)と原口が決定的に違っていたのは、原口というのは実に計算高い人間であって、国民の生活が第一だの日本未来の党だので選挙戦を戦っては損をするだけだと早々と見切って民主党にとどまったことだ。

今年の衆院選でも原口のリスクヘッジはさすがだった。「野党共闘」の軍師の一人ともいうべきこたつぬこ(木下ちがや)氏や「小沢ガールズ」の一員だった三宅雪子氏らが、原口の泥舟からの脱出を応援していたことが思い出される。私は、あんなやつは野望の党に行かせといたままで構わないのに、と思っていたのだが(笑)。

そうそう、今後原口が立憲民主党入りを目指し、同党がそれを認めるようなことがあれば、蓮舫山尾志桜里らとともに「立民右派」として立民に大きなダメージを与えるだろう。今から警告しておく。