kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「小沢・橋下・前原」密会報道への「リベラル」たちの情けない反応

1週間ぶりに更新するが、先週は仕事の山場と体調不良とが重なって近年最悪の1週間だった。熱は大して出なかったがなかったが消化器系をやられた。どうも胃よりも腸がおかしかったようだ。まだ多少おかしいし、あと神経系もかなりおかしい。水曜日と木曜日は、帰宅したらテレビもつけないで翌朝まで寝ていた。普段見ている夜のニュースも水木金と見ないで休養に充てた。ネットには、水曜日から金曜日まではちょっと接しただけだった。昨日はようやく少しだけマシになったので、普段からブログ記事の下書きやら呟きやらを書いている読者の限られた某所にかなり文章を書いたが、午後になるとやはり調子が悪くなった。体調の回復に時間がかかるようになったのは歳のせいか。

そんな調子の悪かった時期に、またぞろ小沢一郎前原誠司橋下徹とつるんだ妄動のニュースを知った。遅ればせながら記事を書いておく。

その一報は、関連会社の朝日新聞出版が最近橋下徹の迷著『政権奪取論』(朝日新書)を出した朝日新聞からもたらされた。

3人の妄動を報じた朝日新聞記事は下記。

橋下徹氏、小沢一郎代表と会食 前原誠司氏がつなぐ?:朝日新聞デジタル

橋下徹氏、小沢一郎代表と会食 前原誠司氏がつなぐ?
2018年11月8日00時16分

 大阪市長などを務めた橋下徹日本維新の会前代表は7日、東京都内で自由党小沢一郎代表、国民民主党前原誠司・元外相と会食した。橋下氏は2015年末に市長を退任。政界復帰を自らは否定し続けているが、野党内には待望論がくすぶる。かつての政権交代の立役者、小沢氏との接近は臆測を呼びそうだ。

 橋下氏は今年9月に出版した近著で、自民党の1強政治の弊害を指摘し、「自民党に対する強い野党が必要」として野党勢力の結集を呼びかけている。維新ばかりでなく、他の野党の一部にも「絶対に政界に戻ってくる」(国民幹部)との期待感がある。

 小沢氏も野党勢力の結集を訴えてきた。関係者によると、小沢氏は橋下氏の動向に強い関心を示しているという。橋下氏は著書で、小沢氏について「かつて自民党の中枢で権力闘争に揉(も)まれ続けてきた人であり、権力の本質について一番理解されている」と評している。前原氏は橋下氏、小沢氏それぞれと定期的に会食してきた。昨年の衆院選民進党の旧希望の党への合流を主導して以降、政界の表舞台から遠ざかっていたが、今回は橋下氏と小沢氏の関係をつなぐ役割を担ったとみられる。

朝日新聞デジタルより)

記事中、赤字ボールドにした「近著」というのが、朝日新聞出版が出している朝日新書に収められた橋下の「著書」だ。つまり、この記事で朝日は系列会社が出した本をさりげなく宣伝しているのだ。それだけでもむかつく。

なお、私はこの本が書店に並んでいるのを見て、今後政界で起きるいかがわしい動きには橋下がかかわるんだろうなと思い、橋下が何を考えているかを知るために、酔狂にも買って読んでいたのだった。予期した通り、クソそのものの唾棄すべき内容だった。



上記朝日新聞記事にも書かれているが、本の中で橋下はたびたび小沢を絶賛している。これには、2012年に民主党から「国民の生活が第一」を分裂させた頃から「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖のように言っていた小沢もご満悦だろう。

ネットにおける、括弧の有無を問わないリベラル・左派系有力論者の反応はさまざまだ。たとえばベテランブロガーにして弁護士の宮武嶺氏はこの妄動を厳しく批判している。

橋下徹氏が小沢一郎氏と会談。でも皆さん、安心してください。橋下氏はお金にしか興味がないので政治家復活はしません(笑) - Everyone says I love you !(2018年11月8日)より

 小沢氏ってっず〜〜〜〜っと橋下氏のことを追いかけてますよね。。。

(中略)

 なにしろ、橋下氏と言えば安倍首相と並ぶ現代政治の最悪の災厄だった人ですからね。この人がまだ政治家をやっていたら日本の政治はさらにズンドコなことになっていたでしょう。

 かたや、小沢氏はかつての政権交代の立役者で、今でも野党共闘の要の一人と目されています。なので、この二人が会ったということは小沢氏が橋下氏を野党側に引き入れようということか、となりますから、良心的な市民ほど心穏やかでいられないのも無理はありません。

 しかし、私は橋下氏は絶対に政界に復帰することはないと思います。橋下氏が大阪「都」構想住民投票に敗れ、政界引退を宣言した瞬間から、このブログで彼は絶対に政治家として復帰することはないと言い続けているのですが、その確信は揺らいでいません。

(中略)

 (小沢は*1)この前は小泉進次郎氏に粉をかけてたみたいだし、前は滋賀県知事の嘉田由紀子氏を担いで日本未来の党を作って惨敗したし、小沢氏の行動パターンは変わらないですねえ。神輿探しの人生というか。山本太郎氏ともそのつもりで組んだのかな。

 まあ、少なくとも野党側で政治家をやるはずなど絶対ない橋下氏と今会うというのがもうピント外れだし、小沢氏に国民の生活が第一的なものを求めている支持者にとっては人権蹂躙の橋下氏と会談すること自体が期待外れでもあろうし、ほんとに罪深すぎて引退した方がいいですね。

(『Everyone says I love you !』2018年11月8日)

小沢は「罪深すぎて引退した方がいい」というブログ主の主張には、私も全面的に賛成だ。

続いては、やはりベテランブロガーで一時期は熱心に小沢応援の旗を振っていた『晴天とら日和』から、記事の冒頭部分のみ引用する。

【好戦家・改憲派・核武装派で大阪を壊したハシ↓!】学ばない!! → 小沢とハシ↓が会食。マエハラがつなぐ?ハァ!+【公選法違反の疑い】片山さつきの広告看板を追及!! : 晴天とら日和 (SEITEN TORA BIYORI)(2018年11月8日)より

そそ、一番先に言って置きたいこと!
小沢一郎がハシ↓と組むなんて言い出したのは今に始まったことじゃないよね。

その通り。ブログ主氏が小沢を熱心に応援して頃からずっと言っていた。もちろん私はずっと指摘し続けていたし、前記宮武嶺氏のブログ記事でも冒頭に指摘されている。

要するに、小沢と橋下とは新自由主義思想を共有する「同志」だってことだ。

下記神子島慶洋氏のツイートは、その後半には同意するが前半は少し違うと思う。

https://twitter.com/kgssazen/status/1060373146555965440

この前は週刊実話の報道だったが、今度は朝日が報じただけに、小沢・橋下連合が現実味を帯びてきたように思う。新旧「壊し屋」が手を組むことになるのだろうか。仲介役が前原誠司氏というから、やはり希望の党騒動への小沢氏の関与は明らかだ。

19:27 - 2018年11月7日

希望の党騒動」に小沢が深く関与していたことは絶対に間違いないが、「小沢・橋下連合が現実味を帯びてきた」というのには不同意だ。なぜなら、零細政党しか配下に持たない小沢と、一時的か永久にかは知らないが政界を引退している橋下が組んでも、あるいはそれに政党支持率が四捨五入して0%と報じられることが多くなった国民民主党に所属する前原誠司が加わって国民民主党が丸ごと合流したとしても、国政選挙で戦うことなど到底できないと思われるからだ。

唯一それが可能になるのは、立憲民主党を引き込んで「大きな一つの塊」を作るのに成功した場合のみだが、これは立憲民主党が現状のまま他の政党と合流せずに選挙戦を戦う場合と比較して、立民にメリットが皆無で損をするだけなのは明らかだから、99%成功しないだろう。ここで1%の可能性を残しているのは、その方向にけしかけようとする動きが見られるからだ。

それを感じさせるのは、下記こたつぬこ(木下ちがや)氏のツイートだ。氏はこの件に関して、私から見ると「ふざけた」としかいいようのないツイートを連発した。下記などはその典型だ。

https://twitter.com/sangituyama/status/1060197986326667264

ともあれこの橋下、小沢一郎、前原会談に、野党支持者は怒り、安倍政権と維新は怯える。客観的にみたらそうなりますね。

7:51 - 2018年11月7日


また、同氏の下記のツイートには半分同意するが、それは「リベラル」が自民党総裁選で石破茂を応援したことがそもそもおかしい、という意味であって、石破も国民民主党も小沢も全部ダメに決まってるじゃん、というのが私の立場だ。

https://twitter.com/sangituyama/status/1060200656881909760

石破をあんだけ応援していて、沖縄県知事選でも共闘し、闘った国民民主党やら小沢一郎やらがダメみたいな論調は、まったく理解できないんですよ。

8:01 - 2018年11月7日


このように、こたつぬこ氏のツイートには神経を逆撫でされまくるが、そんな氏でさえも、前記の宮武嶺氏同様、橋下の政界復帰は「ない」と見ているようだ。

https://twitter.com/sangituyama/status/1060917145939279872

橋下徹の政界復帰はないでしょう。橋下がなぜ小沢一郎や木村草太に会い、朝日新聞にでるのか。もう維新では商売にならないから。リベラルにマーケットを広げないと稼げないからですよ。

7:28 - 2018年11月9日


https://twitter.com/sangituyama/status/1060918134691876864

橋下徹が自民に行くなら2年前に行ってました。橋下は著者でも、自民党への対決色を強め、野党をもちあげてますよね。これからリベラルや左派の方が伸びがあると踏んでるんですよ。橋下徹はゴメンだが、勘は鋭いと思いますよ。

7:32 - 2018年11月9日

「橋下は著者でも、自民党への対決色を強め、野党をもちあげて」いるという指摘は、私も実際に橋下の本を読んだから断言できるが本当にその通りだ。ただ、上記2件のツイートにこたつぬこ氏が書いたリベラル及び左派は正しくは似非リベラル、似非左派であり、私なら「リベラル・左派」と表記するところであることはいうまでもない。以前から週刊朝日で小沢を持ち上げていた朝日新聞出版とはまさに「リベラル」の見本だし、最近は朝日新聞本体も年々「『週刊朝日』化」しているということだろう。同じことは、3人の密談に関して朝日の後追い記事を出した毎日新聞*2にもいえる*3。また、木村草太は2015年の国会で安保法制が審議された時、衆院平和安全法制特別委員会の中央公聴会に維新の党推薦で出席して意見を述べたことがあることからも想像される通り、もともと保守色の強い人だ。

それにしても頭が痛いのは、この期に及んで橋下徹前原誠司は容赦なく批判できるのに、小沢一郎だけは批判できない「リベラル・左派」の面々だ。特に、下記菱山南帆子氏のツイートに対する反応には頭が痛くなった。

https://twitter.com/nahokohishiyama/status/1060556722249490432

言っておくが橋下なんかと一緒には闘わないからな
小池百合子の時のような劇場型手法で野党の結束を混乱させる事は許さない。
前原さんも余計なことするな!引っ込んでなよ!

7:36 - 2018年11月8日

この菱山氏のツイート自体、橋下(と小池百合子)は呼び捨て、前原には「さん」づけ、そして小沢に対しては言及を避けるという矛盾に満ちたものだが、これに対する反応がまた一段と酷い。面倒なので、リンク(URL)及び発言者名を省いて以下に晒す。

小沢代表も、なぜそういう席に出席するのでしょう。。。残念です。

前原はわかるが、小沢さんはなぜでしょう。ますます自民党を利するだけ。
小池百合子は野党の票を分断させるため、それに乗ったのが前原、最も二人は考えが近いので、両者とも自民党に入ったら、国民が目を覚ますのだが

何か考えがあっての事だと思うけど
何故、小沢さぁ〜ん。

数の論理はわかるが話す相手は選ぶべきだと思う!けど小沢さんを信じたい!

小沢さんの判断に任せれば安心なのでは?
民主党に政権奪回したノウハウをお持ちの方ですから。

小沢さんの手腕を信じたい。

よく言えば、とりあえず会いたいいうもん会うたろか、くらいのものだと思いたいですね、小沢氏は。

小沢さんは、会っただけでしょう。

バカだね。国民から圧倒的に支持される橋下を担がねば野党は永遠に政権とは縁がなくなる。それを十分承知しているのが小沢氏。


よくもこれだけ小沢に未練たらたらの人間がいるものだと開いた口が塞がらない。あんたら、いったい何回裏切られたら(だまされたら)気が済むんだよ、と言いたくなる。

ところで、菱山氏の上記ツイートへの反応の中でも極めつきは、私でも知っているTwitter界での「小沢信者」の有名人「よしぼー」の下記ツイートだった。

https://twitter.com/yocibou/status/1061031640980369408

日本の政治のページをひとつめくりましょう!
「安倍を倒す!」、そして政権交代をはたす気概があれば、維新からだろうと自民からだろうと仲間に加えても良いと考えます。もうそういう情況でしょう、もしこの期に及んでも、立憲民主や国民民主が、統一名簿(オリーブの木)に向けて動かないのなら。

15:03 - 2018年11月9日

さすがに、ここまでガチな「小沢信者」のツイートであれば笑うほかない。ここまで徹底していれば、いっそすがすがしい(笑)

情けないのは、「小沢さん、なんで……」と言わんばかりの哀願調の人たちだ。あまりにも頭に来たので、第一報を報じた朝日新聞デジタルの記事に、下記の「はてなブックマークコメント」をつけた。なお、私は以前はほぼ毎日「はてブ」をつけていたが、最近はごくたまにしかつけなくなっている。

http://b.hatena.ne.jp/entry/373808267/comment/kojitaken

「リベラル・左派」界隈では、前原と橋下の悪評には異議はほとんどあるまいが、本当に悪質なのはそんなのと平然とつるむ小沢であり、もっと悪いのはそんな小沢を信奉したり庇ったりする人々だ。彼らこそ最大の癌だ。

*1:引用者追補。

*2:https://mainichi.jp/articles/20181109/k00/00m/010/079000c

*3:サンデー毎日』もある時期から『週刊朝日』のあとを追って「小沢信者」御用達の媒体に転向した。もう10年近くも前のことで、当時はまだ『サンデー毎日』は毎日新聞出版の分社前で、毎日新聞社から出ていた。