kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「法の支配(立憲主義)」への理解なく他人の「正義」「リベラル」「民主主義」を論ずる一人相撲をまた読まされた、と言う感想。正義(justice、公正)が暴走するとか依存するとか思っているのは、現代社会ではそれが「法」になっている事を理解していないから。(朝日新聞掲載の星野智幸氏の論考に関する田川滋氏のX)

 ここらで、朝日新聞の紙媒体読者時代に紙面でお目にかかった記憶が全くない鮫某(この人は相当に右寄りだと私は思うぞ)が「本命」と決めてかかっている野田佳彦を批判するXを紹介しておく。

 

 

 野ダメ(野田佳彦)はまだそんな時代錯誤的なことを言っているのかと呆れたが、そういえば2021年衆院選の時のテレビの党首討論で、当時維新代表だった松井一郎が「まだカイカクが足りない」などと20年前の小泉純一郎とそっくり同じことを言っていることに呆れたことを思い出した。

 その時には、そんなアナクロな主張の政党があんな躍進を遂げるとは悪夢にも思わなかった。しかし維新は大躍進した。

 それと同じように、上記のような訴えがいまだに「響く」立民支持層が相当の割合でいるのだろうと思う。毎日や読売の世論調査で立民支持層のうち枝野幸男を挙げる人と野田佳彦を挙げる人が拮抗していることがその推測を裏づける。それに野田を挙げた人と同様の志向を持つ人たちの中には、野田ではなく泉健太の名前を挙げた人もそれなりにいるから、両方を足すと「カイカク」志向が今なお相当に強いとみるべきだろう。

 

 

 

 もっとも、こんなことを書いて野田を批判しているこのアカの人も、プロフィールを見ると「推しの政治家は泉健太です」などと書いている。この人は2022年に泉が発した「『維新八策』に大部分協調できる」という妄言はなんとも思わないのだろうか。

 またskksというXアカの野田批判のスレッドにも注目した。

 

 

 

 

 私は野田佳彦という人は菅直人小沢一郎の2人が党を二分する権力闘争をやったあげくに、菅が一定の時期を過ぎたら退任するという言質を差し出してまで闘争を収束させた結果生まれた政権だったから、もっと早い段階で(もっとも好ましくは2011年末、遅くとも2012年前半には)民意を問うべく衆議院を解散するのが筋だったと考えている(いささか後知恵かもしれないが)。それをやっておけば2012年末から始まって現在まで続いている「自民一強時代」にはならなかった。だから2012年末の解散自体が悪いとは思わないが、政権に固執し過ぎたとは思っており、だから「維新が野党第一党になるのを防いだ」などと野田を肯定的に評価する気には全くならない。野田は2008年の麻生太郎就任早々の解散を阻止した自民党森喜朗らと同じ誤りを犯したと考えている。

 上記skks氏のその他のライムラインを見ていると、氏自身のXよりも氏のリポストを含む田川滋氏のスレッドに共感するところ大だった。ポストは、朝日に載った星野智幸氏の文章に「コメントプラス」をつけた能條桃子氏のポストへの反応から始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 確かに「法の支配」と「法治主義」の違いは中学校だったか高校だったかで習った。いちおう覚えこんだ(つもりだった)が正直言って理解していたとは言い難い。また理解できた生徒もほとんどいなかったのではないか。私は理系だったのでこの件について論述させられる心配はなかったからそれ以上知識を深めることなく、2015年に立憲主義が話題になってやっと改めて勉強し直した。

 

 

 そう、「あくまで基本は『議員』という個人」なんだよ。

 

 

 これは下記の「朝日新聞那覇総局」のポストへの反応だ。

 

 

 これに対して田川氏は書く。

 

一言で済むと思いますよ。「法の支配を奉ぜよ」。 朝日始めマスコミの”政治部”も、政治を報道する時それを律するはずの「立憲主義=法の支配」について理解しているか、はなはだ怪しく思える事が多々あるが。 そう言う報道姿勢がまた、日本国民の「法の支配」への無理解を広めていく。

 

URL: https://x.com/kakitama/status/1828419951054700716

 

 なるほど、星野智幸江川紹子朝日新聞政治部も「立憲主義≒法の支配」がわかっていないと。

 

 

 立憲民主党は党名にほかならぬ「立憲」の2文字を冠している以上、党の統治にも立憲主義を導入すべきだというのがこのところの弊ブログの大きな主張の一つになっている。

 その観点から、主要3候補の中で一番それに近づける可能性のある人を選ぶとなると、やはり枝野幸男になるのではないか。この観点からは泉健太は論外だし、野田佳彦も本当の子飼いである手塚仁雄を制御できていないことからも明らかな通り全然ダメだ。

 そして、枝野の尻を叩く意味でも、是非とも吉田晴美には推薦人を集め切って代表選に立候補してもらいたい。