kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞の相次ぐ「スクープ」を招いた「ネトウヨ宰相」安倍晋三の自滅

またまた「首相案件」スクープで、少し前まで東京新聞ばかり持ち上げて朝日新聞をけなしてばかりいた「リベラル」が一転して朝日を持ち上げているが、「リベラル」界隈が「東京新聞あげ」ムード一色だった頃(それは相当長く続いた)、ヘソを曲げて東京新聞にケチをつけて朝日の方がマシだとずっと書いてきた私としては、何を今頃朝日を過大評価してるんだと鼻で笑いたくなってしまう。

一連の朝日の報道はほとんどがリークによるものだが、それが安倍晋三や右翼(それもネトウヨ系)があまりに朝日を攻撃し過ぎた報いを受けているのだ。

今の40〜50代の世代から見ると、朝日は高給取りの多い新聞社の中でも日経と並んでもっとも給料が高いブランド企業だ。だから東大卒なども多く、権力の一角をなしていたといえる。宏池会など朝日とズブズブだった。それが宏池会の政敵である清和会には面白くなかったところにネトウヨ安倍晋三が総理大臣になった。安倍は小泉内閣官房副長官だった2001年にNHK番組改変問題で朝日を屈服させたことがあった。あの時の朝日は実にふがいなかった。

その成功体験で図に乗った安倍は、政権についてからも朝日攻撃に血道をあげた。特に2014年の慰安婦報道の記事訂正については、朝日が安倍に忖度して手打ちをしようと白旗を掲げると、逆にかさにかかって猛攻をかけてきた。あの時の朝日もふがいなかった。

しかし、安倍はやり過ぎた。朝日への過剰攻撃は、ひとたび政権にほころびが出るや、リークが朝日に集中する結果を招いた。それもこれも、朝日が安倍政権(やネトウヨ)に目の敵にされている「古い権威」あるいは「(没落しつつあった)旧権力」とでもいうべき存在だからだ。一連の朝日の報道が火をつけた政権追及の気運は、「ネトウヨ宰相」安倍晋三の自滅にほかならない。

いつだったか、比較的最近『広島瀬戸内新聞ニュース』が指摘していたように、東大卒キャリア官僚の友人も朝日には大勢いるのだ。それを思えば、ネトウヨ根性を募らせて朝日を集中攻撃した安倍晋三一派がいかに愚かだったかわかる。かつての宏池会の政治家たちのように、朝日新聞記者としょっちゅう言い合いをしながら裏で手を握る悪賢い知恵は、安倍晋三には持ち合わせがない。だから安倍自らが朝日の「スクープ」の洪水を招いてしまった。

「リベラル・左派」たちに一言言っておくと、朝日新聞への過大評価も過小評価もともに禁物だ。是々非々の冷静な対応こそ求められる。

今の安倍政権と官僚機構の問題について、一番すっきり納得できる論評は、やはり『広島瀬戸内新聞ニュース』のものだ。

主犯は晋三社長&昭恵専務、官僚は粉飾決算に走り回った社員のようなもの : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2018年4月10日)

南スーダン自衛隊の追加の日報が発見。さらに加計学園を巡る「首相案件」と記載の愛媛県文書。

安倍ジャパンによる行政の腐敗は底無しだ。

西田昌司議員ら総理の取り巻きは必死で官僚に責任転嫁の構えだ。
しかし、あまりに無理筋で見苦しい。

民間会社に例えれば、「海外派兵」=憲法改悪という新事業と原発という古臭くなった事業双方に社運を傾けるお坊っちゃまの晋三社長、そして社長の配偶者の地位をかさにきて会社の金を使いまくる昭恵専務のために、部下が粉飾決算に走り回っているような話である。各省庁の高級官僚はこの場合、各部署の部長くらいだろうか。

しかし、社長の得意のはずの「外交事業部」でも「アベノミクス事業部」でも粉飾決算が明らかである。

こうした中で、晋三社長、昭恵専務にあいそをつかし、不正をリークする社員も続出している。
ここで、晋三社長、昭恵専務夫妻を引きずり下ろせないなら、株主=国民の鼎の軽重が問われる。


最後に朝日の「首相案件」記事を引用しておく。昨日(4/10)の一面トップ記事。

「本件は、首相案件」と首相秘書官 加計めぐり面会記録:朝日新聞デジタル

「本件は、首相案件」と首相秘書官 加計めぐり面会記録
2018年4月10日05時01分

 学校法人「加計(かけ)学園」が愛媛県今治市獣医学部を新設する計画について、2015年4月、愛媛県今治市の職員、学園幹部が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会した際に愛媛県が作成したとされる記録文書が存在することがわかった。柳瀬氏が面会で「本件は、首相案件」と述べたと記されている。政府関係者に渡っていた文書を朝日新聞が確認した。

 文書は「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について」との題名で、15年4月13日の日付が記されている。

 経緯を知る愛媛県の関係者は、朝日新聞の取材に対し、「加計学園の誘致交渉を進める中、国への要望を行う過程で、様々な国の関係部署に状況を説明するため、配布した文書である可能性は否定できない」としている。現在、経済産業審議官を務める柳瀬氏は昨年7月25日の参院予算委員会で、この面会について「私の記憶する限りはお会いしていない」と複数回、答弁している。

 加計学園獣医学部新設につい…

朝日新聞デジタルより)