kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「薔薇マークキャンペーン」が「おカネをばら撒く」のかけ言葉なのは良いが……

 「バラマキ」とは新自由主義者が政府の財政支出をネガティブな意味合いを込めて用いる悪意ある用語なので、私はこの日記や既に更新を停止した『きまぐれな日々』を2006年に開設する以前の掲示板投稿者時代から、今回のように「バラマキ」という言葉自体を論じる場合や、バブル経済期に竹下登政権が犯したような、好況期にわざわざ景気を過熱させる愚かな政策*1を批判する場合、それに現在の安倍政権がやらかしているような特定の分野(お友達や軍需やアメリカ・ロシアなど)への政府支出の傾斜配分を批判する場合を除いて用いないことにしている。なお、「アベノミクス」や「巨人」*2も、一昨年に書いた下記記事に記した通り禁句にしている。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 なお、安倍晋三が外国に大盤振る舞いすればするほど、国内の社会保障や福祉や公共事業に政府支出が使えなくなるわけで、これは大問題です。後者について、この日記では「バラマキ」という言葉を「アベノミクス」や「巨人」ともどもNGワードとしていて(今回のように直接言及する場合を除いて)使用を自らに禁じていますが(だから『××の星』と表記するわけです)、外国への大盤振る舞いは正しく「バラマキ」という言葉を使って良い、いやむしろ積極的に「バラマキ」と書くべきだろうと思っています。

 

 なお私が積極財政論者になったのは1999年か2000年頃であり、それ以前は新自由主義者が用いる「バラマキ」なる否定的用法を鵜呑みにしていた。

 ところで、下記記事にいただいたコメントのやり取りを読んで初めて、「薔薇マークキャンペーン」が「ばらま(ー)く」の掛けことばであることを知った。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

id:redkitty

思い出しましたが、薔薇マークを「バラマーク」(ばら撒く、ですね)なんて言ってる人もいました。体制批判の人ですけど。

 

杉山真大 (id:mtcedar)

そもそも「薔薇マークキャンペーン」は"ばら撒く"という意味合いを持っていてというのはさて措き、(後略)

 

id:redkitty

杉山真大さん、
>「薔薇マークキャンペーン」は"ばら撒く"という意味合いを持っていて

ふざけすぎ。ますます本気と思えない。なめてないか。

 

杉山真大 (id:mtcedar)

id:redkitty
そう言われても、松尾氏がそう言っているんだから・・・・・

https://rosemark.jp/?page_id=1745&preview=true
「薔薇は、欧米では長く労働者の尊厳の象徴として、労働運動や社会主義運動でマークとして使われてきました。また、薔薇マークは『おカネをばら撒く』のかけ言葉ともなっています。さらにroseは、Rebuild Our Society and Economy 我々の社会と経済を再建しようというスローガンの頭文字にもなっています。何より、灰色の緊縮より、バラ色の未来を語りたいです」

 

id:redkitty

杉山真大 (id:mtcedar)さま

 ほんとだ。
 キャンペーンが呼びかけるべき対象をばかにしているとしか思えません。
 その大衆の一人としての私が言いますが、「ばら撒」いてほしいなどとはおもっていない、当然支払われるべきものを払わせたいだけです。権利をとりもどしたい、権利を主張したい、人間らしい生活をしたいのであって、「ばら撒」きはいらない。
 もし仮に大衆の間に「ばら撒」きを欲する心情があったとして、それに訴えて運動化しようというのは、運動としては堕落、どころか自死でしょう。

 

 以下、「薔薇マークキャンペーン」から直接引用する。

 

rosemark.jp

 

(前略)この20年以上にわたって世界を支配してきたスローガンは、財政規律、インフレ警戒、国際競争力であります。このスローガンのもと、新自由主義の勢力によって、緊縮政策が続けられてきました。福祉をはじめとする財政の削減や、大衆増税、雇用の非正規化、賃金抑制の一方で、富裕層や大企業への減税や民営化が進められてきました。その結果、格差と貧困と搾取、ケアの不足、経済停滞による失業や将来不安、そして戦禍が世界の民衆に押し付けられる一方で、ごく一握りのグローバルな強者が大儲けする世の中がもたらされました。

ところがこれに対抗するはずのリベラル派や中道左派の既成勢力もまた、新自由主義を多少マイルドにしただけで、財政規律、インフレ警戒、国際競争力のスローガンをあいかわらず共有し、一握りのエリートが決めたこうした路線を、左右に関係ない必然として押し付けてきたわけです。その結果、民衆のおかれた状況を改善することに失敗してきました。

今世界では右派ポピュリズムの嵐が吹き荒れ、その結果、トランプ政権など次々と権威主義的な政権が樹立されていますが、それは、こうした閉塞状況への民衆の反発がもたらしたものにほかなりません。しかしこの道は、世界の民衆を憎悪で分断し、新たな抑圧と戦争の危機をもたらすだけでしょう。

この日本で見られたこともまぎれもなくこうした世界的な構図の一環であります。やはりこの20年あまり、財政規律、インフレ警戒、国際競争力のスローガンが掲げられ、橋本龍太郎政権や小泉政権などの新自由主義政策によって、福祉をはじめとする財政の削減や、大衆増税、雇用の非正規化、賃金抑制の一方で、富裕層や大企業への減税や民営化が進められてきました。そしてその結果、深刻な長期不況の中で、ロストジェネレーション世代の人々などに膨大な貧困者が生み出されてきましたが、こうした状況への批判を背に成立した民主党政権もまた、これらのスローガンを共有し、リーマンショック後の民衆のおかれた悲惨な状況を改善することに失敗したのであります。そして消費税増税方針も打ち出して、民衆から見放されてしまいました。こうした閉塞状況への反発とそこから脱却したいという民衆の願望が、大胆な景気回復策を掲げる安倍政権を誕生させたわけです。これはトランプ現象の先取りだったと言えます。

安倍政権はこのかん、安保法制や秘密保護法や共謀罪法などで世論の反対の方が多い強行採決を繰り返し、あいつぐスキャンダルにも世論の圧倒的多数が批判的なのですが、それにもかかわらず高い支持率を維持し、これまでに国政選挙で5回圧勝してきました。それは、安倍政権下で多少の経済状況の改善が見られた一方で、野党側が依然として、財政規律、インフレ警戒、国際競争力といったスローガンにこだわっているのではないか、そのためにおカネを出し渋り、また不況をもたらすのではないかという疑念を払拭しきれていないためだと思われます。

しかし実は安倍政権の経済運営は口で言うほど景気刺激的ではなく、最初の一年こそ公共事業を大盤振る舞いしましたが、あとは基本的に財政支出を抑制してきました。たしかに軍事費は拡大し、選挙前になると公共事業を増やして景況感を演出してきましたが、そのあおりで社会保障の削減が続いています。そのため、せっかく日銀に出させた膨大なおカネは、政府が人々の必要のためにまわすこともなく、銀行に無駄に溜め込まれて一部の人にバブルをもたらすだけになっています。その上消費税を引き上げて個人消費を低迷させ、さらにその教訓にもかかわらず、世界経済に黄色信号がともっているこのタイミングで、またも消費税を引き上げ、経済を不況に舞い戻らせる危険にさらしています。この20年間、日本は戦争・紛争のない国で最も政府支出の伸びが低く、その結果最も成長の低い、一番の緊縮国家だったわけですが、安倍政権もそれを決して脱却したわけではなく、緊縮の犠牲となった民衆の期待を裏切っていると言えます。

しかしここで野党側が民衆の暮らしをよくする経済政策を正面にすえず、それどころか財政規律、インフレ警戒、国際競争力といったスローガンの側から安倍政権の経済運営を批判したならば、やっぱり恵まれたエリートの決めた緊縮策を押し付ける人たちなのだと有権者からみなされて、次の選挙はまたも自民党の圧勝となるでしょう。たとえ経済危機のような事態になって自民党有権者から見放されたとしても、今度それに代わって隆盛するのは、安倍自民党よりもさらに過激な極右勢力ということになるでしょう。

それゆえ、ひとびとの暮らしの苦しみや不安にこたえることのできる選択肢の登場が望まれています。

さきほどの動画でご紹介したとおり、欧米ではこのような選択肢が台頭しています。イギリスのコービンさんの労働党、スペインのポデモス、アメリカではご存知の通りさきの大統領選挙の民主党予備選挙でサンダースさんがクリントンさんにあと一歩のところまで迫り、去年の中間選挙では、オカシオコルテスさんはじめサンダース派の下院議員が9人当選しました。フランスでは黄色のベスト運動が増税をストップさせました。
このスローガンが「反緊縮」です。これは、民衆の自分たちの暮らしにかかわることが、グローバルな大企業やウォール街ブリュッセルの一部のエリートの手に握られて、財政規律、インフレ警戒、国際競争力といったスローガンのもとに、左右にかかわりない必然として押し付けられてくることに反対して、経済を民衆のコントロールのもとに取り戻そうという運動です。

新自由主義のもたらした流れに反対し、福祉に医療に教育に、民衆の暮らしのために大胆に財政を投入する。そのために大企業や富裕層に応分の負担を課し、中央銀行の作ったおカネは銀行に無駄にためるのではなく、公的な資金として民衆のために使うということです。

昨年末、欧州でのこのような運動のリーダーの一人である、元ギリシャ財務大臣のバルファキスさんと、サンダースさんが、革新派の国際組織「プログレッシブ・インターナショナル」を作りました。日本でもこれに応える勢力を作るべきです。

日本でも、従来の、財政規律、インフレ警戒、国際競争力といったスローガンにとらわれていない人たち、大衆増税に反対し、民衆のために大胆に公金を使う「反緊縮」政策を進んで目指す人たちが、立憲民主党さんの中にも、共産党さんの中にも、その他の野党の中にも無所属の人の中にもたくさんいらっしゃると思います。
そのような人たちを可視化して、選択肢がないと悩んでいる多くの人々に、ここに選択肢があるよと明らかにしたいと思いました。

そこで、こちらから反緊縮の経済政策の簡単な基準を示し、それを受け入れてくれた候補者に認定マークを出すというアイデアを思いついたところ、思わぬ多くのかたがたから賛同を得て、とても精力的なスタッフの人たちと、私を含め22人の呼びかけ人の人たちが集まり、さる1月17日に、ホームページを公開してキャンペーンの発足を公表するに至ったものです。
発足後半月になりますが、現在、人の賛同人が、いくつもの熱いメッセージとともにお名前をお寄せくださっています。
これまでご協力くださったすべてのみなさんに厚くお礼申し上げます。

薔薇は、欧米では長く労働者の尊厳の象徴として、労働運動や社会主義運動でマークとして使われてきました。
また、薔薇マークは「おカネをばら撒く」のかけ言葉ともなっています。
さらにroseは、Rebuild Our Society and Economy 我々の社会と経済を再建しようというスローガンの頭文字にもなっています。
何より、灰色の緊縮より、バラ色の未来を語りたいです。

立候補予定者の自薦、他薦を受け付けています。ぜひ多くの候補者に、私たちの願う経済政策を採用していただき、目玉政策として掲げていただき、薔薇マークをつけて選挙戦を闘っていただきたいと思っています。多くの市民のみなさんに、そのためのご支援をお願いします。

 

 引用文中、赤字ボールドにした部分が現状の野党や「リベラル・左派」の言論の問題点の指摘であって、私はこの問題点の摘出は文句なく正しいと考える立場だ。また、それに対して「おカネをばら撒く」、つまり引用文中青字ボールドにした「大衆増税に反対し、民衆のために大胆に公金を使う『反緊縮』政策を進んで目指す」あり方が求められるというのも、文句なく正しいと考える。

 問題は、その意図が正しく伝わっていないことだ。これが今回私が展開している松尾匡氏への批判の核心部だ。

 「薔薇マークは『おカネをばら撒く』のかけ言葉」だというのは要するに「『バラマキ』の何が悪い」という開き直りであって、その意図を解するには、これまで「バラマキ」なる言葉が、新自由主義者が 政府の財政支出を批判するのに用いられてきた悪意ある言葉だという事実を認識していなければならない。たまたま私はそれを認識していたから抵抗なく受け入れられたが、それを知らない受け手に正しく伝えるには丁寧な説明が必要だ。しかし松尾氏ら「薔薇マークキャンペーン」の推進者たちにはそれができていないと思う。現に、上記で引用したこの日記でのコメントのやり取りも、キャンペーンの意図が正しく伝わっていない典型例になってしまっている。しかも松尾氏はキャンペーンを支持する、あるいは松尾氏に心酔する政治家(山本太郎)との人間関係を政治目的よりも優先させてしまって(いわゆる「忖度」というやつであり、安倍晋三北朝鮮政策を180度転換したことを正当化強弁を行ったNHKの岩田明子に典型的に見られる通り、左右に関係なくあらゆる集団で見られる通弊だ)、そのこともまたキャンペーンを正しく広めることを妨げているのではないか。これが私の問題提起だ。

 実際、そのような問題点があることを、下記『広島瀬戸内新聞ニュース』の記事が伝えている。

 

hiroseto.exblog.jp

 

「庶民に重い税負担」&「サービス大」→井手英策先生、国民民主党


超大手・超大金持ちに重い税負担」&「サービス大」→薔薇マークキャンペーン
 
「どちらにも片寄らない税負担」&「サービスやや小」→旧みんなの党(立憲民主党に今いる議員にもおられる)
 
「サービス極小」→名古屋市
 
「庶民に重い税負担」&「サービス小」(ただし、お友達や武器原発には手厚い)→安倍ジャパン
e0094315_17470971.png
現時点では、こんな感じでしょうか?
現時点では、安倍ジャパンへの反感の勢い余って、野党側でも立憲民主党支持者の一部を中心に、小さな政府派(具体的には公務員叩き派)が勢い付いている面もあります。
また、他方で、井手英策先生やそのシンパの国民民主党を中心に、サービス増強には積極的(支持基盤の連合の影響もあるだろう)だが、安倍自民党以上に消費税増税に本音では積極的な意見も根強い。
 
薔薇マークキャンペーンとしては、「今は、まず超大金持ち、超大手企業に負担いただき、庶民サービス拡大を。超大金持ち、大手企業負担ができるまでの繋ぎとして、国債発行と金融緩和」を打ち出してはいます。
 
しかし、旧民進党支持の皆さんの中でも、「小さな政府派」や「消費増税派」のスタンスから、「反緊縮」を「単なる放漫財政」と誤解しておられる方が少なくないように見えます。
 
他方、我々を「単なる減税主義」と勘違いした名古屋市長の支持者の方でエールをおくってくださるかたもいて、複雑な気持ちです。
 
やはり、名古屋市長とは違い、超大金もちや超大手企業には負担いただく主義であることなどは、きちんと説明すべきですね。
 
変に名古屋市長に媚びて、「単なる減税主義」「単なる放漫財政」だと「薔薇マーク」が誤解されても不味いのです。安倍ジャパンの高笑いが聞こえてきます。
 
このままだと、野党内の「小さな政府派」(旧みんなの党的なスタンスの立民議員や支持者)は特に公務員比率が高い地方で票が取れず大阪では維新との違いが打ち出せなくなる。他方で、「消費税増税派」は安倍自民党との違いを打ち出せずに、支持率が低迷していく。
「我々」薔薇マークキャンペーンに賛同する側も「放漫財政」の野党支持者内部でレッテルを貼られ、伸び悩む。野党が3分され(維新にも票を削られ)、大変なことになる。
今後、「我々」も、誤解を解いていく丁寧な説明(本当の意味での)を特に広島県内の野党支持者の皆さんにもさせて頂きたい。
 
(『広島瀬戸内新聞ニュース』2019年5月11日)

 

 私がネット検索をかけた限りではみつからなかったが、やはり名古屋市長の河村たかしを支持する人たちから「薔薇マークキャンペーン」を新自由主義派の地方政党である「減税日本」の仲間と勝手に見られる実例があったようだ。

 私が目撃した範囲で特に深刻だと思ったのは、旧民主・民進支持系で、かつ自分自身では新自由主義に反対していると考えている人たちが、「薔薇マークキャンペーン」を河村たかしの「減税日本」の同類(私の言葉では「減税真理教」の一派)とみなされる傾向があることだ。一部の影響力がある程度強い(フォロワー数数千人の)ツイッターアカウントが喧伝していて、それに説得される人が多いことを私は観察したが、「薔薇マークキャンペーン」推進側にはこの誤解を解く努力が全くといってなされていないと思う。

 それと同時に、「バラマキ」に抵抗を持つ人を説得する努力が求められることもいうまでもない。

 なお、上記『広島瀬戸内新聞ニュース』にも言及のある、国民民主党というか前原誠司のブレーンとして知られる井手英策氏は、消費税を軸とした税制にのめり込んでいるように思われるが、これは井手氏の師である神野直彦氏が4/23の朝日新聞オピニオン面のインタビュー記事で語った内容とはかなりの違いがあるように思われる。

 神野氏は、今の一部の「旧民主・民進信者」が言うような「本当は素晴らしかった民主党政権の経済政策」みたいな戯言は一切言っておらず、氏の政策は民主党マニフェストに書き込まれたが実現しなかった、財政学者として批判は受け入れる、法人税所得税が抜け穴だらけになっているのが問題で、それが消費増税によって痛税感を与える原因になっている、大意そのようなことを言っていた。

 私は、今になって神野氏がそれを言うなら、「まず直接税の課税ベース(課税範囲)を拡大して調節税の税収を増やしてから、消費増税の可否を議論すべきだ」という2010年当時の神野氏の提言を当時の首相・菅直人が無視して、直接税が抜け穴だらけの状態のままでの消費増税に舵を切った*3時に、神野氏は菅直人に対してブチ切れて然るべきだったのではないかと思う。私は当時から「神野氏は菅直人に妥協した」と批判していて、その立場は今も変わっていないが、9年前の批判はやはり正しかったと改めて思った。神野氏が菅直人に妥協してしまったのも、自らが正しいと信じる政策よりも菅直人との人間関係を優先してしまった(=菅直人に忖度した)からではないか。それは山本太郎松尾匡、あるいは安倍晋三と岩田明子の関係と相似形なのではないかと思うとともに、そのように人間とは実に弱いものであり、それは権力者でも学者でも変わらない。だから安倍晋三はそれをもろに出してお友達を優遇してしまう。だからこそ権力者を縛るシステムが必要だと改めて思った。

 思えば、「野党共闘」が「本気の野党共闘」なる合言葉に象徴される組織内での忠誠心争いにかまけて選挙に惨敗するほどの暴走を招いてしまった志位和夫(あるいは小池晃)と小沢一郎の関係も同様だろう。不幸にも共産党民主集中制をとっているために、志位和夫小池晃の暴走を止める手立てはない。共産党にとっても、党内の最高権力機関である党執行部の暴走を制御する仕組みの確立が課題であることがますますはっきりしてきたのではないか。

 人間(関係)とは実に厄介なものであり、その暴走を制御するシステムの構築こそ、未来の社会にとっての最大の課題ではないかと思うようになった今日この頃。書き出しとはずいぶんかけ離れた結語になった。

*1:この場合には「バラマキ」批判が正当なものになる。

*2:プロ野球読売ジャイアンツの通称。この日記では「読売」と表記している。先週ヤクルトが東京ドームでの3連戦で勝ち越した相手。緒戦でヤクルトは読売に19失点して、この日記にも嫌味のコメントをいただいたが、続く2戦でみごとに雪辱したw

*3:結局これが仇となって民主党は優勢を予想された2010年の参院選に敗れ、ここから民主党政権の崩壊が始まった。