kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

香港の民衆に対する敵意をむき出しにする「普通の中国人」と韓国ヘイトを会話の枕詞にする「普通のニッポンジン」がクリソツな件

 職場の休み時間などに交わされる会話にも「韓国叩き」が目立って増えてきた今日この頃。まるで枕詞みたいに韓国の悪口が出てくる。最近になってようやく「嫌韓」の空気を批判するようになったテレビ朝日の玉川徹も、少し前には「韓国叩き」のコメントを発していた。「ヘイト川柳」を平然と紙面に載せる毎日新聞のような恥知らずな真似はやらない朝日新聞も、ひところは前ソウル支局長(現編集委員)の牧野愛博が書きまくる韓国叩きの記事を載せていたが、その報道を自己批判することはない。「似非紳士」の面目躍如だ。朝日が間違えれば日本のメディアは総崩れして日本国民全体が狂うという歴史は戦前にもあった。今の日本も同じ誤りを犯している。

 澤藤統一郎弁護士は先月下旬に1939年に起きたノモンハン事件(戦争)の戦場跡を訪ねたそうだが、その中国の旅の道中で同弁護士が接したのは、香港デモの悪口を平然と口にする中国人だったそうだ。

 

澤藤統一郎の憲法日記 » 大草原のノモンハンと、ピリピリ感中国のご報告。(2019年8月30日)より

 

一昨日(8月28日)、ノモンハンへの旅から帰日した。充実した6泊7日。まだ、気持は草原の風に吹かれたままである。日常生活の感覚が戻ってこない。

(中略)

戦跡を訪ねての充実した旅だったが、今の中国についてのいくつか印象に残ったことを書き留めておきたい。(中略)驚いたのは、香港の民衆に対する平均的中国人の敵対的感情である。官製メデイアが、香港の民衆を「暴徒」と言っていることには驚かないが、私が会話の機会を得た狭い情報からの推測ではあるが、中国人の大方が同じ論調なのだ。

私が、日本語の達者なある中国人に、逃亡犯条例に対する香港の人びとの嫌悪感を話題にしたところ、「香港は国ではありませんよ。飽くまで中国の一部でしかない」「国法に従うべきが当然」と強い口調で主張された。「香港が国であろうとなかろうと、住民の意思を尊重すべきが民主主義の基本ではありませんか」とやんわり言うと、「ホントにいつまであんなことをやっているのか。早く解決してもらいたい」と、香港の人びとの心情への思いやりも、連帯感もおよそない。なるほど、これが今の中国なのだ。

もう一つ、空港の出入りに際してのセキュリティチェックの厳格さにも驚き不愉快でもあった。10月1日が70年目の国慶節で、大軍事パレードが予定されていることもあるのだというが、国際線以上に国内線のチェックが厳しい。以前にはないピリピリした空気。これも、今の中国なのだ。
(2019年8月30日)

 

出典:http://article9.jp/wordpress/?p=13259

 

 中国は2004年に一度だけ仕事で行ったことがあるだけだが、当時の広州空港のセキュリティチェックは、台湾ほど極端に鷹揚ではなかったものの、さほど厳格な印象は受けなかった。当時と今とでは全然違うのかも知れない。

 そして、香港の民衆への敵意をむき出しにする中国人の言葉は、まるで韓国に対するの「普通のニッポンジン」の言葉みたいだ。

 習近平の中国と、安倍晋三の日本。指導者が似たような劣悪な独裁者なら、両国の「国民感情」とやらも似たようなものだ。呆れるほかない。

 もちろん日本の「リベラル」メディアも、前回書いた通り立憲民主党枝野幸男)や山本元号党(山本太郎)も同罪だ。それを批判できない支持者たちの不甲斐なさには言葉もない。