昨日(4/23)、日本国内で新型コロナウイルス感染症の新たに確認された陽性患者数は436人、死亡者はこれまでで最多の29人だった。その中には俳優の岡江久美子氏も含まれる。下記はNHKニュースよりへのリンク。
累計の陽性患者数12429人に対して死亡者が328人、致死率はまた跳ね上がって2.64%になった。これは下記サイトで確認できるドイツの致死率3.56%よりはかなり良いが、韓国の2.24%よりも悪い。しかも韓国との差はどんどん開いている。もっとも今のところ人口当たりの死亡者数では日本は韓国の56%程度で「まだ」少ないが、この比率もどんどん上がってきている。
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
この死亡者数急増に関しては、進行が速かった岡江氏の例はむしろ例外で、発症から死亡までは2週間くらいかかると思われる。人と人との接触から発症まではやはり2週間くらいかかるから、現在の死亡者急増は、3月下旬に「緩み」が顕著だったことが結果に反映されているのではないか。さすがに来週あたりからは死亡者が徐々に減っていくと思いたいところだ。
それから一昨日(4/22)の都の検査数(医療機関が保険適用で行った分は含まない)は358件で、前日の227件よりは多かった。16日から22日までの医療機関による検査数を含んだ東京都内の検査数のデータは、今日公開されるはずだ。
このタイムラグについては、日本のお役所のIT化はずいぶん遅れているなあと思わせる。今回の新型コロナウイルス対応で、世界でも最も目覚ましい結果を出した台湾などとはここらへんに大差があるのではなかろうかと、台湾の実情はよく知らないけれども勝手に疑っている。
医療機関による検査分を含めても、先週の東京都内での陽性率は2割を少し超える悪い数値だったようだ(全国平均は約6%)。三春充希氏のツイート経由で知った下記サイト(どうやら5ちゃんねる系らしい)が詳細な解析をしている。そのサイトにリンクを張ったツイートを下記にリンクする。
【新型コロナ 県別・時系列グラフ】
— けんもねずみ (@kenmo_economics) 2020年4月3日
Googleのデータポータルを使い、グラフページを作りました。以下のグラフをのせています。
◆検査数と週間陽性率
◆エピカーブ
◆陽性数・陽性率の県比較
◆陽性者の年齢性別構成
◆市区町村ごとの陽性者数の推移
◆発症-公表日ラグhttps://t.co/IRXu67gXrc
この「けんもねずみ」氏のツイートはなかなか面白くて、昨日はこんなのがあった。
【悲報】検査実施人数、厚労省の公表資料から消滅する pic.twitter.com/UgGfcc5r3L
— けんもねずみ (@kenmo_economics) 2020年4月23日
こういうことは、公文書の改竄や隠蔽をやりまくった安倍政権の体質を反映している(あるいは安倍政権の体質に反映されている)のではないかと呆れてしまう。
やはり、あの公文書問題で一時は「夕刊フジ」までもが安倍政権を見捨てるかと思われた一昨年春の時点で、日本国民は安倍政権を見限らなければならなかったのだが、それができなかった。あの時「夕刊フジ」に待ったをかけたのはこの国の安倍政権支持者たちだ。政権批判が不評だったから、「夕刊フジ」は政権擁護に戻ったあと、嫌韓嫌中(ことに嫌韓)をそれまで以上にエスカレートさせた。いうまでもなく読者に迎合したのだ。それ以降の2年間、安倍政権のつけあがりようといったらなかった。遅くともあの年に安倍政権を終わらせていれば、安倍晋三が東京五輪やりたさのあまり新型コロナ対策にブレーキをかけることもなかった。首相が代わっていれば、首相の東京五輪への思い入れも全く違っていただろう。もっとも五輪の亡者という点では小池百合子も安倍と同罪であって、仮に小池の「ロックダウン」発言が3月の3連休後ではなくその前に発せられていたら、あるいは岡江氏(以下自粛)。
まあ安倍にせよ小池にせよ、あるいはさんざんベッド数を削減しまくった維新トリオにせよ、その責任は厳しく追及されなければならない。
ところで、米ニューヨーク州での抗体検査の結果、同州の人口の約14%にあたる270万人が新型コロナウイルスに感染しているのではないかとの結果が出たようだ。これは公表されている陽性患者数の約10倍に当たるという。下記は共同通信のツイート。
NY州民、約14%が感染か - 抗体検査、推定270万人https://t.co/CUM9jcfFtA
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2020年4月23日
日本でも抗体検査が行われるらしい。
例の慶応大学病院の「6%」の話やら、それに基づく岩田健太郎医師の試算などは、下記三春充希氏のツイートで指摘されている通り、そもそも無作為抽出ではないので意味をなさないだろう。
慶大病院の「コロナ以外で入院予定の患者、約6%が陽性」というのは、「入院予定」とあるように疾患を持つ特定の人のデータであり、市民から無作為抽出された結果ではありません。ですからそのまま市中の感染率が6%(誤差のため1.7~14.6%)程度とは考えられないと思います。https://t.co/72AMnu71jz
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年4月23日
こういうデータの取り扱いに関しては三春氏の信頼度は抜群に高い。岩田医師は「勇み足」をやらかしたとしか言いようがないのではないか。