kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本国内での新型コロナウイルス感染症の致死率が3.73%に上昇

 昨日(5/6)日本国内で新たに確認されたコロナウイルス感染症陽性者数は105人で、死亡者は11人だった。致死率はまた上がって3.73%となった。数字は下記NHKニュースの報道による。

 

www3.nhk.or.jp

 

 ここ4日間で死亡者は31人、20人、10人、11人だったが、たとえば5月3日から2日間で死者が3分の1以下に減ったとかいう言い方は正しくない。増えたり減ったりしながら、長期的には確実に減っていくのだ。しかし、それよりも新たな陽性者の方が先に減っていっているから、致死率は上がり続ける。今日にも四捨五入で3.8%になって、第1波の時の最大値3.7%を上回る可能性が高い。

 とはいえ、昨日までの緊急事態宣言の期間で、西浦博氏のモデルの妥当性は基本的には示されたといえる。感染の減り方は、主に政府内の経産省系の勢力が人の流れの抑止にブレーキを掛けようとした(つまり人を動かそうとした)影響で理想まではいかなかったが、基本的なモデルは単純でわかりやすい(もちろん素人が知らない細部に研究の真価があるのだろうが)うえにそれなりの結果を出した。私などは、感染が拡大してしまったら、そりゃ人の流れを止めるしかないだろうと素直に納得している。

 実は3月の3連休の初日に、その後に来るであろう緊急事態宣言による巣ごもりの日々に備えて、都心のある書店まで徒歩で(つまり公共交通機関を使わず)歩いて行ったことがあった。この時歩きながら思い出していたのは、その前にワシントン・ポストのサイトに載っていた感染拡大のシミュレーションだった。今ネット検索をかけたら、ワシントン・ポストと特約関係にある読売新聞*1のサイトに今でも載っている。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 私は、地下鉄を避けて人通りの少ない道を歩いたとはいえ、こういう行為が感染を拡大させるんだろうなと思ったのだった。自分自身が新型コロナウイルスに感染していない保証は何もないのだから。

 何が言いたいかというと、今回の新型コロナウイルス感染症への対応は、基本的に自然科学の領域に属する課題なのであって、イデオロギーでは正解を出せないということだ。だから厚労省が無能な嫌韓ネトウヨ宰相に媚びるために統計を操作してもあとで恥をかくだけだし(本当に馬鹿だったよな)、教条的左翼の言説も説得力を全く持たない。

 今後の課題は、ようやく新たな陽性者数と死亡者数がともに下がり始めた現段階で、新自由主義者経産省系の勢力が、人の流れの抑制を緩和する手柄争いを始め、それが感染のぶり返しを招くことだ。既に新自由主義者大阪府知事・吉村洋文と経産省出身のいかがわしい西村康稔とが醜い争いを始めている。

 山歩きで危険なのは登り道より下り道であるのと同様、新型コロナウイルス感染症への対応も、一番難しいのはこれからだと考える次第。

*1:ワシントン・ポストも読売もともに保守系の新聞。