某新選組の「不当解雇」疑惑の件をめぐって、こんなツイートも発信された。
コレ、赤坂の事務所詰めの大半のスタッフが事実上の「人員整理」に遭っていると、昨年の晩秋〜暮れ辺りから噂にはなっていた。文春は周辺を取材してみるといいよ。 https://t.co/O9t36uejJl
— 雑談居士 (@zatsudan_kyoshi) 2020年6月6日
新選組の赤坂の事務所といえば、よくあんなところに借りることができたなあと話題になったほど賃貸料のバカ高い物件だったと記憶する。これが仮に、山本太郎が借りた頃の急激な支持層拡大がそのあとも続くとの「取らぬ狸の皮算用」に基づく無理な判断に基づくものだったと仮定すれば、山本が新選組事務所スタッフの「人員整理」に追い込まれた理由もわかる。
しかし山本は、昨年春以来立憲民主党を主要な「敵」とみなして、まず立民に代わって野党第一党にのし上がる「絵」を描いてきた。そしてその狙いは、立民を含む旧民主系に今なお残る新自由主義的傾向に物足りなさを覚える人たちの心を掴むことである程度は当たった。山本及び新選組の支持層は、最盛期には彼らの方が「オザシン」から転じた人たちより多かったに違いない。
その山本にとって、こともあろうに労働問題でトラブルを起こしかかっていることは、かなりの高い可能性で致命傷になり得る。昨年秋から暮にかけてトラブルになっていたというのだから、新型コロナウイルス感染症のせいにすることもできない。
もちろん新選組が落ちぶれてもコアな支持層は残るだろうが、彼らの多くは旧「オザシン」だから、もはやカルト政党の道を歩むしかなくなる。
私は、そんな事態は山本太郎には我慢ならないだろうから、彼はある時期に政治家人生に見切りをつけ、政治も語れる芸人として生きる道を選ぶのではないかとの気の早い予想をしている。
もしこの予想が当たれば、経路は違うとはいえ橋下徹と同じ道を歩むことになる。
今現在、「ヤマシン」でもないのに山本太郎を擁護しようというのは、そもそも政治を全く解さない態度だと酷評されても致し方あるまい。