山本太郎と彼の支持者たちは、下記ツイートに指摘されるような状態で良いのだろうか。
しかし山本太郎という人は、お金を配るという、誰しもある程度嬉しい処方箋しか出さなくなり、貧困にまつわるいろいろ問題をそれこそ財政一本で解決しようとしているように思われます。個人的にはそのことに強い違和感を感じます。それはカウンセラーに相談に行ったら、お金が配られたみたいな話です。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月23日
財政政策といっても現金給付と現物給付があり、地方自治では特に地域に合った現物給付の方が効果がある。そのように私は学んだ。東京都知事選の候補者では、この点で宇都宮健児候補がもっともすぐれていると思う。
上記呟きの主は、2013年の参院選に山本太郎が初当選した時には熱心な支持者だったとのこと。
何度もこのツイートは上げていますが、僕は2013年時点では山本太郎の初登院を見送るほどの熱の入りようでした。一応最近フォローしてくださった方などもいるので、上げておきます。https://t.co/r3PxS3Do6I
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月23日
ところが山本太郎は、例の元号を冠した某新選組を立ち上げて以来、ほとんどお金のことしか言わなくなったという。
僕は元々熱のかなり高い山本太郎支持者でしたので、初当選からの7年はマニアックに追っております。その僕からすると、れいわ結党以降は殆どお金のことしか言わなくなったというのが、個人的な感想です。またその目線は
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月23日
絶対的貧困に集中していき、複雑性の高い相対的貧困の問題には向かわなくなった。 https://t.co/LNP4IHLKTV
氏のTwitterサイトを見ていると、下記のリツイートが目を引いた。
「反緊縮」という言葉が人によってまったく違う認識で使われていて意味をなしていない。そして、れいわ新選組 #山本太郎 の言う「反緊縮」は、「金を刷れ」という意味らしい。
— 石田昌隆 (@masataka_ishida) 2020年6月24日
ピンときた。この「金を刷れ」というのは極右人士の巣窟である「日本経済復活の会」の合言葉のようなフレーズだ。あの池戸万作もここから出た(池戸万作というのは実名ではないらしい)。最近山本太郎とつるんでいる自民党極右議員の安藤裕も同じ流れだ。極右系の彼らはリフレ派には靡かなかったが、MMTには靡いた。なお、私も一時期さる方から「日本経済復活の会」を大いに勧められたことがあるが、彼らの主張に十分に説得されなかったのと、彼らの構成員に「右」の人が異様に多かったという2つの理由で乗らなかった。その彼らが現在MMTに乗っかっているようだ。
山本太郎の今の経済に関するブレーンってその多くが国粋主義右派なんだよねえ。彼は財政出動派でも森永卓郎の元には全く寄り付かない。この辺りは重要なヒントだと思うんだよなあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
次第にれいわ山本太郎の支持者はまだコアに残る左派経由や小沢経由の人たちより、国粋主義右派の方が増えていきそうであると見る。これは次世代の党アゲインだなあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
そうですねえ、あのポジションは(次世代がこけて以降)空いてはいるので、考えていそうではあります。ただ、次世代は生活保護バッシングなどに加担する自己責任・ネオリベなムードがありましたが、そういう面は完全になくすとは思います。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
山本太郎は「保守ど真ん中」を自称してるしね!
ところで、ある時期から山本太郎に影響力の強い松尾匡がリフレ派からMMTに軸足を移した。その頃から私は松尾氏の主張に説得力を感じなくなったのだが、ツイート主は松尾氏の最近の言説にも噛みついている。
松尾匡クラブに何かレスされているが、松尾匡って学者じゃなくて、何か先導者めいたアジる活動家?
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
ツイッター政治おじいちゃんお化けは経済学はとんと分からないが、うさん臭いものに関しては分かるつもりだよ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
まず2014衆院選から2019参院選までずっとそうだが、野党が経済イシューで負けたかがまず実証されていないよね。この間は参院選で野党共闘ができているものの、衆院選では野党共闘ができておらず、2017年に至ってはまったく訳の分からない図式での選挙戦だったことを忘れてはいけない。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
2017年の衆院選は安倍晋三が小池百合子と前原誠司の「希望の党」(発足には小沢一郎も深く関与したが、小池にあえなく切られた)を封じ込めるためだけの選挙だった。確かに経済マターはほとんど影響しなかった。
さらにこれはかなり言われることであるが、与党系と野党系の総得票はそんなに大きな差がない。これは分裂するとたちまち負けるという、選挙制度的なものが要素として含まれている。ゆえに野党側は実態よりも大きな負け幅になっている。(それも込みで戦えと言われそうだが、だから野党共闘なんだよ)
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
松尾匡は野党側の分断を自分の学問的?立場から、現在進行形で促進しておきながら、なぜ野党は負けるのか?
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
さすがにふざけていはいけない。
自分の言うとおりにしないから野党は負けるんだ。勘弁してくれよー。プロ野球にアジっているおじちゃんや、選挙の度にツイッターに書き込む僕じゃないんだからさあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年6月25日
ここらへんは、高津監督が梅野とマクガフを使うからヤクルトは負けるんだ!とこの日記でアジったばかりの私には耳が痛い。
まあしかし、私もこの1年で松尾氏に対する信頼をすっかり失ってしまったことは認めざるを得ない。かつて飯田哲也(元ヤクルトの俊足選手じゃないよ!「てつなり」のほう)に失望した思い出と重なる。あの時の飯田も、橋下徹に入れ込んだあげくに人々の信頼を失ったのだった。
あの時と同様に、今回も私の見る目がなかったのかもしれないと思う今日この頃。