kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

圧勝ムードにあぐらをかいて新型コロナの数値目標を外した小池百合子と「地方自治では現金給付より現物給付」の原則を知らずに宇都宮健児を「緊縮」呼ばわりするヤマシンはどちらもひどい

 小池百合子新型コロナウイルス感染症の「新たなモニタリング7項目」から数値目標を外す暴挙に出たら、昨日(7/1)都で新たに確認された陽性者数は67人に上った。これは2週間前の感染を表す数字であって、現在はもはや緊急事態宣言が発令中の5月を上回るハイリスクの状況下にあることはほぼ間違いない。

 小池がこんな暴挙をやらかす背景には、「下手したら小池以外の候補は全員供託金没収」になってしまうのではないかと思えるほどの、都知事選での圧勝の情勢結果があると思われる。しかもそれを後押しする「安倍政権批判者」まで続出する始末だ。

 もっとも、小池に対抗して出てきた候補者の支持者の中にも、候補者への批判を許さない硬直的な人たちがいる。そういう人たちの比率が特に高いのが山本太郎支持者であることはいうまでもない。

 

 

 この日記(ブログ)にいただいたコメントにも(今回の都知事選よりもずっと前のことだが)「山本太郎さんは賢い人だから間違わない」というのがあった。何の根拠もなく、全面的に政治家に依拠してしまう人たちは、反安倍・反自民・反小池の人たちの中にも少なくないが、ヤマシン(「山本太郎信者」)たちはその程度がひどすぎる。

 中には、何のドグマに従ってか、「宇都宮健児は緊縮」などと言い出す人間も現れる始末だ。

 何を考えたか山本陣営が都知事選の後半に入って張り替えたポスターに書かれている「たりないのは愛とカネだ」という煽り文句も評判が悪い。私も世評の通り、張り替えられる前の「あなたはすでに頑張りすぎている。本当に頑張らなければならないのだ」というフレーズの方がずっと良かったと思う。今の煽り文句はダメだ。山本太郎がいう「カネ」は再分配を指すのだろうが、あのポスターだとまるで拝金主義者のように見える。

 これまでにも何度か書いたが、再分配のやり方には現物給付と現金給付がある。たとえば、医療などのサービスを受けられるようにするのが現物給付で、医療費を支給されるのが現金給付に当たる。前者に重点を置くのが宇都宮健児で、後者に重点を置くのが山本太郎といえるだろう。少なくとも張り替えられたポスターからいえるのは、「山本太郎の再分配は『現金給付』がメインだ」と山本陣営が(暗に)主張しているということだ。

 しかし私が過去に学んだのは、地方自治では現物給付の方が現金給付より効果があるということだ。要するに、地域のニーズに即した、中央政府よりもきめ細かなサービスを行う方が良いということだ。

 ところが山本陣営で何かのドグマに毒された妄信者たちは、現金給付に山本太郎ほどの重きを置かない宇都宮健児を「緊縮」呼ばわりする。無知に基づくとんでもない妄言というほかない。

 

 

 「判断ミスすることくらいある」どころか、斎藤まさしに引っ張られて判断を誤り続けているようにしか私には見えないが、安倍晋三支持者(あるいは「安倍信者」)と同じとは確かにいえるだろう。

 上記の呟きの主は「元ネトウヨ」なのだそうだ。

 

 

 私は「安倍信者安倍晋三を堕落させた」というより、2002年に安倍が頭角を現した頃にはすでに安倍は堕落していたと考えているので、その点でツイート主とは意見が合わないが、「安倍信者」が安倍をさらに堕落させてつけ上がらせたとはいえるだろう。

 同じ関係が山本太郎とヤマシンとの間にあるといえるのではないか。